年度 |
2024年度 |
開講部局 |
法学部法学科夜間主コース |
講義コード |
F0039980 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
法制史 |
授業科目名 (フリガナ) |
ホウセイシ |
英文授業科目名 |
Legal History |
担当教員名 |
吉村 朋代 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヨシムラ トモヨ |
開講キャンパス |
東千田 |
開設期 |
2年次生 後期 セメスター(後期) |
曜日・時限・講義室 |
(後) 水9-10:東千田M303講義室 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
01
:
法学 |
対象学生 |
2年以上 |
授業のキーワード |
ローマ法、慣習法、大学、スコラ学、法典編纂、法の継受、法意識、日本民法典 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 公共政策プログラムでは「知識・理解2」、ビジネス法務プログラムでは「知識・理解」4に関する学習の成果が期待される。法学の基幹をなす民法典を中心に、法制度の体系的理解に不可欠な基本的知識を確認し、現代の国内、国際社会の成立基盤についての歴史的、思想的淵源に関する基本的理解を修得することをそれぞれのプログラムにおいて求められている。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 法政総合プログラム (知識・理解) ・現代の国内,国際社会の成立基盤についての歴史的,思想的淵源に関する基本的知識・理解 |
授業の目標・概要等 |
6世紀ローマ皇帝ユスティニアヌスによって集成された『ローマ法大全』は、西ヨーロッパで12世紀以後に再発見され、ヨーロッパ法思想・政治思想に議論の基礎を与えることになった。本講義は、ヨーロッパ法文化発展の各段階において、ローマ法の果たした役割を理解し、法律学を本質的に捉え直すことを目的とする。それは即ち、明治以後、ヨーロッパ法の強力な影響のもとに形成された日本法の淵源を辿ることでもある。法史を学ぶことで、現行法の概念や枠組みを相対化し、多様かつグローバルな新たな社会に対応可能な新たな法制度を思考するための基礎的知識と素養を獲得する。 |
授業計画 |
第1回 はじめに 日本民法典と西欧法伝統 --法史を学ぶ意義と大陸法概観 第2回 ヨーロッパの形成、ゲルマン慣習法の世界 --中世の法状況と裁判 第3回 ユスティニアヌス法典の復活(1) --12世紀ルネサンス、都市と市民意識の成立 第4回 ユスティニアヌス法典の復活(2) --大学法学部誕生 第5回 ユスティニアヌス法典の復活(3) --註釈学派~スコラ学的思考とは 第6回 ユスティニアヌス法典の復活(4) --註釈学派~中世ローマ法学 第7回 ユスティニアヌス法典の復活(5) --カノン法の世界 第8回 ローマ法と国民国家(1) --註解学派、Ius Commune 第9回 中間まとめ 法律における理屈と人情 --シェークスピア『ベニスの商人』第4幕第1場/鹿政談 第10回 ローマ法と国民国家(2) --人文主義法学(ユマニスム)の衝撃、法学の革新 第11回 ローマ法と国民国家(3) --usus modernus~フランスとドイツ 第12回 ローマ法と国民国家(4) --自然法および国際法~「戦争と平和の法」 第13回 ローマ法と法典編纂(1) --法典編纂運動~プロイセン一般ラント法典 第14回 ローマ法と法典編纂(2) --フランス民法典の衝撃 第15回 ローマ法と法典編纂(3) --パンデクテン法学とドイツ民法典まとめ 21世紀のローマ法、日本法再考
毎回コメントペーパー、中間に確認テストや小レポート、最後にまとめレポートの予定。 |
教科書・参考書等 |
