年度 |
2024年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻人間総合科学プログラム |
講義コード |
WMJ30401 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
実践倫理学 |
授業科目名 (フリガナ) |
ジッセンリンリガク |
英文授業科目名 |
Practical Ethics |
担当教員名 |
澤井 努 |
担当教員名 (フリガナ) |
サワイ ツトム |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 後期 4ターム |
曜日・時限・講義室 |
(4T) 木5-8:総A704 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
|
講義中心,ディスカッション 対面で授業を行う予定だが、コロナ感染状況次第では、オンラインに切り替えることもありうる。オンラインで行う場合は、Zoomを用いる。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
|
使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
5
:
大学院基礎的レベル
|
学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
02
:
倫理学 |
対象学生 |
|
授業のキーワード |
実践倫理学、生命倫理、医療倫理、研究倫理、科学・技術 |
教職専門科目 |
|
教科専門科目 |
|
プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
---|
到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
本講義では、生命科学(先端科学技術)が提起する倫理的・法的・社会的問題について、多様な視点から、深く掘り下げ、それらの是非を倫理的に考えたいと思います。 具体的には、動物を用いた臓器作製技術、オルガノイド技術、生殖技術、ゲノム編集技術などのトピックスを取り上げます。 単にどのような問題があるかを同定して終わりではなく、最終的に自分なりの答えを導くことを最終的な目標にします。 その際、どのような立場で、どのような方法論を用いて、問題に対峙するのかについて、自覚的かつ批判的に取り組んでいただきます。 |
授業計画 |
第1回:イントロダクション:授業の進め⽅、成績評価⽅法の説明、⽣命科学が提起する倫理問題 第2回:私たちは誰(何)に対して道徳的義務を負うのか:道徳的地位の議論から考える 第3回:動物で人の臓器を作ってよいか:ヒト化する動物をめぐる倫理(1) 第4回:動物で人の臓器を作ってよいか:ヒト化する動物をめぐる倫理(2) 第5回:動物で人の臓器を作ってよいか:ヒト化する動物をめぐる倫理(3) 第6回:体外で胚や脳を作ってよいか:人の発生をめぐる倫理(1) 第7回:体外で胚や脳を作ってよいか:人の発生をめぐる倫理(2) 第8回:体外で胚や脳を作ってよいか:人の発生をめぐる倫理(3) 第9回:体外で作られる精子・卵子から子供を生みだしてよいか:生殖をめぐる倫理(1) 第10回:体外で作られる精子・卵子から子供を生みだしてよいか:生殖をめぐる倫理(2) 第11回:体外で作られる精子・卵子から子供を生みだしてよいか:生殖をめぐる倫理(3) 第12回:子どもの遺伝子を操作してよいか:未来世代をめぐる倫理(1) 第13回:子どもの遺伝子を操作してよいか:未来世代をめぐる倫理(2) 第14回:子どもの遺伝子を操作してよいか:未来世代をめぐる倫理(3) 第15回:まとめ:生命倫理議論、モラトリアム、社会的議論 |
教科書・参考書等 |
【教科書】 ・澤井努『命をどこまで操作してよいか――応用倫理学講義』、慶應義塾大学出版会、2021年。
※教科書を用いた事前課題がありますので、(購入したり、図書館で借りたりして)教科書を読めるようにしておいてください。教科書がなくて事前課題を提出できない場合は成績評価に影響します。
【参考書】 ・ピーター・シンガー『実践の倫理』、昭和堂、1999年。(=Peter Singer. 2011. Practical Ethics, 3rd ed. Cambridge University Press) ・マイケル・ダン、トニー・ホープ(児玉聡、赤林朗訳)『医療倫理超入門』、岩波書店、2020年。(=Dunn M., Hope T. 2018. Medical Ethics: A Very Short Introduction. Oxford: Oxford University Press.) ・Wilkinson D., Herring J., Savulescu J. 2020. Medical Ethics and Law: A Curriculum for the 21st Century. Edinburgh: Elsevier.
※ 参考書の購⼊は必須ではありません。しかし、関心のある学生は、参考書に挙げている日本語書籍から読むことをお勧めします。必要に応じて講義中に参考書を紹介します。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
|
【詳細情報】 |
|
授業で取り入れる 学習手法 |
|
予習・復習への アドバイス |
第1回:教科書「序文」(https://note.com/keioup/n/n86eb8041bc19)と第1章を事前に読んでくること 第3回:第2章を事前に読んでくること 第6回:第3章を事前に読んでくること 第9回:第4章を事前に読んでくること 第12回:第5章を事前に読んでくること 第15回:終章を事前に読んでくること
※事前課題については、Slack等で掲示しますので、受講者は見落としのないようにしてください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
10回以上出席することを単位取得の必須要件とします。 ・授業開始後20分後の入室は欠席扱い(その場合も授業参加は可) ・正当な理由なく(途中)退席した場合も欠席扱い |
成績評価の基準等 |
【レポート】:80% レポートによって、生命科学(先端科学技術)が提起する倫理的問題についてどの程度深く考えられたかを評価します。
【事前課題】:20% 事前課題の提出状況を評価します。 ※事前課題については、Slack等で掲示しますので、受講者は見落としのないようにしてください。 |
実務経験 |
|
実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
|
メッセージ |
講義中に全てを理解するのは難しいかもしれません。講義で分からないことがあれば、講義後に提出してもらう出席カードで質問したり、直接質問したりしてください。 |
その他 |
|
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |