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年度 2024年度 開講部局 教養教育
講義コード 53022001 科目区分 領域科目
授業科目名 いのちを支える酵素-生命科学への招待-[旧パッケージ]
授業科目名
(フリガナ)
イノチヲササエルコウソ-セイメイカガクヘノショウタイ-
英文授業科目名 Enzymes supporting our life-Introduction to life science-
担当教員名 石田 敦彦
担当教員名
(フリガナ)
イシダ アツヒコ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 月1-4:総K209
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
パワーポイントを使用した対面授業をTeamsでも配信する同時双方向型オンラインのハイブリッド形式で実施する。なお、講義スライドや関連資料はMoodleにて提供する。
 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 04 : 生命科学
対象学生 特に限定しない
授業のキーワード 生命科学、バイオテクノロジー、酵素、化学反応、代謝、神経科学、脳、生物情報伝達、ビタミン、疾病、分子医学、医薬品、遺伝子工学、醸造醗酵、生命倫理、歴史 
教職専門科目   教科専門科目  
教養教育での
この授業の位置づけ
領域科目(自然科学系科目群) 分類:化学
【※この授業は,2018年度以降入学生が履修し,単位を修得した場合は「領域科目」となりますが,2017年度以前入学生の場合は「パッケージ別科目」となります。2017年度以前入学生は,「領域科目」としては履修できませんのでご注意ください。】 
学習の成果1.各学問領域について,その形成過程と発展過程及び現代的な課題について説明できる。
2.複数の学問領域にまたがる歴史的,現代的課題について,多角的な視点から説明できる。 
授業の目標・概要等 我々の身体の中では生命を維持するために多種多様な化学反応が行われているが、触媒としてこれらの反応を制御し生命の営みを支えているものが、酵素と呼ばれる一群のタンパク質である。生命現象の仕組みを明らかにするためには、この酵素という生命を担う精巧な分子装置の性質やメカニズムを解明することが極めて重要であり、また酵素の異常が様々な病気の原因にもなっていることから、酵素の研究は医学的観点からも重要である。一方で酵素研究の成果は、酵素入り洗剤や各種医薬品・食品の開発・生産など、我々の暮らしを支える上でも大いに役立っている。例えばPCR検査なども酵素を応用した技術の一つである。この授業では、様々な実例やエピソードを挙げながら「酵素」という切り口から、発展著しい生命科学及びバイオテクノロジーの概要について、歴史的文化的背景や生命倫理などの問題も交えながら、文系理系の垣根を乗り越えて理解を深めることを目標とする。 
授業計画 第一回 ガイダンス
第二回 酵素研究の歴史

第三回 酵素とは?
第四回 生命現象と酵素
第五回 脳と酵素(1)
第六回 脳と酵素(2)
第七回 ビタミンと酵素
第八回 金属と酵素
第九回 病気と酵素(1)
第十回 病気と酵素(2)
第十一回 遺伝子工学と酵素(1)
 
第十二回 遺伝子工学と酵素(2)
第十三回 くらしを支える酵素(1)

第十四回 くらしを支える酵素(2)
第十五回 期末試験

受講生の理解度を見ながら適宜、小テストを実施したり課題提出を求める場合がある。

受講生の理解度に応じて講義の順序や内容を一部変更する場合がある。 
教科書・参考書等 教科書は特に指定せず、適宜プリント等を配布する。また講義中に参考文献を指示することもある。更に勉強したい人はプリント記載の参考文献、或いは下記を参照されたい。
参考書:酵素ー科学と工学(改訂版・虎谷哲夫ほか著・講談社)、 ヴォート基礎生化学(第5版・D. Voetほか著; 田宮信雄ほか訳・東京化学同人)、ホートン生化学(第5版・Laurence A. Moranほか著; 榎森康文ほか訳・東京化学同人)、標準看護学講座 生化学 : 人体の構造と機能 (第6版・津田道雄著 金原出版)(何れも図書館にあり)
 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 対面の場合、パワーポイントのファイルを液晶プロジェクターで投影して講義するが、ハイブリッド形式として対面講義をTeamsでも同時配信する。なお資料の多くはMoodleにて提供するが、著作権などの関係もあるので、授業受講者以外への転送は禁止、またダウンロード期間も限定するので、注意されたい。 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
各回の講義の内容を頭の中で理解し、受講生自らの言葉で説明づけられるようにすること。また講義内容に関連して様々な切り口で問題提起をすることもあるので、自分なりの見解を述べられるように思考を整理しておいて欲しい。 
履修上の注意
受講条件等
特になし。文理の別を問わず、様々な分野に関心のある積極的な学生諸君の受講を期待します。化学や生物学の履修経験がなくても理解できるよう講述する積もりですが、用語や概念が難解な場合は適宜、教官或いは学習支援室に質問・相談すること。 
成績評価の基準等 小テストまたは課題提出、授業参加態度などの平常点(20%程度、ただし1/3以上休むと単位を認めない)・試験(原則対面で実施・80%程度)により評価する。但し、試験がオンラインで実施せざるを得ない場合は追加の課題を課すこともあり得る。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 生命科学にとどまらず文系理系の枠を越えて、歴史的・文化的背景も含めた色んな側面から話をする積もりですが、何でも良いので興味を持ったことは自分で深く掘り下げて行って下さい。その為の参考文献やウェブサイト等もできるだけ提示しますので、積極的にそれらに目を通して欲しい。教養とはそのようにして自ら身につけていくものです。本講義は飽くまでそのための切っ掛けに過ぎません。

 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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