教科書:ピーター・スタイン『ローマ法とヨーロッパ』ミネルヴァ書房・2003年 参考書:勝田有恒・山内進・森征一編『概説西洋法制史』ミネルヴァ書房・2004年 U.ファルク、M.ルミナティ、M.シュメーケル/小川浩三、福田誠治、松本尚子監訳『ヨーロッパ史の中の裁判事例』ミネルヴァ書房・2014年 0・ベーレンツ/河上正二訳著『歴史の中の民法ーローマ法との対話』日本評論社・2001年 木庭顕『新版ローマ法案内』勁草書房・2017年 ゲオルク・クリンゲンベルク『ローマ債権法講義』(大学教育出版、2001年) ゲオルク・クリンゲンベルク『ローマ物権法講義』(大学教育出版、2007年) 小川浩三・松本尚子・宮坂渉編『キーコンセプト法学史ーローマ法・学識法から西洋法制史を拓く』ミネルヴァ書房・2024年 その他、講義中に指示する。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
moodleを通して、講義、講義資料等の提示・配布する。コメントペーパー、レポート等の提出、確認テストの実施、フィードバックなどもmoodleを通して行う。 講義は、パワーポイントを用い、必要に応じて、ビデオなどの機器も使用する。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 はじめに 日本民法典と西欧法伝統 講義のアウトラインを掴むため、星野英一『民法のすすめ』岩波新書(p.202~p.206)、五十嵐清『法学入門』悠々社(p.184~p.212)を通読。 第2 回 ゲルマン法の世界 増田四郎『都市』ちくま学芸文庫、『ヨーロッパとは何か』岩波新書などを読んでおく。 第3回 ユスティニアヌス法典の復活(1) 教科書第2章ユスティニアヌス法典の復活のうち、1、2節を中心に、理解を深めておくこと。 第4回 ユスティニアヌス法典の復活(2) 教科書第2章ユスティニアヌス法典の復活のうち、3、6節を中心に、理解を深めておくこと。 第5回 ユスティニアヌス法典の復活(3) 教科書第2章ユスティニアヌス法典の復活のうち、3節~12節を中心に、理解を深めておくこと。 第6回 ユスティニアヌス法典の復活(4) 教科書第2章ユスティニアヌス法典の復活のうち、3節~12節を中心に、理解を深めておくこと。 第7回 ユスティニアヌス法典の復活(5) 教科書第2章ユスティニアヌス法典の復活のうち、1節~2節を中心に、理解を深めておくこと。 第8回 ローマ法と国民国家(1) 教科書第3章ローマ法と国民国家から、1節を中心に、理解を深めておくこと。 第9回 法律における理屈と人情 村上淳一『「権利のための闘争」を読む』岩波セミナーブックス、川島武宣『日本人の法意識』岩波新書、青木人志『「大岡裁き」の法意識』光文社新書、中根千枝『タテ社会の力学』講談社学術文庫、土井健郎『「甘え」の構造』弘文堂などを読んでおく。 第10回 ローマ法と国民国家(2) 教科書第3章ローマ法と国民国家から、2節~4節を中心に、理解を深めておくこと。 第11回 ローマ法と国民国家(3) 教科書第3章ローマ法と国民国家から、5節~9節を中心に、理解を深めておくこと。 第12回 ローマ法と国民国家(4) 教科書第3章ローマ法と国民国家から、10節~12節を中心に、理解を深めておくこと。 第13回 ローマ法と法典編纂(1) 教科書第4章ローマ法と法典編纂から、1節~4節を中心に理解を深めておくこと。 第14回 ローマ法と法典編纂(2) 教科書第4章ローマ法と法典編纂から、5節を中心に理解を深めておくこと。 第15回 ローマ法と法典編纂(3)、まとめ 21世紀のローマ法、日本法再考 教科書第4章ローマ法と法典編纂から、6節~9節を中心に理解を深めておくこと。また、現代法を学ぶ上で、歴史的な視点を持つことの意義を考える。
★その他、講義中に適宜、予習・復習については指示し、moodleで、予習・復習のための文献や資料とアドバイス、課題および課題のフィードバックを提示する。 |
履修上の注意 受講条件等 |
moodle を必ずチェックすること。 |
成績評価の基準等 |
まとめレポート40%、確認テストおよび小レポート等30%、コメントペーパー30%により、総合点で評価する。詳細については、講義中にあらためて指示する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
Omnes viae Romam dunct ! すべての道はローマに通ず!法律学もまた然り。法とはなにか、法律学とはどのような学問なのかを問い直します。 ローマ法、法史の知識は、日本法をグローバルに位置づけ展開するために大きな拠り所となるでしょう。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |