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年度 2024年度 開講部局 工学部
講義コード K8782040 科目区分 専門教育科目
授業科目名 建築生産マネジメント
授業科目名
(フリガナ)
ケンチクセイサンマネジメント
英文授業科目名 Project Management in Building
担当教員名 角倉 英明,大久保 孝昭,網代木 学,溝上 裕二
担当教員名
(フリガナ)
スミクラ ヒデアキ,オオクボ タカアキ,アジロギ マナブ,ミゾウエ ユウジ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 水1-4:工112
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義及び演習中心、板書+PPT多用、ディスカッション、学生の発表 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 25 : 理工学
学問分野(分科) 14 : 建築学
対象学生 工学部第四類建築プログラム
授業のキーワード 建築生産方式、調達、建築プロジェクトの目的実現、プロセス管理、マネジメント 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
他の部門別科目で学習した専門的知識を踏まえ、実際の建築生産においてそれらの知識を総合化していく過程と、そのためのマネジメントの理念を学ぶ。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
建築プログラム
(能力・技能)
・建築専門知識・能力の育成
( (2)建築に関する総合的でより発展的な知識能力・広い範囲にわたるより発展的な知識・能力を計画的に修得し,建築技術者としての基礎を形成する。
・イ)ロ)ハ)のいずれかに関わるより発展的な内容の報告書をとりまとめることができる。)
に関する理解
(総合的な力)
・デザイン能力の育成
(・与えられた課題に対し,多くの側面から予想される問題点を指摘し,その解決に向けた方法を提案することができる。
・卒業論文において,研究の社会的位置付けを理解し,的確な研究構想を立てることができる。)
に関する理解
・計画立案と遂行能力の育成
(・各種課題を計画的に遂行し,期限内にその成果をとりまとめることができる。
・実験,演習,卒業論文を通して,協同作業を体験する。)
に関する理解 
授業の目標・概要等 建築の発意から企画、設計者の選定、設計、施工者の選定、施工計画と工事実施、完成・引渡し、維持管理、解体処理といった建築の全プロセスについて、諸要求への適合、品質の確保、時間やコストの合理性の確保等建築プロジェクトの目的実現を図るためのプロセス管理・マネジメントのポイントを学習することを目的とする。 
授業計画 テーマ1:総論(第1回~第4回)
建築プロジェクトの全体像について、関与する専門家・企業の位置づけと役割、各フェイズとプロセスの流れ等について講義する。
第1回 総論(1) 建築プロジェクトの概要と特性
第2回 総論(2) 建築プロジェクト組織とプロセス
第3回 総論(3) 建築プロジェクト方式とマネジメント
第4回 総論(4) 建築プロジェクトに関わる社会ニーズ、法令・契約等規範
テーマ2:建築・不動産の企画・設計マネジメント(第5回~第8回)
建築・不動産における開発プロジェクトの全体の目的・目標の確立、運営方針の立案、実施可能性の評価を行う企画を含めて、設計に必要なマネジメント手法について講義する。
第5回 設計マネジメント(1) 企画・設計マネジメントの意義と手法
第6回 設計マネジメント(2) 企画・設計マネジメントの進め方
第7回 設計マネジメント(3) 建築・不動産の開発手法と進め方
第8回 設計マネジメント(4) 建築・不動産の開発プロジェクトの事例
テーマ3:生産設計のためのコストマネジメント(第9回~第10回)
設計段階で求められる建築生産という視点からのコストマネジメントについて講義する。
第9回 生産設計のためのコストマネジメント(1) コストマネジメントの意義と役割、数量拾い(積算)
第10回 生産設計のためのコストマネジメント(2) 積算の具体的事例
テーマ4:施工のマネジメント(第11回~第13回)
施工段階での組織および建築施工に関わる技術者の役割、QCDSEを基本とした施工管理の概要について講義する。
第11回 施工のマネジメント(1) 施工形態,施工管理と工事監理
第12回 施工のマネジメント(2) 品質管理と工程管理
第13回 施工のマネジメント(3) 環境・安全衛生管理と着工準備
テーマ5:引渡し・維持運営(第14回~第15回)
引渡しと使用段階でのマネジメントを講義する。
第14回 引渡し・維持運営(1) 維持管理・運営のマネジメント
第15回 引渡し・維持運営(2) 瑕疵等の責任、保険、保証制度、廃棄物処理等

各テーマにおいてレポート作成または小テストを課す。 
教科書・参考書等 以下を教科書に指定し、講義時に適宜、プリント等を配布する。
「建築生産(第三版) (建築新講座テキスト)」(市ヶ谷出版社)
なお、授業内容の理解を高める参考書として以下を指定する。
「図表でわかる建築生産レファレンス」(彰国社) 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 配付資料、映像(ビデオ/PC/その他画像資料) 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
テーマ1(第1回~第4回)では、興味のある建築物の新規建設プロジェクト事例を取り上げて、プロジェクトに関わる組織やその役割のあり様、プロジェクトを進めるうえで関わる法制度や社会制度等がどうなっているのかというてことについての認識を高めておくとよい。
テーマ2(第5回~第8回)では、建築・不動産の開発における設計の前段階としての企画が対象となるため、単なる空間企画のみならず、事業企画、経営企画、技術企画、組織企画等を学ぶことが必要であり、建築以外の様々な分野と対比をさせながら企画の役割に対する認識を高めておくとよい。
テーマ3(第9回~第10回)では、生産設計のためのコストマネジメントについて取り上げるため、建築を含めて世の中にあるものやサービスをつくる上でどのようなコストがかかり、どのようにして価格が決まっているかについての認識を高めておくとよい。
テーマ4(第11回~第13回)では、施工管理等、工事段階のマネジメントを取り上げるため、3年時に学習した建築施工等、関連科目の復讐を行い、工事段階で必要となる業務・役割等について、認識を高めておくとよい。
テーマ5(第14回~第15回)では、様々なマネジメント項目を扱うため、環境問題や品質問題等、昨今の建築を取り巻く諸問題を多様な情報源から引出し、自分の問題として把握し、整理しておくとよい。 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 レポート作成または小テストを課して、課題に対する理解度と提案力等によって成績評価する。成績は100点満点で評価し、60点以上を合格とする。 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
建築の行政、設計ならびに監理の実務経験をもつ教員と技術者が、建築がつくられる過程について解説する。 
メッセージ  
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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