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年度 2024年度 開講部局 情報科学部
講義コード KA234001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 プロジェクト研究
授業科目名
(フリガナ)
プロジェクトケンキュウ
英文授業科目名 Research Project
担当教員名 向谷 博明,RAYTCHEV BISSER ROUMENOV,岩本 宙造
担当教員名
(フリガナ)
ムカイダニ ヒロアキ,ライチェフ ビセル ルメノフ,イワモト チュウゾウ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   前期   集中
曜日・時限・講義室 (集) 集中
授業の方法 実習 授業の方法
【詳細情報】
 
演習中心、ディスカッション、学生の発表、野外実習、作業 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 4 : 上級レベル
学問分野(分野) 25 : 理工学
学問分野(分科) 02 : 情報科学
対象学生 3年次生(情報科学部生専用講義です.他学部生は受講できません.)
授業のキーワード インターンシップ型講義,実務経験
以下の4つのテーマに分かれて行います.

テーマ1.モバイルアプリケーション,Web API,SQL
テーマ2.画像解析, 深層学習
テーマ3.半導体製造について
テーマ4.地域課題,デザイン思考,UI/UX 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
これまでの授業で身に付けた知識や技術を用いて,民間企業で実際に行われている業務課題に取り組む. 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
計算機科学プログラム
(知識・理解)
・C1. 人類や社会そして個人に存在する様々な問題が,社会情勢や文化等によって多様に解釈できることを理解した上で,その問題解決に向けた取り組みができる知識と能力.

データ科学プログラム
(知識・理解)
・C1. 人類や社会そして個人に存在する様々な問題が,社会情勢や文化等によって多様に解釈できることを理解した上で,その問題解決に向けた取り組みができる知識と能力.

知能科学プログラム
(知識・理解)
・C1. 人類や社会そして個人に存在する様々な問題が,社会情勢や文化等によって多様に解釈できることを理解した上で,その問題解決に向けた取り組みができる知識と能力. 
授業の目標・概要等 本講義では,夏季休業中の連続する5日間を利用し,企業において実施される研究・開発プロジェクトに参加するインターンシップ型講義(集中講義)です.

令和6年度は,マツダ株式会社,マイクロンメモリ ジャパン株式会社,TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMA各所において計算機科学(システム開発),データ科学(データ分析),知能科学(AI分野)のプロジェクトに参加して頂きます.本講義の受講を通して,企業で実践されている研究・開発の実際にふれるだけでなく,課題を解決するためのスキル獲得,研究・開発を実行するための方法論,成果報告やプレゼン能力など,実際の企業で求められている多岐に渡る能力を獲得することを目指します.

以下の4つのテーマに分かれて行います.

テーマ1.モバイルアプリケーション(iOS)とバックエンドシステム(クラウドシステム)から構成されるアプリケーショの開発を体験する.車両データを使い,営業/整備担当者等,現場で使用するモバイルアプリケーションアプリケーションを開発する.ペアプログラミング形式でワークショップを実施し,チームによるシステム開発を行います.

テーマ2.マツダ株式会社の工場のスマートファクトリー化実現に向け, 製造現場で実際に取得された画像データを用いた深層学習モデルの構築に取り組む. 各自で手法の選択, データの前処理, モデル構築・トレーニング, 評価を繰り返し, 高い精度の得られるアルゴリズムを開発する. 最後に結果をまとめ発表し, 結果について議論する.

テーマ3.最先端半導体製造において情報技術は必要不可欠となっている.受講者をグループに分け,工場の自動化プログラム検討や装置稼働率のデータ化,ウェハの異常検知など各グループが選択した任意のケースに対して担当エンジニアの指導を受けながら最適解を模索し,成果をまとめて発表する.

テーマ4.地域におけるICTに関わる諸問題を取り上げ,モックアップ制作, 発表資料作成を通して,課題に取り組む.特に野外活動(フィールドワーク)を通して,現場を知る重要性を確認し,地域創成に貢献できるスキルを身に付ける.最終日には,成果発表会を開催し,互いの成果について評価・検討を行う.  
授業計画 第1~3回,第4~6回,第7~9回,第10~12回,第13~15回の5日間で,ガイダンス,講演会,
プロジェクト課題説明,プロジェクト課題の遂行,結果の整理と討論,成果のプレゼンテーションを行います.

3つのテーマ(テーマ1.~テーマ3.)に分かれて行います.

