年度 |
2024年度 |
開講部局 |
理学部 |
講義コード |
HJ150000 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
生体物質化学 |
授業科目名 (フリガナ) |
セイタイブッシツカガク |
英文授業科目名 |
Chemistry of Biological Compounds |
担当教員名 |
泉 俊輔 |
担当教員名 (フリガナ) |
イズミ シュンスケ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 後期 4ターム |
曜日・時限・講義室 |
(4T) 火3-4,木7-8:経B157 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、板書多用、薬品使用 最初の講義開始時にお伝えします。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
25
:
理工学 |
学問分野(分科) |
07
:
化学 |
対象学生 |
学部2年生以上 |
授業のキーワード |
糖質・立体化学・脂質・生理活性物質・生体膜・アミノ酸・等電点・蛋白質・構造階層性・蛋白質の精製・蛋白質の一次配列決定法 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 化学プログラムの中の,有機化学系の授業科目である。 (生物化学の基礎を学びます。) |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 化学プログラム (知識・理解) ・化学諸専門分野や学際領域における高度な専門的知識を理解し習得する |
授業の目標・概要等 |
生理活性物質、生体構築物質、生体エネルギー供給物質、遺伝情報物質などの 生体物質の化学構造と性質についての基礎事項を概説し、それらが生命現象(生体機能)にどのようにかかわっているのかを物質間相互作用や化学反応の観点から理解する。 |
授業計画 |
第1回 授業の紹介と演示実験 今回および次回以降の資料配付,授業計画・目標解説,高等学校での化学Ⅱとの関連性と有機化学との連続性の解説,興味喚起のための実験演示
第2回 糖質の化学I 糖質の構造、糖質の分類、立体異性体 キーワード:一般式・表示方法・D型配置・アルドース・ケトース 【小テスト】立体化学に関する小テスト。「知識」,「知的能力・技能1」を評価する。 第3回 糖質の化学II 化学的性質、単糖誘導体、二糖類 キーワード:還元性、ウロン酸、糖アルコール、スクロース 第4回 糖質の化学III 多糖類、貯蔵多糖と構造多糖、複合多糖 キーワード:デンプン、グリコーゲン、ヘパリン、糖タンパク質、食物繊維(講義の進行状況によりカットする可能性あり) 【授業中演習】糖質の構造に関する演習を行う。「知識」,「知的能力・技能2」を効果的に獲得する。
第5回 脂質の化学I 脂質の(一般)構造、脂質の分類、脂肪酸 キーワード:トリアシルグリセロール、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、必須脂肪酸 第6回 脂質の化学II 単純脂質、リン脂質、糖脂質 キーワード:中性脂肪、グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質、糖脂質 第7回 脂質の化学III ステロイド、脂質集合体の性質、生体膜構造と機能 キーワード:コレステロール、胆汁酸、リポタンパク質、膜輸送 【小テスト】物質の単純膜透過速度に関する小テスト。「知識」,「知的能力・技能2」を効果的に獲得する。
第8回 アミノ酸・タンパク質の化学I アミノ酸の一般的構造、アミノ酸の分類、アミノ酸の性質 キーワード:α‐アミノ酸、L型配置、表示方法、必須アミノ酸(講義の進行状況によりカットする可能性あり)、タンパク質構成アミノ酸 第9回 糖質・脂質・アミノ酸のまとめ テスト形式で糖質・脂質・アミノ酸までのまとめを行う。
