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年度 2024年度 開講部局 教養教育
講義コード 66250001 科目区分 社会連携科目
授業科目名 アカデミックライティング基礎
授業科目名
(フリガナ)
アカデミックライティングキソ
英文授業科目名 Basic Academic Writing
担当教員名 河本 健
担当教員名
(フリガナ)
カワモト タケシ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 月3-4:総K202
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
履修者の希望等によって、対面とオンラインを併用します。 
単位 1.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 21 : 社会人基礎
学問分野(分科) 03 : キャリア教育
対象学生 2年次以降
授業のキーワード 英語論文、アカデミックライティング 
教職専門科目   教科専門科目  
教養教育での
この授業の位置づけ
社会における多様性を理解し,実践することを通して,社会で生き,活躍するために必要な力を高めることを目標とする。 
学習の成果1.社会における多様性を理解し,説明できる。
2.生涯にわたるキャリア形成について,主体的に考え行動できる。 
授業の目標・概要等 本講義は、将来、英語で科学論文を書くことを目指し、そのために必要なスキルを学ぶ。主に理系向け。トップジャーナルに掲載された実際の学術論文を教材として、英語論文の構成や表現について学ぶ。
授業は、日本語で行います。 
授業計画 第1回 お手本論文の収集
将来、行いたい研究と関連する論文を、Web of Science等の論文データベースを使って収集する。お手本となるようなよい論文を集める。
第2回 論文における論理とは
論文において最も重要なことは、論理的なストーリー展開である。日本人が弱い英語的な論理構成の作り方について学ぶ。
第3回 論文の構造を学ぶ
科学論文の基本は、IMRaD (Introduction, Methods, Results, and Discussion)である。Moveとは、IMRaDのような構造をさらに詳しく分類するものである。ここでは、論文の構造の持つ意味を探る。
第4回 動詞の文型とライフサイエンス辞書コーパス活用法
英文の基本的要素はSVOCから成り立っている。このSVOCの組み立て方を示すものが5文型であるが、同時に、5文型は動詞の使い方をも表している。動詞によって使われる文型は限られているので、個々の動詞ごとに論文での使い方(文型)を学ぶ必要がある。ライフサイエンス辞書コーパスを使えば、論文での動詞の使い方を調べることができる。
第5回 英文の構造分析
英文の構造を正しく分析できなければ、幅広い英文を正しく書くことはできない。英文の構成要素としては、骨格となるSVOCに加えて、句と節がある。句には形容詞句・副詞句・名詞句が、節には形容詞節・副詞節・名詞節がある。これらをSVOCとどのように組み合わせるかには、決まったパターンがあるので、これを学ぶ。
第6回 IntroductionのMove構成: 1.研究対象の提示とその重要性の強調、2.着眼点の提示、3.本研究の紹介(Thesis statement)を学ぶ。さらに、Moveコーパス分析から得られた定型表現についてもまとめる。実際の論文のIntroductionの分析を行う。
第7回 Abstractの構成と書き方
Abstractの構成には2つのパターンが存在する。一つは、1.背景、2.方法、3.結果、4.結論の基本的なセットからなるものである。もう一つは、1.研究対象の紹介、2.問題提起、3.本研究の主な内容(1文)、4.詳細な結果、5.結論・展望、からなる。本研究の主な内容を1文の述べたものを、Thesis statementと呼び、英語論文の書く際のキーポイントとなる。従って、トップジャーナルで好まれるAbstractの構成は、後者のパターンである。
第8回 まとめ/試験
まとめと試験を行う
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回

あり 
教科書・参考書等 [教科書]なし。
[参考書]
ライフサイエンストップジャーナル300編の「型」で書く英語論文〜言語学的Move分析が明かしたすぐに使える定型表現とストーリー展開のつくり方 / 河本健, 石井達也著
トップジャーナル395編の型で書く医学英語論文 : 言語学的Move分析が明かした執筆の武器になるパターンと頻出表現 / 河本健, 石井達也著
なぜ科学はストーリーを必要としているのか : ハリウッドに学んだ伝える技術 / ランディ・オルソン著 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 配付資料、スライド、PC 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回:お手本になるよい論文をみつけよう。
第2回:実際の論文を分析してみよう。
第3回:論理構築について考えてみよう。
第4回:ライフサイエンス辞書(https://lsd-project.jp/cgi-bin/lsdproj/ejlookup04.pl)を使ってみよう。
第5回:実際の論文を分析してみよう。
第6回:自分で見つけた論文を分析してみよう。
第7回:Abstractを書いてみよう。
第8回:学んだことを整理して復習しよう。 
履修上の注意
受講条件等
現在もしくは近い将来、科学英語論文を読む機会がある人(理系向け)。英語論文を読み書きするための準備をする意欲がある人。
(定員10名) 
成績評価の基準等 試験30%(程度)及び毎回の課題提出70%(程度)により行う。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 授業は、日本語で行います。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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