A.マツダ株式会社
テーマ1.:① 車両データを使った見える化アプリケーション.担当:石塚 裕
モバイルアプリケーション(iOS)とバックエンドシステム(クラウドシステム)から構成されるアプリケーショの開発を体験する.車両データを使い,営業/整備担当者等,現場で使用するモバイルアプリケーションアプリケーションを開発する.ペアプログラミング形式でワークショップを実施し,チームによるシステム開発を行います.

当社を知っていただくための説明会と講演,講義と演習を行います.

講義では以下の概要を説明します.
1. モバイルアプリケーション/バックエンドシステム概要
2. Web APIとは
3. SQL
4. Swiftとは
5. Javascriptとは
※3.~5.について詳細は説明しません.事前に学習されることをお勧めします.

演習では,講義の内容をもとに,iOSモバイルアプリケーションとバックエンドシステムから構成される
システムを構築していただきます.
最終日には,チームごとに成果を発表していただきます.

その他,以下イベントを確実に盛り込む.
・会社説明/本部説明
・若手社員との座談会
・マツダミュージアム見学

(参考)2023年度日程
1日目:オリエンテーション,会社紹介,講義
2日目:マツダミュージアム見学,座談会,演習
3日目:講演,演習
4日目:CV体験,演習
5日目:成果発表

テーマ2.:② 機械学習の製造現場への応用.担当:前田 陽祐,織田 勧

当社を知っていただくための説明会と講演,講義と演習を行います.

講義では以下の概要を説明します.
1. モバイルアプリケーション/バックエンドシステム概要
2. Web APIとは
3. SQL
4. Swiftとは
5. Javascriptとは
※3.~5.について詳細は説明しません.事前に学習されることをお勧めします.

演習では,講義の内容をもとに,iOSモバイルアプリケーションとバックエンドシステムから構成される
システムを構築していただきます.
最終日には,チームごとに成果を発表していただきます.

その他,以下イベントを確実に盛り込む.
・会社説明/本部説明
・若手社員との座談会
・マツダミュージアム見学

(参考)2023年度日程
1日目:オリエンテーション,会社紹介,講義
2日目:マツダミュージアム見学,座談会,演習
3日目:講演,演習
4日目:CV体験,演習
5日目:成果発表

B. マイクロンメモリジャパン
テーマ3.最先端半導体製造における情報技術(IT)の活用を知る.

最先端半導体製造における情報技術活用を,以下のケーススタディを用いて体験学習する.

1. 半導体シリコンウェーハの自動搬送プログラムの検討
2. 完全自動化された生産プロセスにおける装置稼働率をデータにより可視化する
3. 製造スケジュールのシミュレーション,適切な薬品流量計算,不良パターン解析などを,プログラミングおよび機械学習を用いて取り組む.

ケーススタディおよびエンジニアからのフィードバックを通して,情報技術が半導体製造においていかに重要であるかを理解することができる.


D. TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMA
テーマ4.デザイン思考を用いた地域課題へのアプローチ
実施場所 廿日市市役所7F ICT KŌBŌ MIYAJIMA
定員 8名(1グループにつき,4名~5名によるグループワーク)

1日目 共感:テーマについての深堀
2日目 問題定義:真の問題の定義
3日目 創造:UI/UXのアイデア創出
4日目 プロトタイプ:モックアップの作成
5日目 テスト:プレゼンテーション

 
教科書・参考書等 教科書は使用しません。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 教科書や参考書は指定しない.資料を投影する.
派遣先企業で準備するPCなど.
※TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMAに関しては,各自のPC持参  
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
各テーマごとに以下のスキルを事前に獲得しておくことを要請します.

テーマ1.言語は問わないがプログラミングの経験があること.必須ではないがSQL(特にSELECT文やWHERE句)の経験があると良い.

テーマ2.プログラミング言語Pythonを用いて,機械学習を行うので,Pythonの基本的な操作は習得しておくこと.KerasやPyTorch,OpenCV,scikit-learnに関する経験もあると良い.

テーマ3.必須ではないが,以下の経験があると良い.
基本的な統計学,C#,SQL,Tableau,Python

テーマ4.デザイン思考について基礎知識を身に着けておくこと.
モックアップツールを選定し,操作方法を習得しておくこと(推奨:Figma).

