年度 |
2025年度 |
開講部局 |
教育学部 |
講義コード |
CC413305 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
スポーツ経営学 |
授業科目名 (フリガナ) |
スポーツケイエイガク |
英文授業科目名 |
Management of Sport(lec.) |
担当教員名 |
原田 武夫,黒坂 志穂 |
担当教員名 (フリガナ) |
ハラダ タケオ,クロサカ シホ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 前期 集中 |
曜日・時限・講義室 |
(集) 集中:教L109 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
対面 |
講義中心、ディスカッション、学生の発表、作業 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
4
:
上級レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
04
:
経営学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
アントレプレナーシップ、エフェクチュエ―ション、マネジメント、リーダーシップ、トランスフォーマティブ・イノベーション、人工知能科学、予見的ガバナンス、シナリオ・プランニング、情報リテラシー、生成AI |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 基礎的な知識や教養を獲得後のそれらの応用としての位置づけである。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 ・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 ・課題の考察のために必要な理論・方法を特定する能力・技能
健康スポーツ教育プログラム (知識・理解) ・学校体育とその教育における基本的知識と理解 ・社会体育とその教育における基本的知識と理解 ・健康やスポーツに関する1)2)を含んだ幅広い知識と理解 |
授業の目標・概要等 |
授業の到達目標及びテーマ 誰しもが営むことの出来るスポーツを出発点としながら、社会的な課題を設定し、そのソリューションを追求し、社会変革をもたらしていく意味でのアントレプレナーシップ、さらにはその着実な実現を可能にするリーダーシップ、マネジメントの思考と行動を理解し、受講後も自ら持続的・自律的にその最前線に立ち続けられるための能力を包括的に身につけることを目的とする。
授業の概要 個人が楽しむ営みとしてのスポーツと言う発想から一歩先に進め、様々な社会的な課題を「今・ここ」から解決するためにスポーツとその類縁にある事柄をいかにして動かしていくのかについて領域学的な観点から多方面より考察する。その様な形で始めるエフェクチュエ―ションとしてのアントレプレナーシップの延長線上において必要となってくるリーダーシップ、マネジメント、さらには組織の立ち上げを巡る法律論から経済・経営論にまで触れる。社会的課題の設定にあたっては自らの周辺の世界を見つめるという観点から始めるが、今、我が国とグローバル社会全体が未曾有の課題(グランド・チャレンジ)に見舞われているという視点をも確認し、そこで包括的な変革(トランスフォーマティブ・イノベーション)が必要であるということ、さらには「次々に起きることへの都度の対処」ではなく、予見的ガバナンスに基づき、未来シナリオを構築し、それに基づいてより良い世界を創り出していくことこそが、今スポーツ経営学でも求められていることを学ぶ。 |
授業計画 |
第1回: イントロダクション ~なぜ今、スポーツ経営学なのか~ →スポーツ経営学が何故今、必要なのかについて身近な例から説き起こし、まずは理解する。 第2回:出発点としての「エフェクチュエ―ション」を学ぶ →社会課題の設定とその解決に向けたアントレプレナーシップをキックオフするにあたり、手法としてのエフェクチュエ―ションとは何かを理解し、演習を通じてそれを体験する。 第3回:スポーツ経営で解決すべき社会課題とは何か? →スポーツ経営を通じて解決すべき社会課題とは何であり得るのかを演習型式で学ぶ。 第4回:スポーツ経営で解決すべき社会課題をエフェクチュエ―ションで打開するには? →第2・3回目の講義を通じて学んだことを踏まえつつ、エフェクチュエ―ションを通じてスポーツ経営により解決すべき社会課題を打開していくやり方について学ぶ。 