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年度 2024年度 開講部局 教養教育
講義コード 65132001 科目区分 社会連携科目
授業科目名 ワークルールと年金・社会保険のしくみ
授業科目名
(フリガナ)
ワークルールトネンキン・シャカイホケンノシクミ
英文授業科目名 Employment rules from hiring to retirement, pension system, and social insurance system
担当教員名 松本 千賀子
担当教員名
(フリガナ)
マツモト チカコ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 月5-8:総L101
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 21 : 社会人基礎
学問分野(分科) 03 : キャリア教育
対象学生
授業のキーワード SDG_04,08 社会保障制度、公的年金制度、労働問題、ライフプランニング 
教職専門科目   教科専門科目  
教養教育での
この授業の位置づけ
会社のルールは就業規則です。就業規則には採用から退職までのルールが決められ、正規・非正規で内容も違います。
卒業後は社会保険料を納めますが、働き方により社会保障制度も違います。ワークルールと社会保険制度を理解し、安心した職業生活を送ることができるための知識を付け、人生設計を考える機会に。 
学習の成果(1)雇用されて働くうえで必要なワークルールを理解できるようになる。
(2)働く現場で起きている問題・課題について考察できるようになる。
(3)人生で起こりうる、ケガ、病気、失業、高齢といったリスクを保障してくれる健康保険制度、年金制度、雇用保険制度、労災保険制度の仕組みや基礎知識の習得ができるようになる。 
授業の目標・概要等 学生がワークルールや社会保障を知る必要があるのかと疑問に思うかもしれませんが、アルバイトも従業員であることには変わりありません。ワークルールと社会保障制度を自分のこととして考え、将来の働き方についても考えてほしいと思います。現役の社会保険労務士が、従業員と会社の間で起こるトラブル、課題、労働者側の悩み、経営側の悩み、多様な働き方、などについても事例を交えながら解説します。

授業の到達目標
 ワークルールと社会保障の仕組みについて理解できるようになる。 
授業計画 第1回 ガイダンス
    ・本講義の目的・内容説明
    ・社会保険労務士の主な業務内容について

第2回 働くときに必要な「労働法」の基礎
    ・労働三法とその他労働関係の法律について

第3回 働き始める前に「労働契約・労働条件」を理解する
    ・求人情報の見方がわかるようになる

第4回 ワークルール(1) 就業規則
    ・会社のルール「就業規則」は従業員の権利が記載されている

第5回 ワークルール(2) 労働時間
    ・労働時間の考え方
    ・いろいろな労働時間制度

第6回 ワークルール(3) 休日、休暇、(4) 休職、懲戒、退職など
    ・休日と休暇の違い
    ・休職と復職について・服務規定と懲戒の関係について

第7回 ワークルール(5) 賃金
    ・賃金の決定、基本給、諸手当、昇給、賞与の実際

第8回 賃金を上げるために
    ・会社の利益と労働分配率について
    ※企業財務コンサルタント ゲストスピーカー

第9回 退職金制度、企業年金制度
    ・退職金制度、企業年金制度の具体的な内容
    ・企業財務から考える退職金制度、企業年金制度

第10回 「働き方改革」と「多様な働き方」
    ・昭和の働き方VS 令和の働き方

第11回 社会保険と税金
    ・給与から引かれる社会保険料と税金のしくみ

第12回 社会保障制度(1) 健康保険と労災
    ・各制度の内容について
    ・私傷病で働けないときの傷病手当金(演習)

第13回 社会保障制度(2) 雇用保険
    ・雇用保険制度の内容
    ・失業したとき、育児休業中の手当金(演習)

第14回 社会保障制度(3) 公的年金制度
    ・公的年金制度の内容とその額(演習)

第15回 これからの課題
    ・同一労働同一賃金とは
    ・今後の課題


第1回~第14回の毎授業後のレポート(400字程度)及び、毎回小テストの実施。


※第8回 企業財務コンサルタント ゲストスピーカー 
教科書・参考書等 教科書指定なし。講義時にレジュメ配布。パワーポイント、映像資料使用。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 Google Forms,Google classroom 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
毎回、講義の内容をまとめ、自分自身に置き換えてみることが復習につがる。
第1回:社会保険労務士について調べてみる
第2回:労働法について調べてみる
第3回:ハローワークなどの求人情報を見てみる
第4~7回:就業規則について一読してみる
第8回:問題を解いてみる
第9回:退職金制度の実情を調べてみる
第10回:働き方改革」「多様な働き方」について調べてみる
第11回:社会保険料の料率、税金の種類など調べてみる
第12回:健康保険制度、労災保険について理解する
第13回:雇用保険制度について理解する
第14回:公的年金制度を自分に置き換えてみる
第15回:これまでの授業を振り返ってみる
 
履修上の注意
受講条件等
第5回、第7回、第8回、第11回~第14回 電卓が必要になります。
 
成績評価の基準等 授業後小テスト(30%)、レポート(70%)
 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
社会保険労務士の経験を持つ教員が,労働問題、社会保障制度に関する基本的知識を講義する。
 
メッセージ 働く中で「知らないこと」にたくさん直面します。社会に出る前に事前「ワークルール」、「年金・社会保障制度」を理解して、「知らないことによる不安」を少しでも減らすことができます。働き方により受ける保障、収入、労働時間などが違います。将来の働き方を考えるきっかけにしてください。
 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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