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年度 2024年度 開講部局 教養教育
講義コード 11044001 科目区分 平和科目
授業科目名 国際平和への記憶学
授業科目名
(フリガナ)
コクサイヘイワヘノキオクガク
英文授業科目名 Memories Studies Towards International Peace
担当教員名 VAN DER DOES LULI
担当教員名
(フリガナ)
ファン デル ドゥース ルリ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   前期   2ターム
曜日・時限・講義室 (2T) 月5-8:オンライン
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
授業は主としてオンラインで行い、対面のワークショップ1〜2回を含む。連絡事項は、MOMIJIとMoodleの掲示板に掲載し、毎週のリフレクション(授業内容に基いたオンライン質問票)提出によって出席とする。
講義、演習、パワーポイント・動画使用、ディスカッション。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 21 : 社会人基礎
学問分野(分科) 02 : 平和教育
対象学生 学部生
授業のキーワード 記憶学 SDG_01/03/04/05/07/08/10/11/16/17 平和学 言説・表象 実証研究 原爆・被爆体験 アイデンティティ メディア AI  ポピュリズム 世界遺産 資料館・博物館 ツーリズム
 
教職専門科目   教科専門科目  
教養教育での
この授業の位置づけ
平和課目として開講する。 
学習の成果多領域横断型の新たな学問領域である「Memory Studies (記憶学)」は、自身・他者・社会的集団における多様な思考活動と行動を考察する理論的および実証的な枠組みを提供する。本講座で学ぶ、まなざし(視点)と語り(言説)の分析手法は、社会生活における課題に、柔軟な対応ができる思考力・判断力・問題解決能力の醸成に寄与する。 
授業の目標・概要等 過去の事象の解釈が現在・未来の世論や社会的態度に作用する仕組みについて理解し、世界の紛争や和解に個人や集団の「記憶」がどう関与するかを発展的に考察し、国際する基礎的な知識と方法論を習得する。 
授業計画 第1回 講義の概要と「Memory Studies」の導入
第2回 国際平和に影響する「記憶」とは
第3回 ことば・文学と記憶
第4回 国民の記憶はどう構築されるのか
第5回 戦争の記憶、原爆・被爆体験の記憶
第6回 更新する記憶と記録・展示の課題
第7回 記憶と復興〜ヒロシマ被爆遺跡学習
第8回 アイデンティティと記憶
第9回 大衆文化と記憶
第10回 メディアとAIを介した記憶
第11回 記憶の忘却と継承
第12回 越境する記憶
第13回 記憶の「場」とツーリズム
第14回 記憶学の実証的研究手法
第15回 まとめ

平和を考えるレポート(40%)と、期末レポート(40%)を実施予定。記述・口述試験は行わない。

授業の進捗状況や、特別企画導入により、授業の順番が変わる場合もあります。 
教科書・参考書等 各授業の教材資料は、必要に応じて配布する。特に教科書の指定はないが、参考図書として次にあげる図書を読み、レポートにも活用してほしい。①広島大学文書館 編(2006)「広島から世界の平和について考える」、現代史料出版 ②Olick, Vinitzky-Seroussi, & Levy(2011)「The Collective Memory Reader」、Oxford大学出版、③フック、桜井ほか(2016)「戦争への終止符」、法律文化社。④山田、岡本 (2021)いま私たちをつなぐもの 拡張現実時代の観光とメディア、弘文社。⑤Gabriel A. Radvansky (2017) Human Memory、Routledge. 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料)パワーポイント, インターネット接続環境必須 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
1−15回の授業を通じて、NHKや民間放送のニュースのウェブサイトで、各講義のキーワードを使って関連記事を検索し、「記憶」が個人の生活や社会にもたらす影響や、記憶がいかに世論を形成し社会を動かすかを、実例から理解を深めて欲しい。 
履修上の注意
受講条件等
講義は日本語で行う。日本語の映像の他、日本語字幕付きの他言語でのオリジナル映像や資料を使用することがある。 
成績評価の基準等 平和を考えるレポート(40%程度)、最終レポート(40%程度)、授業への参加・貢献度(20%)により、総合的に評価する。なお、平和を考えるレポート未提者は単位が与えられない。
 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
主担当およびゲストスピーカーは、UN, OECDを含む国際機関、一般報道機関等での実務経験や共同研究の経験を有する。 
メッセージ 広島は、原爆体験の「記憶」と78年間向き合い、恒久普遍の平和を希求する現在に至りました。その歩みと意義を考えつつ、柔軟で国際的な視点を養い、同時に身近な問題においても、和解や平和構築に取り組む力を、是非とも身につけてください。 
その他 平和を考えるレポートの提出は必須課題です。レポートの提出期間は以下のとおりです。
第1ターム開講科目 --> 4 月 30 日~5 月 13 日
第2ターム開講科目 --> 7 月 1 日~7 月 8 日
第3ターム開講科目 --> 10 月 28 日~11 月 7 日
夜間開講科目 --> 教員の指示による
※詳細はもみじTopを参照:https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/learning/kyouyou/post_1.html 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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