第5回:アントレプレナーシップの世界を知る(1):組織の立ち上げを巡る課題 →エフェクチュエ―ションによりアントレプレナーシップを始めるとその次に必要なのは組織化による持続可能性の確保である。その際に生じる諸課題が何であるのかを学ぶ。 第6回:アントレプレナーシップとマネジメンの世界を知る(2):組織の安定化と拡大を巡る課題 →組織の立ち上げの次に必要なのは組織の「安定化」と「拡大」であるという点を理解するため、演習型式で学びを進める。 第7回:リーダーシップとマネジメント(1):なぜスポーツ経営に必要なのか? →ありきたりな理解を超え、スポーツ経営にとってリーダーシップとマネジメントがなぜ必要なのかについて深い理解を得る。 第8回:リーダーシップとマネジメント(2):技術的な側面と心理的な側面を知る →リーダーシップとマネジメントの両方について、技術的な側面と併せ、心理的な側面も学ぶべく、演習を実施する。 第9回:シンクロニシティを巡る議論とリーダーシップ →リーダーシップについて更なる学びとしてのシンクロニシティとは何かを実例を通じて学ぶ。 第10回:予見的ガバナンスと未来シナリオの世界 →いよいよ未曾有のグローバル・イシューに見舞われつつある中、必要なのは予見的ガバナンスと未来シナリオという2つのツールであることを学び、スポーツ経営上のアントレプレナーシップにおいてどの様にこれらを取り込むべきなのかを考察する。 第11回:なぜ今、トランスフォーマティブ・イノベーションなのか?(1) →前回の延長線上にある概念としてトランスフォーマティブ・イノベーションとは何か、まずは基礎的な理解を得る。 第12回:なぜ今、トランスフォーマティブ・イノベーションなのか(2) →前回に引き続きトランスフォーマティブ・イノベーションとは何かを考察し、スポーツ経営上のアントレプレナーシップにこれをどの様に取り込むべきなのかを考える。 第13回:人工知能(AI)とスポーツ、そしてスポーツ経営 →現代におけるアントレプレナーシップで不可避な存在である人工知能(AI)とは何であるのか、その基礎を学び、スポ―ツ、さらにスポーツ経営との関係性について学ぶ 第14回:スポーツ経営と生成AI:社会実装の可能性とエフェクチュエ―ション →人工知能の中でも最新鋭の技術である生成AIをスポーツ経営にどの様に取り込むべきなのかについて演習型式で学ぶ。 第15回:総括:これからの「スポーツ経営」の担い手として何をすべきなのか? →前回までの講義を総括すると共に、自らが「スポーツ経営」の担い手として具体的何をしていくべきなのか、またそのためにどの様な学びを深めていくのかについて演習型式で議論する。 |
教科書・参考書等 |
(教科書) 吉田満梨・中村龍太『エフェクチュエ―ション 優れた起業家が実戦する「5つの原則」』ダイヤモンド社 原田武夫『世界を動かすエリートはなぜ、この「フレームワーク」を使うのか』かんき出版 (参考書) 山田育矢ら『大規模言語モデル入門』技術評論社 田村悠『LangChain 完全入門』インプレス |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
授業中に用語に関するインターネット検索を実施することがあるので、PCあるいはスマホを持参すること。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
ディスカッション, ペア・リーディング, プロジェクト学習, 授業後レポート |
予習・復習への アドバイス |
毎回の講義の最後に次の講義に際して読んでおくべき論文・書籍、ないしは考えておくべき事項を提示するので自分自身で十分時間をとって検討・考察しておくこと。講義後のレポート課題については自己の理解度を試すためのツールとして存分に活用すること。
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履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
講義後レポート(リアクション・ペーパー)の提出と過不足の無い記述内容(50パーセント) 期末レポート(50パーセント) |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
典型的な「スポーツ経営学」の枠を超えて、広く「社会課題の解決とそのための持続的な活動・組織運営」という意味でのアントレプレナーシップ、さらには人工知能(AI)、生成AIに至るまで受講生の皆さんが今すぐ役に立つ授業内容で展開します。意欲ある学生の皆さんの積極的な受講を心から期待しています。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |