年度 |
2024年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻人間総合科学プログラム |
講義コード |
WMJ60701 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
異文化理解 |
授業科目名 (フリガナ) |
イブンカリカイ |
英文授業科目名 |
Understanding Other Cultures |
担当教員名 |
SCHLARB HANS MICHAEL,大池 真知子 |
担当教員名 (フリガナ) |
シュラルプ ハンス ミヒャエル,オオイケ マチコ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 1ターム |
曜日・時限・講義室 |
(1T) 月3-4,金3-4:総J304 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義および演習、ディスカッション |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
5
:
大学院基礎的レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
14
:
文化論 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
ジェンダー ドイツ アフリカ アジア 近代化 階級 感情 他者 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 文化の内部、または文化間で作用する多種多様な力関係を、ジェンダー、民族、人種、階級、国籍などの視点から分析することを通して、異文化に対する理解と洞察力を養う。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
グローバル化が進むにつれて、様々な文化的背景をもつ人々がかかわりあう中、異文化に対する理解がますます重要になってきている。本授業科目では、19世紀終わりのヨーロッパ、アフリカ、さらには東アジアという異なる三地域を舞台にした文学作品を読み、近代化と植民地化による変動を生きる人々の視点から、異文化の葛藤の諸相を批判的にとらえるスキルを修得することを目的とする。ドイツのフォンターネの『罪なき罪』とナイジェリアのチヌア・アチェベの『崩れゆく絆』をおもな題材として取り上げ、文化の生成をジェンダー、民族、人種、階級、国籍などの視点から批判的に分析する。さらに、東アジアの同時代を舞台にする文学作品も比較の対象にする。 |
授業計画 |
1回:ガイダンスーー大池とシュラルプがガイダンスを行う。
2~5回:シュラルプが近代のドイツの文化について講義と演習を行う。フォンターネの『罪なき罪――エフィ・ブリースト』(1895年)を読む。これは19世紀後半のドイツ文学で最も有名な小説で、結婚に破れる地方貴族のヒロインをとおして、近代化の途上にあった当時の社会の構造を描いている。作品のテーマは、つねに変化し、矛盾する価値観の下で人間はどう生きるかにある。授業では、日本語版をもとに話を進める。
6回:文化研究分野での論文を読む。 7~10回:大池がアフリカの文学作品を題材にして、文化の構造について講義と演習を行う。アフリカ文学でもっともよく知られる作品、チヌア・アチェベの『崩れゆく絆』(1958年)を読む。小説の舞台となっているのは19世紀終わりのナイジェリアの農村で、物語の最後にイギリスの支配下に入る。主人公は頑固な壮年のリーダー格の男で、植民地化に抵抗し、死する。物語が表象する植民地関係とジェンダー構造について考察する。授業では、日本語版をもとに話を進める。
11〜12回:日本や中国などの、ほぼ同時代の短い文学作品を読む。
13回:全体のまとめ、レポートのテーマ決定
14〜15回:レポート作成 & 発表
16回:レポート提出 |
教科書・参考書等 |
プリントを配布する |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
配布資料、映像(ビデオ/PC/その他画像資料) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
マテリアルを読み、意見をまとめてくること。 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
授業での取り組みを2分の1、期末レポートおよびその発表を2分の1を基本にして、総合的に判断する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |