参加学生の体験談
このページでは、首都師範大学で実施される中国語・中国文化特別研修に参加した広大生の体験談を掲載しています。これから留学を希望される方は、ぜひ参考にしてください。
2018年参加
教育学研究科 1年
この研修では現地の中国語にできるだけ触れ、自らしゃべることを目標にして臨みました。
平日の午前中は首都師範大学に留学に来ているあらゆる国の人とともに中国語を学びました。クラスメートはイタリア、イラン、イギリス、アメリカ、セルビア、タイ、ロシアなどの国からの留学生で、教室の中では中国語か英語しか通じず、課題や予習のことなど必然的に中国語を使う機会に恵まれました。午後の90分は首都師範大学の学生と中国の現状などについて話し合うこともでき、自国を外から見る体験をすることもできました。
授業後は研修のプログラムで工場見学や放送局訪問、講演会などに参加することができ、第一線で活躍する企業人の貴重な話を聞くことができました。これから自身の進路を考えていく年代の私たちにとって、働く上での重要な視点に気付くことができました。また、中国の名所旧跡を訪れることで中国の歴史・文化に触れることができ、中国の文化的側面と経済的側面の両面を垣間見ることができました。
この研修を通して中国語能力の向上だけでなく、中国文化に対する理解を深めることもできたと感じています。また、自分ではなかなか出会うことのできない人物の話をじっくり聞くこともでき、質問の機会も得られたことが心に残っております。
中国語・中国文化特別研修では中国語・中国文化に関する学びだけでなく、自身の取り組み用ようによっては自身の現状を見つめ、未来について考えを深めるいい機会にすることができました。
総合科学部 4年
私がこの研修に参加した理由は2つあります。1つ目は中国語能力の向上です。去年台湾に旅行に行ったことをきっかけに中国語の勉強を始めました。自分で勉強しながら中々話す機会がないなと悩んでいたところ、本研修の案内を見かけて3週間北京に行けば話す機会、実際に生きた中国語を学べる機会も多いだろうと思い、参加することにしました。現地に着いて、最初は先生の中国語、町の人が話す中国語を聞き取ることも難しかったなと記憶しています。しかし、日々の授業、中国の学生との交流会の中で徐々に中国語を聞き取ること、話すことに慣れていき、研修の半ば過ぎくらいから中国語を話す力がぐんと伸びたように思います。様々な活動の中でも中国語能力を伸ばす上で最も良かったのはやはり現地の大学生との交流でした。最初は緊張して拙い中国語になっていましたが、一緒に遊びに行ったりする中で打ち解け合って、お互いに中国語・日本語を間違いを恐れずにどんどん話せるような仲になってからは話す力が大きく伸びました。帰国してからもこの経験を生かして中国からの留学生と積極的にコミュニケーションを取りながら中国語の勉強を継続しています。この3週間の北京での生活のおかげで自分の中国語に自信がつき、さらなる学習の意欲につながっていると思います。
研修参加のもう一つの理由は中国の文化・現在の発展を知るということです。文化を知るという意味では北京は首都であり、史跡も多いことから中国の雄大な歴史を感じることができました。研修期間中には様々な文化体験・社会科見学も組んでいただき、中国の伝統、発展する経済を肌で感じることができました。中国語の勉強だけであれば日本でもできますが、このように中国に行ったからこそ得られた経験はとても貴重なものだと思います。
中国語能力の向上・中国文化の理解という目標をもって参加しましたが、どちらも期待を超える形で達成できたかなと思います。今回の研修を思い出にするのではなく、これからの中国語学習、卒業論文の執筆につなげながら、より意義のあるものにしたいと思います。
教育学部 2年
プログラムを通して、今まで経験したことのない体験を多くすることができました。私は今年の三月にも留学プログラムを利用し台湾に四週間滞在しており、その際に得た経験から今回の留学では中国語を積極的に使用していきたい、と留学前には考えていたのですが、いざクラス分け試験で決められたクラスに入ると周りは中級以上のレベルを備えた欧米人ばかりですっかり委縮してしまいました。クラスメイトほど流暢に英語も中国語も話せるわけではなかったので、授業中に先生が操る中国語よりも休憩中に彼らから話しかけられるたびに若干癖のある中国語が聞き取れず、申し訳なさと上手く話せないもどかしさで休憩時間になるたびに憂鬱な気分になりました。台湾で得た自信や言語を学ぶ楽しさを忘れるほど最初の頃はクラスに入るのが怖かったです。しかし簡単な挨拶を交わしたりグループワークの課題などを通して少しずつ緊張もほぐれ彼らが話していることが分かるようになりました。そこからは毎日の授業後に一緒にご飯を食べに行ったり、バレーボールをしたり、留学前は想像もしていなかったほど充実した時間を過ごすことができました。
授業では同じ立場の留学生と交流し、授業外の時間には私たちのサポートをしてくださっていた、首都師範大学の日本語学科の学生たちと交流することができました。日本語と中国語を交えてコミュニケーションをとり、特に親しくなった人とは休日に一緒に遊びに行くこともありました。留学先の先生方、広島大学の先生方の手厚いサポートに加え、こういった学生さんの協力があったからこそこうして充実した3週間を過ごせたのだと思っています。親しくなった学生さんとは今でも連絡を取り合っており、広島大学の大学院に進学を希望している方もいらっしゃるので今度は私が日本での生活をサポートし、留学中のサポートを返していけると良いと思っています。
ただ日本でインターネットの情報を収集して考えるのと、こうして現地に赴いて実際の文化に触れてみるのとでは想像以上に全く違いました。留学前に比べ、北京という地域がより身近に感じられるようになりました。今回の経験を今後の糧として、自身の進路選択に活かせるようにこれからも励んでいきます。
工学部 2年
初めは、顔見知りが一人もいない状況での研修への参加で、日本を飛び立つ前までは不安がぬぐえなかった。研修へ参加した動機ももう一度中国語を勉強しなおしたいという思いと少し長い期間外国に滞在したいという思いだけで、そこまで意識は高くなかった。しかし、実際に北京で授業をうけて、首都師範大学の学生さんと交流して、中国の首都北京で生活し、授業からは中国語という言語を学び、だんだんと日常に応用できる楽しさを知り、学生交流からは中国と日本の大学の在り方の違いや学習に対する意識の差を感じ、生活からは文化の多様性を学んだ。帰国後、どの思い出を切り取っても言えることがある。中国の習得に力を入れ、中国の友人たちとまた出会える機会があれば、その時は、中国語で会話できるようになるという目標ができたことだ。
さらに、自分の専門分野の勉強に対してのモチベーションも上がった。帰国後はこのモチベーションを維持するために、大学の国際交流イベントがあれば何でも飛び込むようにし、そこでできた友人や日本の友人が紹介してくれた人達とともに過ごし、国際的な感覚を養っている。研修後自分にこのような変化が生まれ、本当にこの研修に参加することができて幸運だったと思う。今後も、語学、専門分野の学習を頑張っていきたい。