年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教養教育 |
講義コード |
61050002 |
科目区分 |
領域科目 |
授業科目名 |
芸術学A |
授業科目名 (フリガナ) |
ゲイジユツガクA |
英文授業科目名 |
Science of ArtA |
担当教員名 |
桑島 秀樹 |
担当教員名 (フリガナ) |
クワジマ ヒデキ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 木5-8:総K109 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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★基本的に、講義室でリアル対面授業を予定しています。 ★講義中心:部屋を暗くして、大型スクリーンへの投射により、動画およびスライド写真などの映像資料を多く観ます。残念ながら、講義中一緒に資料映像を観て、担当教員の説明を受けられない方には本講義は向きません。
◎ただし、コロナ感染再拡大の際には、完全オンライン(同時双方向/Microsoft Teams使用)授業への切り替えの可能性もあります。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
1
:
入門レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
04
:
芸術 |
対象学生 |
全学年・全学部 |
授業のキーワード |
★前半:感性哲学、眼の思考、触覚、風景、旅、歴史的想像力、現場主義、語り、フィクション、歴史小説、紀行文など ★後半:演劇・文学・映画の比較ジャンル論、感性、表象(可能性/不可能性)、模倣、創造、美、崇高(サブライム)、物語、原爆(ヒロシマ)、ホロコースト(アウシュヴィッツ)、心的外傷(トラウマ)、科学技術(テクノロジー)など |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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教養教育での この授業の位置づけ | 領域科目(人文社会科学系科目群) 分類:哲学・倫理学・宗教学・芸術学 |
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学習の成果 | 1.各学問領域について,その形成過程と発展過程及び現代的な課題について説明できる。 2.複数の学問領域にまたがる歴史的,現代的課題について,多角的な視点から説明できる。 |
授業の目標・概要等 |
★具体的な「風景」や「芸術」を教室でいっしょにビデオ鑑賞し、その鑑賞の「作法」を学ぶ。「人間にとって感性とは何か」「人間にとって芸術とは何か」ということを、根源的に考えてみるのが課題となる。 |
授業計画 |
★この講義は以下2つのパート(前半、後半)に分かれます。 ★前半:「風景」「歴史=語り」「フィクション」が、美学・芸術学(=感性哲学)の問題ともかかわることを説く。主題は、司馬遼太郎『街道をゆく』(および歴史小説)の風景&原爆のヒロシマの風景の分析。 ★後半:「哲学的な芸術ジャンル論(演劇と映画の違い)」「メディアのちがい」「フィクションの意味」などが説かれます。主題は、井上ひさし原作の『父と暮せば』の演劇版と映画版を鑑賞(一部抜粋)しながらの比較分析。
第1回:オリエンテーション(講義のテーマ&構成と必帯テキストの説明など)
第2回-第7回:「風景」「歴史」のフクショナルな語り――司馬遼太郎『街道をゆく』の分析を中心に
第8回:中間レポート(※講義進捗状況により割愛可能性もある。)
第9回―第14回: 演劇と映画のジャンル比較論――井上ひさし『父と暮せば』の分析を中心に
第15回:まとめ(※最終授業日に、期末レポートを課す場合もある。)
★学期末試験: 論述式(80分)。必帯指定テキスト持込可の予定。 |
教科書・参考書等 |
★前半のテキスト(必帯ください!): ・桑島秀樹『司馬遼太郎 旅する感性』世界思想社、2020年3月。
★後半の使用テキスト(必帯ください!): ・井上ひさし『父と暮せば』新潮文庫、2001年
なお、以下の参考書もご覧ください。 ・桑島秀樹『崇高の美学』講談社選書メチエ、2008年5月。※但し、本書は、現在「品切れ・重版未定」中なので、中古本を入手されるか、図書館などでご覧ください。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
・講義形式(講義中心・補助プリント適宜配布) ・使用する視聴覚教材の種類(ビデオ・DVD・スライド等の映写) ・ビデオ・DVD使用の場合(本数:4~5作品程度) ★資料の配布や出席管理、課題の提出でMicrosoft Teamsを使用します。講義にはラップトップPCもご持参ください。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
★ビデオやスライドの映像などを観ながらでも「自分なり」にノートをとること。「自分なりに」とは、教員の板書事項以外にも、気になったところ、発見したこと、疑問に思うこと等を、積極的にメモすることの謂い。それのみ。あとは、素直で謙虚な勉学姿勢を忘れずに!なお、ただの映像鑑賞の講義ではありませんので、講義であつかった作品の「ストーリー」のみを知り、作品を「観た」つもりになってもらっては困ります(だから、作品全編を通して流しません)。 |
履修上の注意 受講条件等 |
★映像資料(特に講義後半であつかう演劇や映画)は、「あっ、もう少し観たい!」と思うようなところで、こまめに止めて解説していくつもりです。演劇のたんなる「鑑賞会」ではないので、予めご了承を。ただし、できれば作品は最初から最後まで観て、分析していくつもりです。 |
成績評価の基準等 |
・中間レポート(1回程度 ※進捗状況では割愛可能性もある): 10パーセント程度 ・平常評価(授業への参加態度やコメントなど): 50パーセント程度 ・期末試験(記述式、テキスト持込可の予定): 40パーセント程度 |
実務経験 |
有り
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
★地方自治体(東広島市など)の美術館協議会(会長)や文化懇話会(座長)の経験を踏まえ、〈まち〉の歴史や風景とアートの関係、それらとミュージアムのあり方との関係などにも言及する予定です。 |
メッセージ |
★「ゲージュツなんてわからない」という人こそ、受講してみてください。お高くとまった紳士淑女連が大好きな「高級サロン」としての美術館・劇場・コンサートホールにだけ、「美」や「芸術」にまつわる問題があるわけではありませんから。 |
その他 |
★学期中できれば1回は、関連する学会や研究会の主催する講演会やシンポジウムへの参加、展覧会や映画鑑賞を促したく思います。積極的にご参加ください。※見学会への参加は任意(各自の責任で交通安全に気を付けて参加のこと)。 【受講希望者が定員を超過したときは受講者抽選を行う可能性があります。】 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |