年度 |
2025年度 |
開講部局 |
理学部 |
講義コード |
HJ265000 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
生体高分子化学 |
授業科目名 (フリガナ) |
セイタイコウブンシカガク |
英文授業科目名 |
Biopolymer Chemistry |
担当教員名 |
片柳 克夫,安田 恭大 |
担当教員名 (フリガナ) |
カタヤナギ カツオ,ヤスダ キョウタ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 後期 4ターム |
曜日・時限・講義室 |
(4T) 火1-2,金1-2:理E104 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
対面 |
講義中心、パワーポイント使用、講義資料配付、 各講義後に講義内容の理解度確認のための小テストあり |
単位 |
2.0 |
週時間 |
4 |
使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
26
:
生物・生命科学 |
学問分野(分科) |
03
:
基礎生物学 |
対象学生 |
3年生次 |
授業のキーワード |
タンパク質化学、生体高分子構造解析技術、創薬基盤技術、放射光、X線構造解析、イメージング分析、生物物理学 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 化学の基礎知識を応用して,より複雑な生体高分子の立体構造解析や機能解析を行う方法を学ぶ.化学と生命科学の融合領域において必要となる基礎的知識を習得する. |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 化学プログラム (知識・理解) ・化学諸専門分野や学際領域における高度な専門的知識を理解し習得する |
授業の目標・概要等 |
タンパク質を中心とする生体高分子の構造・機能解析,分子認識機構解明のために必要となる計測技術・解析技術を学ぶ.前半(片柳)はX線単結晶構造解析によるタンパク質分子の緻密な構造を、後半(安田)は生体試料の電子顕微鏡による生体イメージング分析から得られるタンパク質分子の動的な構造を扱う.タンパク質化学と創薬の関係についても講義する. |
授業計画 |
第1回 ガイダンス、蛋白質X線結晶学概説 第2回 構造解析の評価(R因子,温度因子,分解能について) 第3回 タンパク質X線構造解析Ⅰ 位相決定法 第4回 タンパク質X線構造解析Ⅱ 構造の精密化 第5回 タンパク質結晶学における放射光の重要性 第6回 タンパク質の結晶化 第7回 EXAFS、X線小角散乱による蛋白質溶液構造 第8回 タンパク質分子の動きを探る:時分割X線構造解析法 第9回 中間試験 第10回 いきものの中での生体高分子 第11回 生体試料を用いた生化学的分析: 生体高分子の抽出と検出(基礎) 第12回 生体試料を用いた生化学的分析: 生体高分子の抽出と検出(先端技術) 第13回 生体試料を用いたイメージングによる分析 (基本的顕微技術) 第14回 生体試料を用いたイメージングによる分析 (先端的顕微技術) 第15回 期末試験
毎回の小テスト、課題レポート、中間・期末試験.
随時、講義内容の復習を兼ねた課題を出します. |
教科書・参考書等 |
講義形式(講義中心)パワーポイント使用.講義資料は毎回配付. 毎回,講義資料をMoodleで配布.毎回の講義後に,Moodleで理解確認の小テストを行う. |
授業で使用する メディア・機器等 |
テキスト, 配付資料, 映像資料, Microsoft Stream, moodle |
【詳細情報】 |
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授業で取り入れる 学習手法 |
小テスト/ クイズ形式, 授業後レポート |
予習・復習への アドバイス |
各回の講義の最後で,講義内容のポイントをまとめます. 各回の講義後は,講義内容確認のための小テストをMoodle上で行ってください. |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
中間・期末試験(50%程度),小テスト(30%程度),課題レポート(20%程度) |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
化学の基礎知識を正確に応用して複雑な分子の構造・機能を解明する技術・発想法を学んで欲しい. |
その他 |
担当教員の片柳は,1986年から7年間,産官学連携として三菱化学(株),武田製薬(株),東レ(株),協和発酵(株),東亜燃料(株)等の大手企業15社の出資と通産省(現・経済産業省)からの資金により運営された(株)蛋白工学研究所(1986~96,資本金170億円)で,その立ち上げ時から軌道に乗るまでの間、創薬基盤研究を実施した.この間の経験を生かして,創薬開発で企業が求めるタンパク質科学研究のための基礎的技術や概念を中心に講義する. 電顕による細胞学研究の安田先生とともに、講義では必要に応じてタンパク質を対象とする薬学・医学領域での研究の話をトピックスとして取り上げて,学際領域研究の状況も紹介する。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |