年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教養教育 |
講義コード |
67100301 |
科目区分 |
領域科目 |
授業科目名 |
知識基盤社会における情報検索入門 |
授業科目名 (フリガナ) |
チシキキバンシヤカイニオケルジヨウホウケンサクニユウモン |
英文授業科目名 |
Information Access and Retrieval |
担当教員名 |
長松 正康 |
担当教員名 (フリガナ) |
ナガマツ マサヤス |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 後期 3ターム |
曜日・時限・講義室 |
(3T) 月5-8:総K104 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、演習中心、ディスカッション、学生の発表 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
B
:
日本語・英語 |
学習の段階 |
1
:
入門レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
07
:
教育学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
問い、情報検索、文理融合 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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教養教育での この授業の位置づけ | 領域科目(自然科学系科目群) 分類:法学・政治学・社会学・経済学・教育学 |
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学習の成果 | 1.大学における探究的な思考や行動習慣、学びを他人ごとではなく自分ごととして捉え追究しようとする態度、学修のownershipの形成 2.「巨人の肩に立つ」:レビュー誌等により当該テーマのリサーチフロントを知ろうとする 3.多くの情報源を知り、必要に応じてそれらを選択し、問題解決に必要な情報を取得できる |
授業の目標・概要等 |
情報を入手することが容易となった現代社会において、どのように有用な情報を入手し、意思決定や新たな知的成果を生み出す過程に生かすか、多くの資料を参照し、受講者が報告・討議する形式で実践的体験的に学ぶ。 |
授業計画 |
第1回 知的成果物としてのレポートを書くために。二つのレポートを比較する[2] (1) 第一印象の違いは何か (2) レポートの目的の違いはあるか (3) 目的を実現するためにどのような方法を用いているか (4) 問題を効果的に解決するための問い(a more beautiful question)[1] (5) 課題プレゼンテーションの方法, 課題と文献の選択 第2回 実習 (1) 人間の情報処理特性を知り、プレゼンテーションのサンプルを改善する[3] (2) なぜ1枚の図が1000語より望ましい場合があるのか (3) 読解における図と文字の関係 (4) 検索テーマを選ぶ 第3回 (1) 疑問、質問を持つことの重要性。 (2) さまざまな情報源の種類と選択、レファレンス協同データベースの事例を探す (質問)今の私にぴったりな、おもしろくて、ぐっとくる本を紹介してください。 (4年生児童) (提供館)京都女子大学附属小学校図書館 司書の方がどういう回答をしたか、気になる人はWeb検索してみよう (3)広大図書のOPAC(オンライン蔵書目録)にて、「レビュー、タグを含む」選択後 学生選書と打ち込んで検索してみよう。 第4回 実習 検索テーマを選ぶ 第5回 (1) 情報検索の概要 (十進分類にづく探索、雑誌記事を調べる) (2) 検索のしくみ 第6回 実習 (1) Webでの検索 (サイト指定検索、フレーズ検索、日時指定) (2) .go.jp を指定して政府機関の情報を得る。日時指定と組み合わせる。 新型コロナウィルス関連の政府機関の情報を時系列を追って調べてみよう (3) .edu を指定して米国の大学の情報を得る。 (4) 中間発表の準備 (スライド2枚)Moodleの掲示板に投稿(予定) 第7回 中間発表 各自1分 質疑は掲示板上で行う。 第8回 実習 各自のテーマに関する検索プランを立て、試行してみる 中間発表の準備 第9回 新聞記事、論文をデータベース検索 第10回 各自のテーマに関する検索 第11回 これまでのスキルをすべて用いる検索事例 第12回 発表の準備 第13回 発表と質疑(1) 第14回 発表と質疑(2) 第15回 発表と質疑(3)
・第9回終了時 レポート 「情報検索の方法」 ・最終回終了時 レポート 「知識基盤社会における情報検索」 (前回レポートの後半に「情報検索の実際」などの章を追加、加筆修正して一つのレポートにする) ・事前に予告の上、小テストを行います。 |
教科書・参考書等 |
以下の参考文献や情報源から必要部分を配布する。 [0] Mary W. George:The Elements of Library Research: What Every Student Needs to Know, Princeton University Press(2008) (好きです語りかける感じ。書名通りの内容。 広大図書OPACで検索即閲覧可.) [1] Berger, Warren: A More Beautiful Question, pp.11-38, Bloomsbury (2014) ウォーレン・バーガー: Q思考 シンプルな問いで本質をつかむ思考法, pp.31-75, ダイヤモンド社(2016) [2] 戸田山和久:新版 論文の教室 レポートから卒論まで,NHK出版(2012) [3] 藤沢 晃治: わかりやすい表現の技術,講談社ブルーバックス(1999) (「国際会議プログラム」と「ダイエット大作戦」の例を用いる) ------以下は、探索の起点とする文献例 [4] ネイト・シルバー:シグナル&ノイズ -天才データアナリストの「予測学」,日経BP社 1章 壊滅的な予測の失敗、2章 キツネとハリネズミ 予測があたるのはどっち?、 3章 マネーボールは何を語ったか? 7章 インフルエンザと予測モデル、 9章 機械との闘い カスパロフとディープブルーの戦いでどのようなことが起きたか、 13章 見えない敵 テロリズムの統計学 [5] 岡本裕一郎:いま世界の哲学者が考えていること、ダイヤモンド社 [6] ハーバード・ビジネスレビュー, 各号の記事, ダイヤモンド社 [7] MIT テクノロジーレビュー, 各号の記事, 角川アスキー総合研究所(最新技術を平易に解説した記事が多い) [8] 週刊 エコノミスト誌, 各号の技術解説記事, 毎日新聞社 [9] 週刊東洋経済誌, 各号の技術解説記事, 東洋経済新報社 [10] MIT Sloan management review (MITの経営大学院によるレビュー誌) ---参考文献 [11] 長澤雅男, 石黒祐子: 新版 問題解決のためのレファレンス・サービス, 日本図書館協会(2007) この他、ChatGPTなど生成系AIに関する情報探索を取り上げたいですね。国内でも大手企業が業務に取り入れるところが現れました。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
必携PC,配付資料,映像, 図書館資料(学術や新聞データベース含む) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
・参考資料の指定されている回は、事前、事後に読む。 ・第3回以降は、実際に検索作業を行ってみること。 ・特に、自分で問いを持って検索や図書等を閲覧してみる経験の繰り返しを日常的に行ってみてください。 これからの社会を生きていく上で大きな力になると思います。 |
履修上の注意 受講条件等 |
(1)充電を済ませた必携PCを持参のこと (2)後半は受講生の発表と質疑によって進行します。提出等はMoodleやTeamsで行う。 講義は全面的に対面で実施します。 |
成績評価の基準等 |
・レポート1 30% ・レポート2 30% ・発表と質疑 20% ・小テスト 20% |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
Web検索でヒットした情報や本の内容を並べて感想を書くことと、大学生として調べてレポートを作成することとは 何がどのように違うか、説明し実行できますか? 不安を感じる人はこの講義の受講対象者です。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |