年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部 |
講義コード |
AQH50402 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
睡眠と健康 |
授業科目名 (フリガナ) |
スイミントケンコウ |
英文授業科目名 |
Sleep and Health |
担当教員名 |
林 光緒 |
担当教員名 (フリガナ) |
ハヤシ ミツオ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 月3-4:総K102 |
授業の方法 |
演習 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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グループワーク(学生同士のディスカッション、学生発表、ピアレビュー) |
単位 |
1.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
06
:
心理学 |
対象学生 |
総合科学部2年次生を対象としますが、3年次以上や他学部の学生も受講可能です。 |
授業のキーワード |
睡眠、覚醒、生体リズム、睡眠日誌、PBL(problem based learning)、グループ学習 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 ・自らの研究成果をレポートや論文にまとめ、ゼミや研究会等で発表し、質問などにも回答できる能力・技能 (総合的な力) ・研究倫理と主体的な知的関心に基づき課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる総合的な能力
国際共創プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 ・自らの研究成果をレポートや論文にまとめ、ゼミや研究会等で発表し、異文化・異領域の人々も理解しやすいように説明できる能力・技能 (総合的な力) ・研究倫理と主体的な知的関心に基づき課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる学際的思考力 |
授業の目標・概要等 |
大学生の睡眠はどこに問題があるのでしょうか。自分の睡眠を改善するにはどうしたらよいでしょうか。これらの問題を解決するために、この授業ではPBL(problem based learning)を用いたグループ学習を行い、睡眠に関する問題発見・解決能力の涵養を目指します。具体的には、2週間の睡眠日誌(教員が用意した2名分と、受講者各自のもの)を課題としてとりあげ、その人の睡眠と覚醒はどこに問題があるのか(問題発見)、その問題の原因はどこにあるのか(原因究明)、それを解決するにはどうしたらよいか(問題解決)について、グループで論議しながら報告書にまとめ、その報告書を学生同士で輪読し、ピアレビューを行います。 |
授業計画 |
第1回 睡眠日誌(1) 問題の焦点化 第2回 睡眠日誌(1) 原因究明と解決方法: 報告書作成とピアレビュー 第3回 睡眠日誌(2) 問題の焦点化 第4回 睡眠日誌(2) 原因究明と解決方法: 報告書作成とピアレビュー 第5回 各自の睡眠日誌(1) 問題点の焦点化・原因究明と解決方法の検討 第6回 各自の睡眠日誌(2) 問題点の焦点化・原因究明と解決方法の検討 第7回 各自の睡眠日誌(3) ピアレビュー 第8回 総合討論
3つの報告書(レポート)を課します。そのうち2つ(睡眠日誌(1)と(2)に対する報告書)は第2回目と5回目の授業時間内に作成します。残りの1つ(自分自身の睡眠日誌に対する報告書)は授業時間外に作成し、第7・8回目の授業時間内に提出してもらいます。 |
教科書・参考書等 |
参考書 ①日本睡眠改善協議会(編)『基礎講座 睡眠改善学 第2版』 ゆまに書房 ※睡眠に関する基本的な知識と、睡眠改善のために必要な知識について書かれた本です。第4ターム開講の総合科学部専門科目「睡眠心理学」の教科書にも指定しています。 ②田中秀樹『ぐっすり眠れる3つの習慣』 KKベストセラーズ ※具体的な睡眠改善法について書かれている本です。 ③西野精治『スタンフォード式 最高の睡眠』 サンマーク出版 ※世界的に著名な睡眠研究者がスタンフォード大学で行ってきた睡眠研究の成果に基づき、睡眠改善法について解説した本です。 ④マシュー・ウォーカー『睡眠こそ最強の解決策である』SBクリエイティブ ※世界的に著名な睡眠研究者が2018年に出版した”Why we sleep: the new science of sleep and dream”の翻訳本です。睡眠不足による影響、夢や記憶に関する最近の研究成果がわかりやすく解説されています。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
映像(PC) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 自分が担当することになった睡眠問題について参考書や専門書をよく読んで、その原因と解決方法を考えてみよう。 第2回 睡眠に関する問題点と解決法について理解を深めよう。 第3回 自分が担当することになった睡眠問題について参考書や専門書をよく読んで、その原因と解決方法を考えてみよう。 第4回 睡眠に関する問題点と解決法について理解を深めよう。 第5·6回 自分の睡眠にはどこに問題があるか、その原因はどこにあるか、それを解決するにはどうしたらよいか考えてみよう。 第7回 他の学生の意見を参考にして、自分の睡眠問題と解決法についての報告書をまとめよう。 第8回 睡眠日誌を用いた睡眠問題の発見・解決についての理解を深めよう。 |
履修上の注意 受講条件等 |
※この授業はPBLを用いたグループ学習を主体に、対面で実施します。
★受講受付: 第1回目の授業に参加した人のみ受講を受け付けます。「もみじ」で受講登録していても第1回目の授業に参加しなかった人は、成績は欠席扱い(Z)としますので、ご注意ください。その理由は第1回目の授業でグループ分けを行うからです。1グループあたり4~6名で、8週間の間、グループは変更しません。第1回目の授業に参加していないとグループ分けができません。
〇受講条件1: この授業では、自分自身の睡眠日誌を2週間記録してもらいます。その結果を受講生の間で論議しますので、自分の睡眠日誌を公開することが必須となります。
〇受講条件2: この授業は、グループ討論しながら進めていきますので、複数の人と会話ができることが必須となります。 |
成績評価の基準等 |
睡眠日誌(1)と(2)に対する報告書(各20%)、自分自身の睡眠日誌に対する報告書(40%)、および受講態度(20%)により評価します。なおグループ討論により授業が進行していくため、3回以上欠席した場合も、成績は欠席扱い(Z)とします。 |
実務経験 |
有り
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
心理カウンセラーとして高校の心理相談業務に携わった経験を生かして、睡眠問題への気づきと改善に向けた授業を展開します。 |
メッセージ |
この授業では、みなさんに二つのことを期待しています。一つは、睡眠日誌を通して人々の睡眠問題を把握し、適切な解決法を提示することができる能力を身につけることです。もう一つは、総合科学プログラム・国際共創プログラムの両プログラムに共通して必要な総合的な力である「課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる学際的思考力」を養うことです。 |
その他 |
〇この授業と関連する授業について 「睡眠の科学」(教養教育科目、1・2セメ:2T・3T): 「睡眠と健康」では、自分の睡眠問題に対する解決法を報告書にまとめますが実践はしませんので、睡眠改善を実践したい人は教養教育科目「睡眠の科学」(林担当分)がお勧めです。この授業は、自分の睡眠習慣の改善を実践してもらうほか、睡眠に関する基本的な知識を身に着けてもらうことも目的にしています。
「睡眠心理学」(総合科学部専門科目、3セメ:4T): この授業は、睡眠と覚醒を評価する具体的な手法と、睡眠相談における心理臨床について理解してもらうことを目的にしています。心理学的な手法を用いて明らかになってきた睡眠研究の成果についても解説します。また、この授業は、一般社団法人日本睡眠改善協議会が実施している大学認定睡眠改善指導者資格認定試験を受験するための必修科目として指定されています。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |