年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教養教育 |
講義コード |
11035001 |
科目区分 |
平和科目 |
授業科目名 |
世界の紛争と平和 |
授業科目名 (フリガナ) |
セカイノフンソウトヘイワ |
英文授業科目名 |
Conflict and Peace in the World |
担当教員名 |
山根 達郎 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヤマネ タツオ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 月1-4:総K203 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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(必ず授業登録前に読んでください!グループ・ワーク等のアクティブ・ラーニングの授業形式となります。) 学生同士によるグループ・ディスカッションとその発表、広大内のLMSを通じた課題提出も併せて実施予定。
毎回の授業では、各自ノートパソコンを持参してきてください。対面をしつつ、LMSでも同時にコミュニケーション(質問、コメントの受付等)をとる予定でいます。
毎日「もみじ」による連絡を確認するようご注意ください。(注意:グループ・ディスカッション等のアクティブ・ラーニングを行う授業です!) |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
21
:
社会人基礎 |
学問分野(分科) |
02
:
平和教育 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
国際紛争、国際安全保障、市民と戦争、兵士と戦争、平和構築、国際秩序、科学技術と戦争、人間の安全保障、平和構築、紛争解決、紛争予防、和解、グローバル・ガバナンス |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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教養教育での この授業の位置づけ | 戦争・紛争,核廃絶,貧困,飢餓,人口増加,環境,教育,文化等の様々な観点から平和について自ら考え,理解を深めることを目標とする。 |
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学習の成果 | 1.多角的な視点から平和について考え,自分の意見を述べることができる。 2.理念と現実の葛藤を含め,平和を妨げる種々の要因とそこでの複雑な様相について理解し,説明できる。 |
授業の目標・概要等 |
この授業では、平和学習の観点から、次の目標を目指します。 ☑現代に蔓延する越境的な地域紛争の特徴を理解します。 ☑紛争解決に向けた国際社会による取り組みを理解します。 ☑Active learningにより学生同士の学びを目指します。 目標達成のためのキーワード:紛争理解、自律、他者理解、社会貢献
(概要)20世紀は「戦争の世紀」とも呼ばれます。21世紀は「平和の世紀」として拓いていくことはできるのでしょうか。20世紀の終わりに冷戦が終 結しても,今も世界のどこかで武力紛争が生じ,無辜の市民たちが死の恐怖にさらされている現状があります。こうした地域的な紛争は,単に紛争 国内部の問題に留まりません。武力紛争から生じる脅威は国境を超え,世界の平和と安定を揺るがしかねません。難民,テロリズム,武器の蔓延, 雇い兵の移動などがその例です。この講義では,そうした現代に蔓延する越境的な地域紛争の構造と、紛争解決に向けた国際社会による取り組みに ついての理解を深めます。 |
授業計画 |
第1回 導入部1(平和科目の目的・本授業の概要説明) 第2回 導入部2(いま、世界でどのような武力紛争が起きているのか) 第3回 国際秩序①中東危機とテロリズムについて(シリアを中心に)(講義の一部で、学習用ビデオの上映を予定) 第4回 国際秩序②ウクライナ情勢について 第5回 アジア地域①アフガニスタンでの武力紛争について 第6回 アジア地域②スリランカ内戦について 第7回 アフリカ地域①マリ内戦について 第8回 アフリカ地域②リベリア、シエラレオネ内戦について 第9回 国連安全保障理事会の役割について 第10回 武力紛争後の民主化と平和構築について ※ディスカッション用のレポートの提出締め切り日に注意すること(提出締切日・レポート課題については、下記「その他」欄を参照のこと) 第11回 グループ・ディスカッション。事前に提出されたディスカッション用のレポートを各班で報告、ディスカッション。 第12回 グループ・ディスカッション(続き)。事前に提出されたディスカッション用のレポートを各班で報告、ディスカッション。 第13回 ショート・レクチャー&グループ・ディスカッション。テーマ:「(今後)自分が大学で学ぶ「専門」やキャンパス・ライフ(あるいは将来の生活)と、平和の課題はどのようにつながっているのか?」(事前に話す内容について準備をしておくこと。) 第14回 ディスカッション(続き)&学習用ビデオの上映を予定 第15回 振り返り学習(予定)
(第11-12回)ディスカッション用のレポートの提出あり(これについては、各自で授業時間外に作業してもらいます。)。(第13-14回)ディスカッションの事前準備あり。(その他の回、授業中に学習支援システム(LMS)を通じて提出する簡単な課題提出あり。)
毎回の授業で受講生の皆さんとインタラクティブな授業を行います。 |
教科書・参考書等 |
購入していただく教科書はありません。
以下、授業で紹介する参考書(自学自習向け)の一部を紹介します。