第10回 アミノ酸・タンパク質の化学II アミノ酸の電気化学的性質、ペプチド キーワード:両性電解質、等電点、官能基、滴定曲線、ペプチド結合 【小テスト】アミノ酸の3文字1文字表記法の小テスト。「知識」を評価する。 第11回 アミノ酸・タンパク質の化学III タンパク質の分類、タンパク質の電気的性質、タンパク質の高次構造 この内容は生物構造化学(片柳先生担当)とリンクしている。 本講義ではアミノ酸(残基)の有機化学的性質に基づいた(例えばエドマー分解による配列決定法など)講義をする。 キーワード:化学的性質、等電点、アミノ酸配列、1-4次構造 第12回 アミノ酸・タンパク質の化学Ⅳ タンパク質の精製、生理活性、構造と機能 キーワード:溶解度、荷電状態、分子量、親和性、変性 【小テスト】タンパク質の高次構造に関する小テストを行う。「知識」,「知的能力・技能1」を効果的に獲得する。
第13回 質量分析学I 質量分析の原理,装置と測定,イオン化法,イオン分離法 キーワード:EI、CI、FAB,磁場型,四重極,イオントラップ 【レポート】四重極とイオントラップの共通点と相違点。「知識」,「知的能力・技能1,2」,「総合的能力・技能6」を評価する。次週に学習する内容であるが、思考の論理性を評価する。 第14回 質量分析学Ⅱ フラグメンテーション キーワード:分子イオン,単純開裂、転位反応 あわせて演習を行う。(期末試験に向けてよく勉強すること) 第15回 質量分析学Ⅲ タンパク質の質量分析 キーワード:MALDI、TOF、ESI (質量分析法の講義は有機分析化学(河内先生)の進度にそって決定する) |
教科書・参考書等 |
講義形式(講義中心) 教科書:特に指定しないが,糖質,脂質の部分はマクマリー有機化学(下)の中の図表を使用する。
参考書: 田宮信雄 他訳「ヴォート生化学(上・下)(第2版)」(東京化学同人) 山科郁男 監 川嵜敏祐 編「レーニンジャーの新生化学(上・下)(第3版)」(廣川書店) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
テキスト,配付資料,映像(画像資料) 講義開始時のコロナウイルス感染状況によって変わります。最初の講義開始時にお伝えします。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回授業後 授業内容の確認と高校の化学の該当分野の復習。 第2-4回授業後 授業内容の確認と復習。配付資料に基づく次回授業の予習。 第4回終了時点で、糖質の終了となるので、代表的な基本事項のチェックを行う 第5-7回授業後 授業内容の確認と復習。配付資料に基づく次回授業の予習。 第7回終了時点で、脂質の終了となるので、代表的な基本事項のチェックを行う。 第8-11回授業後 授業内容の確認と復習。配付資料に基づく次回授業の予習。 アミノ酸に関しては、構造と表記の確実な理解が必要。(確実に暗記すべきものは暗記すること) 第12-14回授業後 質量分析学はこれまでの履修内容と比べて異質である。物理化学の知識が必要とされることが多い。あらかじめ復習しておくこと。 第15回授業後 授業内容の総確認と総復習。 |
履修上の注意 受講条件等 |
演示実験を伴うため70名以上はお引き受けできません。 その際には理学部学生を優先します。 高校の時に生物学を学んだかどうかは全く問いません。 (これまでの統計では,高校の時に物理を学んでいた学生と生物を学んでいた学生のこの講義での平均点に差は見られない。) |
成績評価の基準等 |
授業成績は期末試験(「知識・理解」を総括評価)のみで評価する。 期末試験の30%は知識を問う問題とし,70%は「あなたの考えを問う」問題である。 評価観点は以下の通り 1)糖,アミノ酸など生体物質の基本的な構造の理解 2)立体化学の表現スキル(D/L,R/S,α/βなど) 3)生体物質の反応を有機化学的に捉える力 4)等電点の決定など数値解析能力 5)生命現象や状態を図や言葉で表現する力 6)生化学的なデータを元に判断する力 7)科学的に思考する力 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
生命現象を化学の言葉で理解することを目的にしています。 他学科の学生の皆さんでも興味のある人は受講してみてください。 またOffice Hourを設けています(最初の講義で説明)ので、利用してください。 (期末試験の前に、演習問題を一気に解くようなことがないようにしましょう。) |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |