年度 |
2024年度 |
開講部局 |
森戸国際高等教育学院 |
講義コード |
8B420201 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
言語教育学講義B |
授業科目名 (フリガナ) |
ゲンゴキョウイクガクコウギ ビー |
英文授業科目名 |
Lectures on the study of language learning and teaching B |
担当教員名 |
西口 光一 |
担当教員名 (フリガナ) |
ニシグチ コウイチ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 セメスター(前期) |
曜日・時限・講義室 |
(前) 水7-8:教K308(森戸) |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、演習中心、板書多用、ディスカッション、学生の発表、野外実習、作業、薬品使用 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
22
:
語学教育 |
学問分野(分科) |
01
:
日本語圏 |
対象学生 |
全学生 |
授業のキーワード |
言語哲学、現象学、身体性の哲学、オートポイエーシス、対話原理、言語教育 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 主に漢字の知識が豊富にある留学生を対象とした内容と言語(日本語)を統合した3年次以降の科目となっている。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
日本語教育や英語教育などの言語教育をめぐる探究や考究は、学習対象の個別の言語の検討から始まることが多い。そして、その背景には「言語はコミュニケーションの手段である」という素朴な言語観がある。しかし、言語は人間の思考や意識や人格と深く関わっており、また出来事や現実の構成や知識の保存と発達などとも直接に関わっている。 そのような問題意識から本講義では、言語の本質を探究する試みを行う。本講義では、メルロ=ポンティの身体性の言語論を基礎としながら、それにバフチンの対話原理、オートポイエーシス論、そして俗流のソシュールと真のソシュールをからめて言語をめぐる考察を行うこととなる。 また、こうした探究と並行して、日本語教育を題材として、現在の言語教育が内包する重要な諸課題についても論じる予定である。 |
授業計画 |
第1回 言語教育が内包する重要な諸課題 第2回 言語の特性と新たな言語の習得と指導① 第3回 言語の特性と新たな言語の習得と指導② 第4回 意味の問題 ─ 実存的意味と弁別的意味 第5回 ランガージュというシンボル的機能と身体的志向性 第6回 話し方の様式あるいはことばのジャンル 第7回 言葉遣いを足がかりとした言語の習得と習得支援① 第8回 言葉遣いを足がかりとした言語の習得と習得支援② 第9回 メルロ=ポンティの人間観とオートポイエーシス 第10回 メルロ=ポンティの言語観 第11回 メルロ=ポンティとバフチン 第12回 宛名性と発話に先行する2つの要因 第13回 サマリー① ─ 言語的所作、身体性の哲学、身体性の言語論 第14回 サマリー② ─ 言語営為、ランガージュのシンボル的機能を含む機能しつつある志向性、人類学における構造 第15回 言語の特性を見据えた言語教育の企画と実践
小レポートを3回課す。その他に、最終レポートがある。 |
教科書・参考書等 |
『メルロ=ポンティの言語論のエッセンス ─ 身体性の哲学、オートポイエーシス、対話原理』(西口光一著、福村出版) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
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授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
各授業で15ページ程度のリーディングアサインメントを課す。学生は、それを読んだ上で、授業に参加する。 |
履修上の注意 受講条件等 |
・本授業は、教育学、心理学、日本語教育学などに関心をもつ留学生を主な対象とした授業である。 ・本シラバスにあるような内容に関心がある一般学生の受講も受講することができる。ただし、受講希望者多数の場合は、受講をお断りすることがある。 |
成績評価の基準等 |
・授業への積極的な参加 ─ 25% ・3回の小レポート(A4で2ページ程度) ─ 45% ・期末レポート(A4で5ページ以内) ─ 30% |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
言語教育のためには、しっかりとした言語理論と、合理的な教育企画と、柔軟な教育方法という3つの柱が必要です。この講義では、最初の言語理論の部分を中心的に学ぶことになります。 希望者には、会話ボランティアとして、日本語の授業への参加の機会を提供する。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |