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年度 2025年度 開講部局 薬学部薬学科
講義コード I7021001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 放射化学・放射線保健学
授業科目名
(フリガナ)
ホウシャセンカガク・ホウシャセンホケンガク
英文授業科目名 Nuclear Pharmacy
担当教員名 黒田 照夫,笹谷 めぐみ
担当教員名
(フリガナ)
クロダ テルオ,ササタニ メグミ
開講キャンパス 開設期 2年次生   前期   1ターム
曜日・時限・講義室 (1T) 金5-8:霞R404講義室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
対面, オンライン(同時双方向型), オンライン(オンデマンド型)
講義中心 
単位 2.0 週時間 4 使用言語 B : 日本語・英語
学習の段階 4 : 上級レベル
学問分野(分野) 27 : 健康科学
学問分野(分科) 03 : 薬学
対象学生 薬学部薬学科2年生,薬学部薬科学科2年生
授業のキーワード SDG_03 SDG_12 放射性同位元素,物理性質,測定法,管理・法令,医療への応用,放射性医薬品,cancer, human health 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
第2ステップ:物質の構造と性質 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
薬学プログラム
(知識・理解)
・医薬品や無機・有機化合物の基本構造、物理的性質、反応性などの基本的知識と理解●資質④
(能力・技能)
・日本薬局方収載の代表的な医薬品の分析・解析をおこなうことができる。●資質④
(総合的な力)
・研究力:薬剤師の職域での解決されるべき問題を選定し、問題解決のための方略および研究を遂行できる能力●資質④,⑤,⑦

薬科学プログラム
(知識・理解)
・医薬品を含む化学物質に関する知識 
授業の目標・概要等 授業の到達目標:・原子の構造と放射壊変について説明できる。・電離放射線の種類を列挙し,それらの物質との相互作用について説明できる。・代表的な放射性核種の物理的性質について説明できる。・核反応および放射平衡について説明できる。・放射線の測定原理について説明できる。・代表的な放射性医薬品の性質と用途について説明できる。
授業の概要:放射性同位元素・放射線に関する物理・化学・生物・測定・管理・法令・応用など全般について修得する。 
授業計画 第1回
放射性同位元素の物理(原子核,素粒子,相互作用,核力,安定性,結合エネルギー,質量欠損,同位体崩壊則,半減期,質量エネルギー保存則,α崩壊,β崩壊,γ崩壊,放射性同位元素の起源)
放射線と物質との相互作用(1)(放射線,壊変図,散乱,電離,励起,制動放射)
(黒田)
第2回
放射線と物質との相互作用(2)(消滅γ線,光電効果,コンプトン散乱,電子対創生,遮蔽効果)
放射線の測定(1)(気体電離型測定器,電離箱,比例計数管)
(黒田)
第3回 
放射線の測定(2)(GM計数管,半導体計数器,シンチレーション測定器,オートラジオグラフィー,ポケットチャンバー,その他の測定方法,放射能・放射線量の単位)
(黒田)
第4回
放射線生物学(標的分子,DNA損傷と修復,細胞・組織障害,急性放射線症,決定臓器,有効半減期,しきい値,晩発効果,確率的影響,非確率的影響,発ガン,遺伝的影響,集団への影響,自然放射線の量と影響) 
(笹谷)
第5回
中間試験
放射線化学・放射化学(放射性物質の生成,放射性化合物の合成,トレーサー物質挙動の特性,放射化学分析,特殊な化学反応)
(黒田)
第6回
放射線の安全取り扱い(非密封放射性物質の安全取り扱い,体外被ばく,体内被ばく,遮蔽,安全管理,被ばく防護,被ばく管理,健康診断,放射性廃棄物,法令体系)
(黒田)
第7回
放射性同位元素・放射線の利用(薬学研究分野における応用,トレーサー実験,放射性医薬品とその基礎医学・臨床医学(診断・治療)への応用) 
(黒田)
第8回
放射線被ばくによるゲノム損傷とその修復機構(放射線・非電離放射線によるゲノム損傷、損傷修復機構、遺伝病)
放射線被ばくによる発がん誘発機構(原爆被爆者、疫学研究、発がんリスク、放射線発がん誘発機構(イニシエーション、プロモーション))
(笹谷)
第9回
期末試験
(黒田)

中間試験、期末試験、レポート 
教科書・参考書等 新放射化学・放射性医薬品学 改訂第5版増補(佐治英郎,向高弘,月本光俊編集)南江堂 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト, 配付資料, Microsoft Stream, Microsoft Forms, moodle
【詳細情報】 テキスト,パワーポイント 
授業で取り入れる
学習手法
ディスカッション, 小テスト/ クイズ形式
予習・復習への
アドバイス
各回で行う予習・復習テストには真摯に取り組むこと。 
履修上の注意
受講条件等
特にありません。 
成績評価の基準等 中間試験45点,期末試験45点,レポート10点の合計100点で評価し,60点以上の場合単位を与える。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 遅刻をしないこと。 
その他 学修目標の項目番号:C-1-2-1), C-1-2-2), C-1-2-3), C-2-4-1), C-2-8-2), C-2-8-3), C-6-1-1), C-6-2-1), C-6-7-1), C-7-1-1), C-7-1-2), C-7-4-1), C-7-5-1)
本科目は一般化学、薬品物理化学、生物物理化学、薬理学Ⅳ、臨床薬物治療学A、臨床評価学の各科目と密接な繋がりがあり、授業内でその関連性が示されますので、それらとの総合的な学習を通じて薬学領域での概念的理解を深める内容となっています。 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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