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年度 2025年度 開講部局 教育学部
講義コード CC245208 科目区分 専門教育科目
授業科目名 現代倫理研究
授業科目名
(フリガナ)
ゲンダイリンリケンキュウ
英文授業科目名 Research on Modern Ethics
担当教員名 桐原 隆弘
担当教員名
(フリガナ)
キリハラ タカヒロ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   前期   2ターム
曜日・時限・講義室 (2T) 火5-8:教L104
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
対面
講義中心 
単位 2.0 週時間 4 使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 02 : 倫理学
対象学生
授業のキーワード 倫理、モラル、現代倫理 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
基礎科目を履修したうえで,教科内容発展科目の1つの領域として倫理学に関する基礎的基本的な知識・理解,能力・技能を習得できるために,倫理学に関する教材内容研究を提供する。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
中等教育科学(社会・地理歴史・公民)プログラム
(能力・技能)
・社会系内容領域の資料・データを収集・読解し,分析・批評できる
(総合的な力)
・調査・研究や教育実践,社会的活動等の成果をまとめ,プレゼンテーションできる 
授業の目標・概要等  日本の倫理学者,和辻哲郎(1889-1960)は倫理学を「人間の学」として特徴づけました。単に行為の善し悪しを判断するための価値や規範を探求するだけでなく,人間にかかわるあらゆる事柄を探求するのが本来の倫理学です。実際,高等学校「倫理」においても,広い意味での倫理の諸問題の一環として,芸術と科学の問題が扱われています。
 そこで本授業では,この「人間の学としての倫理学」をいくつかのトピックに基づいて検討してみます。「徳とは何か」「平和はいかにして可能か」「人間と芸術」「人間と科学」という四つの問いを選び,テキスト・資料を読むことを通じて倫理学的思考のエッセンスを習得し,その観点から現実の世界への視座を得ることを目指します。 
授業計画 第1回 ガイダンス,徳とは何か① アリストテレス『ニコマコス倫理学』からの一節を読む)
第2回 徳とは何か② アリストテレス『ニコマコス倫理学』からの一節を読む
第3回 平和はいかにして可能か① 平和をめぐる哲学的思索の動向;テキスト「序論」
第4回 平和はいかにして可能か② 歴史進歩と平和;テキスト「第1章」
第5回 平和はいかにして可能か③ デモクラシー平和論とは何か?;テキスト「第2章」
第6回 平和はいかにして可能か④ カントにおける法と自由と利己心;テキスト「第3章」
第7回 平和はいかにして可能か⑤ 商業平和論とは何か?;テキスト「第4章」
第8回 平和はいかにして可能か⑥ カントにおける市民的法秩序の構想;テキスト「第5章」
第9回 平和はいかにして可能か⑦ 現代における平和構築のためにできることは何か?;テキスト「結論と展望」
第10回 人間と芸術① 芸術への倫理学的アプローチ
第11回 人間と芸術② 芸術鑑賞の類型論
第12回 人間と芸術③ 認識としての芸術
第13回 人間と科学① 科学への倫理学的アプローチ
第14回 人間と科学② 可謬性、反証可能性、パラダイム
第15回 まとめと復習

期末試験を実施する。授業後,レスポンスペーパーを執筆する。 
教科書・参考書等 桐原隆弘,『カントにおける〈法〉中心の自由論 商業平和論/デモクラシー平和論へのアプローチ』,晃洋書房,2025年 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト, 配付資料, 映像資料
【詳細情報】 配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) 
授業で取り入れる
学習手法
ディスカッション
予習・復習への
アドバイス
授業に関連する内容は,テレビニュースや新聞等で頻繁に報道されています。授業で取り上げたことが状況変化することも多々あります。注目しておいてください。 
履修上の注意
受講条件等
この授業は,教育学部専門科目として履修できます。 
成績評価の基準等 レスポンスペーパー(40%),期末試験(60%)を総合して評価します。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 倫理学研究および倫理教育に関心のある学生を歓迎します。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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