年度 |
2024年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科専門職学位課程教職開発専攻教職開発プログラム |
講義コード |
WPA18000 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
教育法規の実践演習 |
授業科目名 (フリガナ) |
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英文授業科目名 |
Practical Seminar on Education Regulations |
担当教員名 |
米谷 剛,杉原 満治 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヨネタニ タカシ,スギハラ ミツハル |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 通年 |
曜日・時限・講義室 |
(通) 木5-6:教C307 |
授業の方法 |
演習 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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演習中心、講義、ディスカッション、学生の発表、作業 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
6
:
大学院専門的レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
07
:
教育学 |
対象学生 |
教職開発専攻 |
授業のキーワード |
SDG_04,スクールリーダー,教育法規,法的思考力,実践的力量 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
学校を管理運営しようとすれば遵守すべき法令を知る必要がある。本授業ではスクールリーダー(学校管理職候補や指導主事等の教育行政職)としての職務を遂行していくうえで直面する諸問題に適切に対処するために必要な法的思考力を身につけることを目標とする。そのため,講義により理解を深めるだけでなく,教育法規の全体構造を把握したうえで,具体的な問題をとおして事例に即した実務演習を行い,現代の教育課題に応じることのできる実践的な力量形成を目指す。年間を通して実務演習を行う。 |
授業計画 |
第1回 1.教育法規の全体構造及び基本事項の概説(1) 教育法規を学ぶことの意味 スクールリーダーにとって法規を学ぶ意味について考える。(2) 学校を取り巻く法令の全体構造学校が従うべき法令の名称と法律の性格を理解させるとともに,その全体構造を把握させる。(3)教育法規の読み方 法規を読むうえでの基礎知識について概説する。 第2回 学校と教育委員会や保護者・地域住民との関係 学校の法的性格や学校の設置者について理解させるとともに,学校を取り巻く教育行政の在り方,「学校評議員制度」「学校運営協議会制度」「学校支援地域本部」等の意義や仕組みについて理解させる。 第3回 校長の職務と権限 校長が所属職員に対して職務命令を出すことができる権限を中心として,教職員の管理に関する法規について概説する。また,事例を議論することにより,職務を遂行していくうえでの実践的な法的思考力を身につけさせる。 第4回 学校におかれる職,主任制度,職員会議 学校の職の権限や役割について法令上の根拠を基に概説するとともに,職員会議を適正かつ効果的に運用するための工夫・改善についてグループで議論をし全体討議を行う。 第5回 学校事故,学校保健安全に関する法規 学校事故に関する法規及び学校保健安全に関する法規について概説することにより,命の教育を理解させる。また,事例について議論することにより,実践的な適応力を身につけさせる。 第6回 生徒指導に関する法規 生徒指導に関する法規について概説する。とりわけ体罰・いじめに関する判例を取り上げ,事例に即して法的問題を概説するとともに教職員への指導の在り方についてグループで議論し,全体討議する。 第7回 教育職員の勤務に関する法規1 教職員の管理に関する法規について概説する。服務義務,懲戒処分,分限処分について概説し,演習を行うことにより実践的な力量形成を目指す。 第8回 2)教育職員の勤務に関する法規2 研修,営利企業等の従事制限について概説し,演習を行うことにより実践的な力量形成を目指す。 第9回 教育職員の勤務に関する法規3 勤務時間の割り振り,休憩時間,時間外勤務について概説し,演習を行うことにより,実践的な力量形成を目指す。 第10回 教育職員の勤務に関する法規4 週休日・休日,年次有給休暇,特別休暇,メンタルヘルスについて概説し,演習を行うことにより,実践的な力量形成を目指す。 第11回 職員団体 本時は職員団体の事例を取り上げる。労働組合との違い,適法な交渉,管理運営事項について概説し,演習を行うことにより,実践的な力量形成を目指す。 第12回 受講生企画による実務演習 グループに分かれて受講生が演習問題を作成し,演習の指導も行う。教員は事前に演習問題作成,演習の進め方について助言するとともに,演習の様子についての指導・講評を行う。 第13回 教育法規グループ別演習(ロールプレイ準備)①グループごとの打ち合わせ ②模擬問答A(スクールリーダー役VS教職員役) ③模擬問答B(スクールリーダー役VS保護者役) 第14回 教育法規全体演習 ①演習説明,諸注意 ②模擬問答A(スクールリーダー役VS教職員役) ③模擬問答B(スクールリーダー役VS保護者役) ④講評 第15回 まとめ(法令遵守と行政三原則)法令を順守することを通して教育の中立性を確保し,職員団体等との適正な関係を確立するとともに県民や国民から信頼される公教育の確立のために何が必要であるかを講義する。また,教育行政職員としての使命と仕事の核となる行政三原則について理解させる。授業全体のまとめ・総括を行う。
毎回の講義や演習のまとめ及び考察を行ったものを提出する。 |
教科書・参考書等 |
教育小六法(2024年版、学陽書房) テキストに係る資料を配布するとともに、参考文献等は適宜指示する。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
テキスト,配付資料 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
各回での学習内容についての予習を法規に照らして準備し、授業後は、講義・演習のまとめ、考察を行ったものを整理していくことを積み上げていってほしい。 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
①各講義・演習のまとめ及び考察を行ったものをレポートとして提出を求め,評価する。②ルーブリックにより,スクールリーダーとして様々な法的思考力やスキル(教職員や保護者への対応能力も含む)を総合して使いこなしていたかどうかの評価を指導教員が協議のうえで行う。上記2 点から評価を行う。配点は①②各50 点とする。 |
実務経験 |
有り
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
学校現場における経験豊富な実務家教員が,実際的な課題に対応した指導を行う。 |
メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |