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年度 2024年度 開講部局 法学部法学科夜間主コース
講義コード F0040300 科目区分 専門教育科目
授業科目名 日本政治史
授業科目名
(フリガナ)
ニホンセイジシ
英文授業科目名 History of Japan's Politics
担当教員名 森邊 成一
担当教員名
(フリガナ)
モリベ セイイチ
開講キャンパス 東千田 開設期 2年次生   後期   セメスター(後期)
曜日・時限・講義室 (後) 木9-10:東千田M303講義室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
 対面を基本としつつも、講義をライブで配信する。レジュメと資料はmoodleを通じて配布する。
 セメスター制で、かつ9-10時限に開講する。昼間コースも夜間主コースの学生さんも聴講可能な授業である。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 02 : 政治学
対象学生 3年生以上
授業のキーワード 政党 政党政治 統治構造 憲法 内閣制 官僚制 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
この講義では、現代政治の歴史的前提をなす、「20世紀前半の日本政治」について講義する。明治30年ごろ、つまり20世紀のはじめに、形成された日本の国家、政府、官僚制、地方自治制度、政党制などが、明らかに21世紀の日本政治にまで、影響を及ぼしている。したがって、明治憲法体制の確立した20世紀初頭から、日露戦争、戦前政党政治、太平洋戦争と敗戦、戦後改革と戦後政党政治、その一つの完成系としての一九五五年体制の成立に至るまでの、日本の政治について講義する。その際、政党と非政党政治集団(天皇、藩閥、官僚や軍部)によって、織りなされた日本政治の展開が、今日に至るまで、どのような影響を与えているのかと言うことを念頭に置きながら講義したい。
 現代的な関心にも寄り添いながら、学習を通じて、法学部の政治学関係の講義、政治過程論や行政学の歴史的基礎を養い、また、政治史(西洋)・政治思想史や外交史との対比を通じて、政治制度や政治過程の国際比較研究を可能とすることが期待されている。
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等  授業では明治立憲制にしばしば言及するが、制度としての立憲制を支える「立憲主義」とは、権力を国家の異なる機関に分散させ、それら機関相互が、均衡と抑制を通じて、独裁と自由の抑圧を回避しつつ、平和的で円滑な国家統治を可能にすることを志向する思想である。遅れて国際社会に参入した日本は、当時の世界のグローバルスタンダードである「立憲主義」を導入することで、近代国家であることを示そうとした。
 しかし、結果的に構築された日本の「立憲制」は、いわゆる三権の分立以上に、複雑な様相を示すことになる。一つは「統治権の総攬」者である天皇と、三権との関係、さらに「統帥権独立」の陸海軍や、また後継首相推薦権をもつ憲法外的機関である「元老」の存在によって、それら相互の均衡と抑制、さらには平和的で円滑な統治が、しばしば危機に陥ることになる。日本の近代は、こうした観点から系統的に叙述できるように思われる。
 なお、短期的には、学生さんから、公務員試験の択一問題の解答に、この講義がおおいに役立ったと感謝されることが多い。大きな流れを押さえつつも、細部(試験問題出題者が偏愛する)にこだわっているからであろう。 
授業計画 第1回 ガイダンス 帝国主義の時代と大日本帝国憲法 ―明治立憲制における、権力の均衡と抑制―
第2回 同上
   宿題 伊藤博文『憲法議解』の抜粋を少し読む。
第3回 初期議会における議会主義の行き詰まり、―立憲政友会成立への道-
第4回 同上
   宿題 伊藤博文・政友会結成趣意書と憲政党星徹の演説を読む。
第5回 桂園時代・大正政変と美濃部達吉「天皇機関説」
第6回 同上
   宿題 美濃部達吉『憲法講話』の抜粋を少し読む。
第7回 第一次世界大戦と吉野作造「民本主義」
第8回 同上 
   宿題 吉野作造「憲政の本義を説いて其有終の美を成すの途を論
      ず」抜粋を少し読む。
第9回 政党政治の政権交代と満州事変・政党政治の崩壊
第10回 同上
   宿題 石原莞爾「満州問題私見」を読む。
第11回 「非常時」挙国一致内閣の成立と二・二六事件
第12回 同上
   宿題 憲政会若槻内務大臣の国会における「治安維持法」提案趣旨
      説明演説を国会議事録から少し読む。
第13回 日中全面戦争と大政翼賛会の成立。
第14回 同上
   宿題 大政翼賛会違憲論をめぐる国会論争を少し読む。
第15回 期末試験 (頑張ってください)

 対面で期末試験を実施しする。

 2週に1回、宿題が課せられる。 
教科書・参考書等  特に教科書は指定しない。参考書として坂野潤治『日本憲政史』東大出版会2008、同『日本政治史』岩波書店2006、戦後については、石川真澄『戦後政治史 新版』岩波新書2004を挙げておく。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料),
ホワイトボード
 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
 オリエンテーションをよく聞いて下さい。課題資料はmoodleを通じて配信します。配信されたプリントから何を読み取って欲しいか,教員サイドの意図が逆に読み取れるように,レジュメには質問項目が書かれています。資料をよく読んで,問に答えて,moodleのコメントシートを通じて提出して下さい。また、授業内で解説もします。 
履修上の注意
受講条件等
 歴史の授業であるが、現実の現代政治に関心を持ち、新聞やニュースをチェックして欲しい。
 昼と夜との間、異次元空間のようなコマで開講されます。セメスター制で進行する授業です。 
成績評価の基準等  期末試験(対面)を実施(65%)する。また,2週に一回moodleを通じて宿題を提出すること。宿題の提出(35%)で総合的に成績評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ Slowly but surely! 
その他 がんばれ,サンフレッチェ広島!! 新スタジアム完成,ピースウイング広島に駆けつけて。サンフレを力いっぱい応援しよう。 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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