年度 |
2024年度 |
開講部局 |
生物生産学部 |
講義コード |
L5014004 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
分子細胞生物学 |
授業科目名 (フリガナ) |
ブンシサイボウセイブツガク |
英文授業科目名 |
Molecular Cell Biology |
担当教員名 |
船戸 耕一,田中 若奈,島田 昌之 |
担当教員名 (フリガナ) |
フナト コウイチ,タナカ ワカナ,シマダ マサユキ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 4ターム |
曜日・時限・講義室 |
(4T) 木1-4:生C302 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
26
:
生物・生命科学 |
学問分野(分科) |
01
:
農学 |
対象学生 |
必修:分子農学生命科学専攻プログラム 2年 |
授業のキーワード |
細胞、オルガネラ、膜の構造と膜輸送、タンパク質の選別、小胞輸送、翻訳後修飾、品質管理、情報伝達、 細胞骨格、 細胞周期、 アポトーシス |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 食品科学プログラム (知識・理解) ・専門分野に関わる課題を解決するために必要な,学際的・総合的に考える能力や,広い視野から俯瞰し行動するための知識・理解 ・食品科学を理解するために必須となる化学・生物学・生化学・微生物学・物理学・数学などの基盤的知識
分子農学生命科学プログラム (知識・理解) ・生体分子・細胞・生物個体,個体群に関する知識・理解 |
授業の目標・概要等 |
細胞の基本的な理解を得るために、細胞の分子過程を論ずる。とくに細胞の膜の構造、小分子の膜輸送と膜の電気的性質、細胞内区画とタンパク質の選別、細胞内における小胞の移動、細胞の情報伝達、 細胞骨格、 細胞周期、 アポトーシス に焦点をあてて論考する。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス Guidance ・ 授業の概説 ・ 授業計画と目標解説 第2回 膜の構造 (細胞の分子生物学10章) Membrane structure ・ 細胞の構造と機能 ・ 膜の構造と化学的構成 ・ 膜の動的性質と接触領域 (核、小胞体、ミトコンドリア、葉緑体、ゴルジ体、膜タンパク質、膜脂質、脂質二重層、膜非対称性、膜ドメイン、オルガネラ間接触領域) 第3回 小分子の膜輸送と膜の電気的性質(細胞の分子生物学11章) Membrane transport of small molecules and the electrical properties of membranes ・ 低分子の膜透過性 ・ チャンネルタンパク質と膜の電位的性質 ・ キャリアータンパク質と能動輸送 (受動輸送、能動輸送、イオンチャンネル、電気化学的勾配、神経興奮、アクアポリン、ナトリウム-カリウムポンプ、グルコーストランスポーター、ABC輸送体) 第4回 細胞内区画とタンパク質の選別‐Ⅰ(細胞の分子生物学12章) Intracellular compartments and protein sorting-I ・ 細胞の区画化とオルガネラの進化的起源 ・ タンパク質の輸送経路の概略 ・ タンパク質の輸送経路の概略 ・ 核の構造と核へのタンパク質の輸送 ・ 小胞体、ミトコンドリア、ペルオキシソーム、葉緑体へのタンパク質の輸送 ・ 原核細胞におけるタンパク質の輸送 ・ 膜タンパク質の挿入とトポロジー (細胞の進化、オルガネラの区画化、遊離と膜結合型リボソーム、シグナル配列、核膜孔複合体、核局在化シグナル、粗面小胞体、シグナル認識粒子とSRP受容体、トランスロコン、TOM・TIM複合体、シグナルペプチダーゼ) 第5回 細胞内区画とタンパク質の選別‐Ⅱ(細胞の分子生物学12章) Intracellular compartments and protein sorting-II ・ 膜タンパク質の挿入とトポロジー ・ 小胞体とゴルジ体におけるタンパク質の糖鎖付加 ・ タンパク質の脂質修飾 ・ 小胞体での品質管理 ・ 小胞体における脂質の合成 (1型・2型膜貫通タンパク質、複数回膜貫通タンパク質、N-グリコシド結合、O-グリコシド結合、GPI-アンカー、脂肪酸アシル化、フォールディング、神経変性疾患、ユビキチン-プロテアソーム、ホスファチジルコリン) 第6回 細胞内における小胞の移動‐Ⅰ(細胞の分子生物学13章) Intracellular vesicular traffic-I ・ 分泌経路の概略 ・ 小胞輸送の分子機構 ・ 小胞体-ゴルジ体間輸送 ・ ゴルジ体の構成と嚢間での輸送 (順行輸送、逆行輸送、出芽と融合、被覆小胞、COPII、膜融合の特異性、SNARE、嚢成熟モデル) 第7回 細胞内における小胞の移動‐Ⅱ(細胞の分子生物学13章) Intracellular vesicular traffic-I ・ トランスゴルジ網からリソソーム(液胞)への輸送 ・ エンドサイトーシスとクラスリン ・ エンドサイトーシスとクラスリン ・ リソソームでの分解とオートファジー ・ 選別輸送と細胞極性 (マンノース6リン酸、リソソーム酵素、I細胞病、LDL受容体、クラスリン被覆小胞、エンドソーム、リサイクリング、ESCRT、分解と再利用、自食作用、上皮細胞、選別シグナル) 第8回 第2回から第7回までのまとめ(テスト) 第9回 細胞の情報伝達I(細胞の分子生物学15章) Cell communication and signaling pathway I ・細胞の情報伝達の概要 ・受容体の種類 ・シグナル分子,ホルモン (Gタンパク質共役型受容体,酵素連結型受容体,核内受容体,オートクライン,パラクライン) 第10回 細胞の情報伝達II(細胞の分子生物学15章) Cell communication and signaling pathway II ・細胞内のシグナル伝達 (メッセンジャータンパク,環状AMP,カルシウム,リン酸化,ドメイン構造) 第11回 細胞周期I(細胞の分子生物学17章) Cell cycle I ・細胞周期の概要 ・細胞周期を制御するタンパク質 (DNA複製,分裂,休止期,サイクリン,サイクリン依存性タンパク質リン酸化酵素) 第12回 細胞周期II(細胞の分子生物学17章) Cell cycle II ・細胞周期調節因子 ・DNA修復チェックポイント (Rbタンパク質,p53,DNA損傷と修復) 第13回 第9回から第12回までのまとめ(テスト) 第14回 細胞骨格(細胞の分子生物学16章) Cytoskeleton ・細胞骨格線維の調節 ・分子モーター ・細胞骨格と細胞のふるまい (アクチン,チューブリン,微小管) 第15回 アポトーシス(細胞の分子生物学18章) Apoptosis ・細胞の生存因子 ・アポトーシスの誘導機構 (カスパーゼ,サバイバルファクター,細胞外生存因子) 第16回 第14回から第15回までのまとめ(テスト)
第8回、第13回、第16回は試験を実施 |
教科書・参考書等 |
教科書:細胞の分子生物学 テキスト:適宜テキストを配布 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
パワーポイント,配付資料 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1から7回、9から12回、14から15回 授業後 授業内容の確認と復習 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
成績の85%は試験で評価し、15%は授業参加態度で評価する。ただし、授業全体の1/3以上を無断欠席の場合、成績評価できない。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
分子生物学、生化学の基礎が身についていることが望まれる。授業に継続性があるので、毎回受講し、各授業をしっかりと理解し、復習すること。特に、生化学、細胞科学関係の授業を履修していない学生にとっては、難解な授業と思われるので、より格段な奮起が望まれる。授業中の活発な討論を期待する。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |