年度 |
2024年度 |
開講部局 |
工学部 |
講義コード |
K7152030 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
反応速度論 |
授業科目名 (フリガナ) |
ハンノウソクドロン |
英文授業科目名 |
Chemical Kinetics |
担当教員名 |
駒口 健治 |
担当教員名 (フリガナ) |
コマグチ ケンジ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 火7-8,水5-6:工219 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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パワーポイントによる表示と説明、および板書による講義。必要に応じて演習を行う。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
25
:
理工学 |
学問分野(分科) |
07
:
化学 |
対象学生 |
第三類令和4年度入学生および過年度生 |
授業のキーワード |
気体の分子運動,液体中のイオンの移動度,反応速度式,アレニウスパラメータ,定常状態近似,連鎖反応,反応機構 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 第三類の専門科目であり,応用化学プログラムと生物工学プログラムでは選択必修,化学工学プログラムでは選択科目に指定されている。これまでに学習した基礎的内容を踏まえて,化学反応に関係する重要な専門的内容を取り扱う。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 応用化学プログラム (知識・理解) ・教養教育と専門教育における幅広い基礎知識および化学に関する専門基礎知識 ・応用化学に関する高度な専門知識 ・基礎および専門知識に裏付けられた論理的思考に基づく構想力
化学工学プログラム (能力・技能) ・化学および化学工学の基礎の確実な習得と応用力の養成(C3)化学基礎
生物工学プログラム (知識・理解) ・生物工学及び生命科学の基礎および応用知識の修得(到達目標C・講義科目) |
授業の目標・概要等 |
化学反応には種々の形態があり,それぞれ特徴的な解析法がある。これらの解析法を学習した上で,種々の化学変化における反応速度の実験的な評価法を解説する。以下の知識と能力を習得することを目的とする。 1. 気体の分子運動を理解し,それらを解析することができる。 2. 溶液中での分子運動を理解し,解析することができる。 3. 反応速度の実験的な評価法を習得する。 4. 反応速度式の解析法を習得する。 |
授業計画 |
第1回 気体の分子運動:運動論モデル(根平均二乗速さ) 第2回 気体の分子運動:運動論モデル(圧力と分子の速さ) 第3回 気体の分子運動:運動論モデル(速さの分布) 第4回 気体の分子運動:衝突,流出速度,輸送物性 第5回 溶液中の分子運動:電解質溶液の伝導率とイオンの移動度 第6回 分子運動:拡散 第7回 気体の分子運動および液体の分子運動のまとめと中間試験 第8回 化学反応速度:実験法と反応速度式(1次反応と半減期) 第9回 化学反応速度:反応速度式(2次反応,平衡に近い反応) 第10回 化学反応速度:温度依存性(アレニウスの式) 第11回 化学反応速度:速度式の解釈(逐次反応と定常状態近似) 第12回 化学反応速度:速度式の解釈(前駆平衡と定常状態近似) 第13回 反応機構の例 第14回 酵素(ミカエリス-メンテン機構) 第15回 第8回以降のまとめと期末試験
中間試験,期末試験を実施する。 |
教科書・参考書等 |
アトキンス「物理化学(上,下)第10版」,東京化学同人 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
パワーポイントによる説明(配布資料)、板書 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 アトキンス「物理化学(第10版)」の第1章の一部および19章,20章を通して,全体の流れを確認する。p.37-38の学習 第2回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.37-39の学習 第3回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.39-42の学習 第4回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.42-44, P.845-853の学習 第5回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.854-861の学習 第6回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.862-870の学習 第7回 アトキンス「物理化学(第10版)」第1回~6回の内容を参考にすること。 第8回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.876-886 の学習 第9回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.886-894 の学習 第10回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.895-899 の学習 第11回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.900-903 の学習 第12回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.902-906 の学習 第13回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.907-912 の学習 第14回 アトキンス「物理化学(第10版)」p.921-928 の学習。 第15回 アトキンス「物理化学(第10版)」第8回~14回の内容を参考にすること。 |
履修上の注意 受講条件等 |
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成績評価の基準等 |
「授業の目標等」の各項目の重みはほぼ均等であり,中間試験と期末試験の合計(100点満点)で評価し,60点以上を合格とする。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
オフィスアワーを木・金曜日の17:00-18:30に設定するので積極的に利用されたい。 この科目は第三類の学生を対象とした専門科目であるが,応用化学課程に配属された学生に対しては学習・教育目標「(Ka)確実な基礎」に対応している。 |
その他 |
・http://home.hiroshima-u.ac.jp/kou3rui ・本講義の内容は、化学反応全般に関係する基本事項なので、第三類では、いずれのプログラムにおいても重要です。特に、応用化学プログラムの人にとっては、「物理化学演習」などの必修科目や選択必修科目でも反応速度論の一部を扱い、大学院入学試験の出題範囲にも含まれています。応用化学プログラムの人には、履修することを強く勧めします。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |