教職実践演習・教員免許ポートフォリオについて(概要)
教職実践演習について
「教育職員免許法施行規則」の一部改正により,平成22年度入学生から「教職実践演習」(4年生の後期の授業)を開設しています。 この授業は,教員として必要な知識技能などが習得できていることを確認する授業となっています。そのため,それらの知識技能などを習得できているという証拠や振り返るための資料を残していく必要があり,文部科学省は,"履修カルテ"を作成することを求めています。この"履修カルテ"に対応するものを,広島大学では『教員免許ポートフォリオ』と呼んでいます。
教員免許ポートフォリオについて
教員として必要な知識技能などを習得しているという証拠や振り返るための資料を,教員養成広大スタンダードの8規準それぞれにおいて,授業や実習で残していくことができます。また,それらを利用して,振り返りを行ったり,教職実践演習への活用を行ったりしていきます。さらに,教員養成広大スタンダードの8規準それぞれについて,現在の到達レベルを3段階で確認することができます。
「教職ポートフォリオ」(抽出ポートフォリオ)の作成
広島大学教育学部の「教職実践演習」では、「教員免許ポートフォリオ」(eポートフォリオ)に蓄積された学修の履歴を振り返り、「教職ポートフォリオ」(実物で作成し、重要な評価材を集録した「抽出ポートフォリオ」として作成)を作成します。ポートフォリオの冒頭に「教育観」をまとめ、これまでの学修の履歴や評価者へ提出する評価材をまとめて、一つのポートフォリオとして提出をします。ポートフォリオ評価は、振り返りをしてポートフォリオを作成する本人と、それを評価する評価者との間のフィードバックが重要です。教職科目(教育実習を含む)や専門科目の学修の中で、自身の「教育観」や学修の履歴(評価材)を関連づけながら、「教職実践演習」で「教員養成広大スタンダード」8規準に従って振り返りと自身の教育観のブラッシュアップをはかります。この「教職ポートフォリオ」は教職実践演習での評価対象物として提出されるだけではなく、教職に就いてから更新されるものでもありますし、大学卒業後にすぐに教職に就かない場合でも、様々な経験が自身の「教育観」や教育実践に反映され、またお互いに影響し合っていくことを振り返るツールとなることが期待されます。
抽出ポートフォリオの見本の閲覧ができます。閲覧希望の場合は、教育学部支援室(学生支援担当)へお問い合わせください。
教職実践演習までの流れ
教職実践演習は,教員免許状を取得する際の必修科目です。教職実践演習を履修する場合,教員免許状の取得を希望する校種・教科のうち,主免許状として教育実習を受講する校種・教科に応じて,指定された証拠・資料を教員免許ポートフォリオに蓄積していく必要があります。校種・教科によっては1セメスターから蓄積しなければならない証拠・資料もあります。教員免許状の取得を希望する人は,授業内での指示や「Myもみじ」等の連絡を見落とさないよう注意し,いつ,何をする必要があるのかを把握するよう努めてください。分からないことがあれば,チューター,または下記の問い合わせ先まで連絡してください。