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年度 2024年度 開講部局 教育学部
講義コード CC331705 科目区分 専門教育科目
授業科目名 言語心理学
授業科目名
(フリガナ)
ゲンゴシンリガク
英文授業科目名 Psychology of language
担当教員名 松見 法男
担当教員名
(フリガナ)
マツミ ノリオ
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   前期   集中
曜日・時限・講義室 (集) 集中
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心,質疑・応答,ディスカッション 
単位 2.0 週時間   使用言語 B : 日本語・英語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 06 : 心理学
対象学生 日本語教育系コース生選択必修
授業のキーワード 言語の習得・発達,認知メカニズム,言語の理解と産出 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
日本語をはじめとする母語や第二言語の習得・学習に関して,学習者や教授者の認知面と情動面を理解し,理論と実践を繋げるための基礎科目として位置づけられる。
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
日本語教育プログラム
(知識・理解)
・日本語教育の理論と方法に関する基礎的な知識を得る。 
授業の目標・概要等 認知・発達・学習心理学の視点から、言語学習にともなう心理的メカニズムを理解し、効果的な言語教育を行うための理論的根拠を探る。同時に、言語の発達や記憶・処理過程にかかわる諸問題を研究するための基礎的知識を学ぶ。 
授業計画 第1回 「ことば」と「こころ」-言語の諸側面,言語と心理,日本語の心理-
第2回 言語的コミュニケーションの心理-単語の意味,文の意味-
第3回 言語の習得過程(1)-乳児期の言語発達-
第4回 言語の習得過程(2)-幼児期の言語発達-
第5回 言語の習得メカニズム(1)-行動主義理論,生成文法理論-
第6回 言語の習得メカニズム(2)-認知心理学的理論-
第7回 言語と認知・思考(1)-外言と内言,言語の行動調整機能-
第8回 【中間試験】 言語と認知・思考(2)-言語相対性仮説-
第9回 言語の記憶・処理過程(1)-作動記憶-
第10回 言語の記憶・処理過程(2)-二重符号化理論-
第11回 言語の記憶・処理過程(3)-失語症,言語の再教育-
第12回 言語の理解・産出過程(1)-文・文章の理解-
第13回 言語の理解・産出過程(2)-文・文章の産出-
第14回 最近の研究成果-心内辞書,言語とイメージ,手話の学習過程他-
第15回 まとめと総復習

【中間試験】第8回に実施する。第1回~第7回の内容に関する基礎知識を確認する。
【期末試験】全範囲から事項解説や実験研究の紹介,理論・モデルの説明などを行う問題を出すとともに,言語を運用する人間の心理過程を推察できる力を測る。
両試験ともに,配付したノート資料を参照しながら解答する。授業で扱った手話についても出題する。

授業では,音声言語の心理過程についての理解を深めるために,また視覚言語や触覚言語を知ってもらうために,手話や点字の話をする。 
教科書・参考書等 授業は,パワーポイントと黒板/ホワイトボードを併用して行う。言語現象の観察体験を目的とし,ビデオなどの視聴覚機器も用いる。特定の教科書は使用しない。教材として毎回,ノート資料を配付するので,ファイル(A4縦型)を準備すること。参考書は適宜,講義の中で紹介する。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 授業は,パワーポイントと黒板/ホワイトボードを併用して行う。教材として毎回,ノート資料を配付する。関連文献は,適宜,授業の中で紹介する。 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回から第13回までは毎回,次の授業のためのキーワードを提示するので,重要な心理・言語現象や理論・モデルなどについて,各自であらかじめ調べておくことが望ましい。授業で紹介される実験研究については,話をしっかりと聴いて理解しよう。 
履修上の注意
受講条件等
「第二言語学習の心理」(4セメ)を履修していることが望ましい。「第二言語習得論演習」(6セメ)を受講する場合は,必ず本授業を履修すること。なお,第1回から第14回までの授業において,欠席回数が5以上の場合は,期末試験の受験資格が得られないので注意して欲しい。 
成績評価の基準等 中間試験の成績30%,期末試験の成績70%で,総合評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 母語や第二言語の習得・学習・発達,および言語の記憶・処理,理解と産出の過程に興味をもっている人は,ぜひ受講して欲しい。授業を通して,「ことば」と「こころ」の関係を考え,自分なりの言語教育観を育てよう。
 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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