参考書: 篠田英朗『紛争の地政学』講談社現代新書、2023年。 白戸圭一『アフリカを見る アフリカから見る』ちくま書房、2019年。 竹中千春『ガンディー 平和を紡ぐ人』岩波新書、2018年。 服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』中公新書、1972年(2010年増補版再販)。 広島市立大学広島平和研究所編著『平和と安全保障を考える事典』法律文化社、2016年。 その他の参考文献については各回の授業で紹介します。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
TEAMS、LMSオンラインシステム 配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
1回~2回:受講者がこの講義を受けて達成したいと考える内容について各自で設定しましょう。平和と紛争の問題については、もしかしたら皆さんが広島大学で学ぼうとしている個々の専門分野とはまったく関係のない内容かもしれません。しかし、その場合でも、不安定な国際秩序や地域の紛争のお話は、グローバル社会の中にあって、考えないわけにはいかない問題群のひとつなはずです。 3回~4回:最近の中東情勢やウクライナでの事例を見てみましょう。地域情勢をめぐり、大国間でのパワーバランスが不安定な状況に目を向けてみましょう。そして、人々の命が軽んじられる世界とはどのようなものか、一緒に考えましょう。 5回~8回:指定する武力紛争を事前に調査しておく。報告会レポートの提出準備をしておく。 9回~10回:国際安全保障における国連の機能が低下しているのでは、とも言われる昨今ですが、なぜなのでしょうか?それでは、国連は不要と言い切れるのか?その目指すべき「価値」について考えてみましょう。 11回~12回:持ち寄ったレポートをもとに、グループワークの日となります。 13回~14回:ディスカッションのために話す内容を準備しておくこと。学習の振り返りあり。 |
履修上の注意 受講条件等 |
「平和」というイシューについて自分が真剣になって考える姿勢で授業に臨んでください(そのような受講生を歓迎します。)。ディスカッションを行う上で重要なことの一つは事前の自学自習です。それに加えて、メンバー間で円滑に行うには、なにより<思いやり>が不可欠です。これまでの本講義でのアンケート結果でも明らかになっていますが、一部の受講生が積極的に参加をしないといった態度には、そのほかの受講学生から多くの不満が寄せられています。ディスカッションの成功には、互いに学びを発見するためのメンバーへの「思いやり」が不可欠なのです。
(ディスカッションはどうも苦手、という学生さんであっても、この「思いやり」を心がけていただければ問題ありません。授業中であっても、わからないことがあればぜひ積極的に教員やTAに質問をするようにしてください。) |
成績評価の基準等 |
グループワーク用に提出するレポート評価50%)、平和を考えるレポート評価(30%)、授業中に行われる課題提出(グループディスカッションの回)評価(20%)、の総合評価(計100%)。 |
実務経験 |
有り
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
外務省・日本政府国連代表部専門調査員、特定非営利法人AMDAスリランカ事務所ディレクターの経験あり。 |
メッセージ |
「議論」とは何でしょうか。平和のイシューについて皆さんはどれだけとりくめるのでしょうか。平和と戦争の歴史上に生きてきた<人間>というものに思いをめぐらせ、対話力と思考力、そして実践力をアップさせてみませんか。
【受講希望者が定員を超過したときは受講者抽選を行う可能性があります。】 |
その他 |
(対面授業ですが、もしもTEAMSによるオンライン授業に切り替えるときがある場合の注意) 指定のTEAMSの利用にあたっては、授業目的のみの利用とし、参加者のプライバシーへの配慮を十分に行ってください。 <レポートについて> 1.ディスカッション用のレポートについて(第11回ー12回授業日の前週火曜日12時までに電子文書(PDF版で) を指定のLMS上で指定のとおり添付提出しておくこと。) A4用紙1~2枚程度で提出する。本文文字数は、(参考文献や図表を除き)1000~2000字程度を目処とする。文字は10.5ポイント、ゴシック体もしくは明朝体とする。表題、氏名、所属、学籍番号を必ず記載する。 (2023年度の)ディスカッション用のレポートの課題は次のとおりとする。 「下記に掲げる諸国のうち一つを選び、近年においてその国が直面している(直面していた)平和の課題について、①できるだけ特定のテーマ(紛争解決、平和構築、ジェンダー、開発、など)に絞り、②その課題について平和の構築の視点から自分なりに論じなさい。(指定の事例(紛争経験国別)については授業の最初でお知らせする予定です。教員側が提示する指定の事例(5事例程度)の中から一つを選んでもらい、その事例についてレポートを作成してもらう予定です。)」 なお、レポート報告の日には、作成済みのレポートを、グループごとにTEAMSを通じてファイルのアップロードを行い、TEAMSを併用しながら対面にて互いに発表をしてもらう予定です(詳しくは授業開始時に説明したいと思います。)。 平和を考えるレポートの提出は必須課題です。レポートの提出期間は以下のとおりです。 第1ターム開講科目 --> 4 月 30 日~5 月 13 日 第2ターム開講科目 --> 7 月 1 日~7 月 8 日 第3ターム開講科目 --> 10 月 28 日~11 月 7 日 夜間開講科目 --> 教員の指示による ※詳細はもみじTopを参照:https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/learning/kyouyou/post_1.html 【受講希望者が定員を超過したときは受講者抽選を行う可能性があります。】 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |