年度 |
2025年度 |
開講部局 |
工学部 |
講義コード |
K7158030 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
錯体化学 |
授業科目名 (フリガナ) |
サクタイカガク |
英文授業科目名 |
Coordination Chemistry |
担当教員名 |
湊 拓生 |
担当教員名 (フリガナ) |
ミナト タクオ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 前期 1ターム |
曜日・時限・講義室 |
(1T) 月1-2,木3-4:工117 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
対面 |
講義中心、演習中心、ディスカッション、学生の発表、野外実習、作業、薬品使用 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
4 |
使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
|
学問分野(分野) |
25
:
理工学 |
学問分野(分科) |
07
:
化学 |
対象学生 |
第三類2023年度(令和5年度)入学生および過年度生 |
授業のキーワード |
金属錯体、色、磁性、触媒、合成 |
教職専門科目 |
|
教科専門科目 |
|
プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 基礎有機化学IおよびII、基礎無機化学、物理化学I、分析化学を履修した後に、その後の各論的授業の一つとして、光学・磁性・触媒材料で重要なだけでなく基礎研究としても魅力的な金属錯体の特性を理解するための授業である。この授業はさらにその後の触媒化学、化学実験II、専門有機化学につながっていく。 |
---|
到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 応用化学プログラム (知識・理解) ・教養教育と専門教育における幅広い基礎知識および化学に関する専門基礎知識 ・応用化学に関する高度な専門知識 ・基礎および専門知識に裏付けられた論理的思考に基づく構想力 |
授業の目標・概要等 |
周期表のほとんどの元素は金属であり、金属を含む分子は基本的にすべて金属錯体である。元素の種類や錯体の構造が異なっていたとしても、統合的な理論を学ぶことで未知化合物においても分光学的あるいは磁気的な特性を予測することが可能となり、優れた材料設計に活かすことができる。本講義では金属錯体の中でも特に遷移金属錯体を中心に解説する。金属錯体の基礎的な理論を理解し、実際の錯体が示す性質・機能との関連性を説明できるようにすることを目標とする。 |
授業計画 |
第1回:ガイダンス 第2回:金属錯体の基礎 第3回:金属錯体の構造と対称性 第4回:結晶場理論 第5回:配位子場理論 第6回:遷移金属錯体の色 第7回:遷移金属錯体の磁性1 第8回:遷移金属錯体の磁性2 第9回:多核金属錯体 第10回:溶液中の反応 第11回:酸化還元特性 第12回:希土類金属錯体 第13回:有機金属錯体 第14回:金属錯体の合成と分析 第15回:金属タンパク質
第16回:期末試験 |
教科書・参考書等 |
内容が多岐にわたるため特に定めないが、
田中勝久・中平敦・平尾一之 著「無機化学-その現代的アプローチ-」東京化学同人の「5.配位化学」あるいは 荻野博・飛田博実・岡崎雅明 著「基本無機化学」東京化学同人の「8.遷移金属錯体」
に該当する内容を半分ほどの回数を割いて詳しく説明する。他に、
長谷川靖哉・伊藤肇 著「錯体化学基礎から応用まで」講談社 西原寛・市村彰男・田中晃二 編著「金属錯体の電子移動と電気化学」三共出版 海崎純男 著「金属錯体の色と構造」三共出版 横山晴彦・田端正明 編著「錯体の溶液化学」三共出版 三吉克彦 著「金属錯体の構造と性質」岩波書店 大川尚士 著「磁性の化学」朝倉書店 B.N.Figgis 著(山田祥一郎 訳)「配位子場理論-無機化合物への応用-」南江堂
などを適宜参照すること。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
テキスト, 配付資料 |
【詳細情報】 |
講義用資料に基づいたスライドと板書を併用した講義 |
授業で取り入れる 学習手法 |
|
予習・復習への アドバイス |
関連図書を毎回示すので特に復習において参考書をよく読み込んで下さい。 |
履修上の注意 受講条件等 |
|
成績評価の基準等 |
授業内容について期末試験を行い、成績を評価します。 |
実務経験 |
|
実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
|
メッセージ |
錯体化学の授業は金属錯体に関わる広範な範囲を扱います。無機化学、分子の構造、金属イオンの色の由来、磁石がなぜくっつくのか、溶液化学、電気化学、発光材料、触媒化学、新規分子の合成と同定、生体分子や酵素反応などに興味のある学生は、本講義を通じて錯体化学の初歩を学んで欲しいと思います。 なお、この科目は第三類の学生を対象とした専門科目であるが、応用化学プログラムに配属された学生に対しては、学習・教育目標の「(Ka)確実な基礎」に対応している。応用化学プログラムの学習・教育目標の詳細については下記の応用化学講座ホーム頁を参照されたい。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/kou3rui |
その他 |
https://catalche.hiroshima-u.ac.jp/ |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |