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年度 2024年度 開講部局 人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻人間総合科学プログラム
講義コード WMJ31601 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 アジア地域研究
授業科目名
(フリガナ)
アジアチイキケンキュウ
英文授業科目名 Asian Area Studies
担当教員名 丸田 孝志,水羽 信男
担当教員名
(フリガナ)
マルタ タカシ,ミズハ ノブオ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   前期   1ターム
曜日・時限・講義室 (1T) 金5-8:総J303
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心、板書多用、ディスカッション。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 5 : 大学院基礎的レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 13 : 地域研究
対象学生
授業のキーワード 立憲主義、民主化、ナショナリズム、地方自治、革命 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等  本講義の目的は、中国に焦点をあてながらアジア地域を構造的に把握し、その特質を理解することにある。本年度は20世紀前半から現代までの中国の立憲主義の問題について、日本・欧米との「思想の連鎖」、中央政府と地域権力との関係に着目しつつ検討する。 
授業計画 第1回 オリエンテーション
第2回 清末の立憲制を巡る議論
第3回 中華民国北京政府の憲法問題
第4回 中華民国北京政府の憲法問題と中央・地方関係
第5回 連省自治と国民革命期の政権構想
第6回 中華民国国民政府と憲法
第7回 中華ソビエト共和国と憲法
第8回 抗日戦争期の中国共産党根拠地と憲法問題

第9回 戦後の中国共産党根拠地と憲法問題
第10回 中華民国憲法の成立
第11回 中華人民共和国憲法の成立
第12回 戦後中国における憲法論争
第13回 世界史のなかの中華民国憲法
第14回 社会主義体制と中華人民共和国憲法
第15回 台湾における憲法

すべての講義が終了した段階で、レポートの提出を求めることとする。 
教科書・参考書等 講義形式(講義中心;講義のレジュメ有)
参考書
横山英編『中国の近代化と地方政治』勁草書房、1985年
夏新華等『近代中国牽制歴程:史料薈萃』中国政法大学出版社、2004年
水羽信男『中国近代のリベラリズム』東方書店、2007年
金子肇『近代中国の中央と地方 民国前期の国家統合と行財政』汲古書院、2008年
曽田三郎『立憲国家中国への始動 明治憲政と近代中国』思文閣出版、2009年
深町英夫編『中国政治体制 100年 何が求められてきたのか』中央大学出版部、2009年
村田雄二郎編『リベラリズムの中国』有志舎、2011年
久保亨・嵯峨隆編著『中華民国の憲政と独裁 1912-1949』慶應義塾大学出版会、2011年
水羽信男『中国の愛国と民主 章乃器とその時代』汲古選書、2012年
曽田三郎『中華民国の誕生と大正初期の日本人』思文閣出版、2013年
石井知章編『現代中国のリベラリズム 1920年代から2010年まで』藤原書店、2015年
深町英夫編『中国議会100年史 誰が誰を代表してきたのか』東京大学出版会、2015年
常安『統一多民族国家的憲制変遷』中国民主法制出版社、2015年
中村元哉『対立と共存の日中関係史 共和国としての中国』 講談社、2017年
中村元哉編著『憲政から見た現代中国』東京大学出版会、2018年
中村元哉『中国、香港、台湾におけるリベラリズムの系譜』有志舎、2018年
金子肇『近代中国の国会と憲政 議会専制の系譜』有志舎、2019年
個別の関連論文等は講義において適宜、指示する。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 配付資料 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回  憲法を考えるうえでの重要な視角について、自分なりの言葉で説明できるようになりましょう。
第2回 当該時期の中国の思想的な課題について、深く理解しましょう。
第3回 清末から北京政府期につながる憲法の問題を理解しましょう。
第4回 中央・地方関係をめぐる日中両国の相違を正確に理解しましょう。
第5回 中国の中央・地方(民族地域を含む)関係、中国国民党の政治路線について、正確に理解しましょう。
第6回 国民党の憲政構想について、正確に理解しましょう。
第7回 共産主義思想・中国伝統社会の権力に対する発想の視点から憲法問題を考えましょう。
第8回 日本の侵略が中国政治に与えた影響についてまず理解を深めましょう。
第9回 中国共産党の政治路線と憲法について、まず正確に理解しましょう。
第10回 総力戦体制の構築と憲法との関係について理解を深めましょう。
第11回 共産党の専制権力の確立と憲法の関連について検討してみましょう。
第12回 中国のリベラリストの政治的な役割について検討してみましょう。
第13回 当時期の世界的な思想潮流のなかで、中華民国憲法を位置づけましょう。
第14回 共産党の一党独裁と憲法の関連について検討してみましょう。
第15回 台湾の民主化に対する憲法の役割を深く理解しましょう。 
履修上の注意
受講条件等
特に無し。 
成績評価の基準等 授業に対する参加態度やレポートを基礎とし、第12~15講については小テストも勘案して評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 特に無し。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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