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年度 2024年度 開講部局 教養教育
講義コード 11017001 科目区分 平和科目
授業科目名 医学からみた戦争と平和
授業科目名
(フリガナ)
イガクカラミタセンソウトヘイワ
英文授業科目名 War and Peace from the Viewpoint of Medicine
担当教員名 松浦 伸也
担当教員名
(フリガナ)
マツウラ シンヤ
開講キャンパス 開設期 2年次生   前期   2ターム
曜日・時限・講義室 (2T) 木5-8:霞R204講義室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
詳細については、初回授業またはMyもみじ掲示で連絡。
原則対面。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 04 : 生命科学
対象学生
授業のキーワード 平和、戦争、ヒロシマ、無差別大量殺戮兵器、原爆、被爆者、医学、健康被害、国際貢献、実務経験 
教職専門科目   教科専門科目  
教養教育での
この授業の位置づけ
平和科目 
学習の成果1.多角的な視点から平和について考え,自分の意見を述べることができる。
2.理念と現実の葛藤を含め,平和を妨げる種々の要因とそこでの複雑な様相について理解し,説明できる。 
授業の目標・概要等 戦争で用いられる無差別大量殺戮兵器である核兵器や生物・化学兵器、即ちNBC兵器は、非戦闘員にも多数の死傷者を生じ、同時に長期に亘る健康被害をもたらす。また、現代ではこの様な兵器の使用は戦争に限られるのみならず、形を変えて小規模化することで我々の日常生活の中でもテロ行為として使用される可能性が現実のものとなっている。本講義では、広島原子爆弾による人的被害を中心に無差別大量殺戮兵器がもたらす健康被害の全体像を最先端の科学的根拠に基づいて概説すると共に、これらの兵器使用の非人道性を医学的立場から明らかにする。本授業での知見を通じて、原爆被爆者が求める平和の意義について考察を深める。 
授業計画 第1回 原爆小頭症:母体胎内の原爆被爆者 松浦 伸也
第2回 原爆被爆者の健康管理と課題 上野 義隆
第3回 被爆者支援の歩みと課題 志賀 賢治
第4回 500m以内近距離被爆生存者50年の追跡調査結果 鎌田 七男
第5回 原爆被爆者の白血病とがん:「広島・長崎」は福島原発事故にどのように生かされたのか? 一戸 辰夫
第6回 国連による核実験・原発事故の影響評価 保田 浩志
第7回 原爆被爆者における健康問題の概要 児玉 和紀
第8回 放射線災害医療と広島の役割 廣橋 伸之
第9回 放射線被曝者医療国際協力推進協議会30年の歩みと海外被爆者事情 土肥 博雄
第10回 放射線影響の調査研究と放射線防護 吉永 信治
第11回 医学の広島とヒロシマの医学 久保田 明子
第12回 放射線障害医療における再生医療の役割 東 幸仁
第13回 広島の原爆災害に医師たちはどのように立ち向かったのか 山内 雅弥
第14回 原爆被爆体験と、体験に根差した平和教育の実践、意識調査 森下 弘
第15回 放射線によるゲノムの損傷とその修復機構 田代 聡

1)平和を考えるレポート作成、2)講義を受講し、聴講カードを提出、3)試験は実施しない

授業は、各講義が独立したオムニバス方式で実施するが、講義全体で講義目標を達成する構成になっているので、可能な限り出席して下さい。原爆被爆者の健康問題を多く取り上げるので、広島平和記念資料館の見学を勧めます。 
教科書・参考書等 原爆放射線の人体影響 第2版、放射線被曝者医療国際協力推進協議会 編、文光堂 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 パソコン・パワーポイント等による画像資料 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
原爆の無差別大量殺戮兵器がもたらす健康被害に関する一般的な文献は少なく、その情報も断片的である。本講義では、これらの健康被害を科学的根拠に基づいて明らかにするので、先ずは講義に出席することで理解を深めて下さい。その上で、これらに関係する文献を読んで知識の深化を図って下さい。 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 レポートの評価と授業への参加度を総合的に評価する。成績評価の基準は、平和を考えるレポート50%、授業への参加度50%である。平和を考えるレポートの提出は、成績評価の必須の条件とする。 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
医師で原爆被爆者の健康管理の実務経験がある教員がそれぞれの専門領域に関して講義を行います(鎌田七男医師、上野 義隆医師) 
メッセージ 原爆の無差別大量殺戮兵器がもたらす健康被害の全体像を科学的根拠に基づいて把握して下さい。その上で、被爆地ヒロシマに学ぶ広島大学生として、これらの兵器使用の非人道性を理解し、原爆被爆者が求める平和の意義について考察を深めて下さい。 
その他 平和を考えるレポートの提出は必須課題です。レポートの提出期間は以下のとおりです。
第1ターム開講科目 --> 4 月 30 日~5 月 13 日
第2ターム開講科目 --> 7 月 1 日~7 月 8 日
第3ターム開講科目 --> 10 月 28 日~11 月 7 日
夜間開講科目 --> 教員の指示による
※詳細はもみじTopを参照:https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/learning/kyouyou/post_1.html
【受講希望者が定員を超過したときは受講者抽選を行う可能性があります。】 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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