 
履修上の注意
受講条件等
情報科学部生専用講義です.他学部生は受講できません.
A.マツダ株式会社(①,②の二つのテーマ)
演習はマツダ株式会社広島本社で,9月中の連続する平日5日間で行う予定.
演習に必要なPC/スマートフォンや作業環境はマツダ株式会社で用意する.初日の集合場所・時刻は事前に連絡する.
演習で使用するデータは限定提供データであるため,本演習以外での使用は認めない.

B. マイクロンメモリジャパン
演習はマイクロンメモリジャパンで連続する平日5日間行う予定です.
演習に必要なデバイスはマイクロンで用意します.スマホ以外のPCや記憶媒体を社内に持ち込むことはできません.初日の集合場所・時刻は事前に連絡します.
演習で使用したデータや知りえたデータは,本演習以外での使用は認めません.

C.TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMA
演習は廿日市市役所7F ICT KŌBŌ MIYAJIMAで,8月末~9月中旬の連続する平日5日間で行う予定です.オンライン参加はできません.
初日の集合場所・時刻は事前に連絡します.
各自所有のPCを持参願います(モックアップ制作, 発表資料作成で利用).
演習で使用した情報は,本演習以外での使用は認めません.
野外活動(フィールドワーク)の実施可能性があります.
グループワークは他大学の学生との混合編成となります.  
成績評価の基準等 A.マツダ株式会社(①、②の二つのテーマ)
①,②の二つのテーマに共通する事項.
演習への取り組み,作成したコード,成果発表会での発表や質疑応答などに基づいて総合的に評価する.

B. マイクロンメモリジャパン
演習への取り組み,成果物,成果発表会での発表,自由かつ積極的な議論に基づいて総合的に評価する.

C.TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMA
演習への取り組み,成果物,成果発表会での発表に基づいて総合的に評価する.
 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
A.マツダ株式会社(①、②の二つのテーマ)
①,②の二つのテーマに共通する事項.
担当教員はマツダ株式会社MDI&IT本部の社員であり,実際の業務を元にした課題に取り組んでもらいます.

B. マイクロンメモリジャパン
担当教員は,マイクロンメモリジャパンの社員であり,過去の業務を元にした課題や現在進行中の課題に取り組んでもらいます.

C.TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMA
担当教員はTOPPANデジタルの社員であり,現在解決中の課題に取り組んでもらいます.
 
メッセージ 派遣先では企業が保有する機微データを扱うことがあるため,必要に応じてデータ等の守秘義務契約を派遣先企業と締結して貰う必要がるかもしれないことを申し添えます.要求された守秘義務契約に応じることが出来ない学生は,この講義を履修することは出来ません.

A.マツダ株式会社
テーマ1.マツダでは,お客様に,最高の「走る喜び」と,「安全・安心」を常に感じて頂くため,クルマの機能や性能をソフトウェアでコントロールし,使用期間を通じて継続的に更新していく,ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)と,それを支えるコネクティッドシステムの開発を進めています.このコネクティッドシステムにおいては,自社内にてクラウドやスマホアプリに関わるノウハウを蓄積し,サービス品質を向上させられるよう内製化を進めており,その一員として開発と運用に従事頂くITエンジニアを求めています.

テーマ2.100年に一度の大変革期にある自動車業界において,マツダは「人と IT の共創によるマツダ独自の価値創造」として,グローバルで全領域のデータが瞬時に共有され,人とAIが協調し,圧倒的短期間で高価値の製品/サービスを提供できる仕組み・体制の構築に取り組んでいます.その一員として,データサイエンティスト,AI開発者として,従事頂く人材を求めています.

B. マイクロンメモリジャパン
半導体の開発製造は,最先端の情報技術活用が必要不可欠な領域です.データサイエンティストやITエンジニアのみならず,製造エンジニアにおいても情報科学のスキルを活かして活躍いただける人材を歓迎します.

C.TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMA
TOPPANデジタル株式会社 ICT KŌBŌ MIYAJIMAでは,DXによる地域課題の解決に取り組んでいます.ICT技術を学び, 広島で活躍したい人材を歓迎します. 
その他 テーマ1.:① 車両データを使った見える化アプリケーション.定員は8名
テーマ2.:② 機械学習の製造現場への応用.定員は10名
テーマ3.:最先端半導体製造における情報技術(IT)の活用を知る.定員は15名
テーマ4.:デザイン思考を用いた地域課題へのアプローチを体験する.定員は8名(1グループにつき,4~5名によるグループワーク)
 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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