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年度 2024年度 開講部局 総合科学部総合科学科
講義コード ASF22001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 医療人類学
授業科目名
(フリガナ)
イリョウジンルイガク
英文授業科目名 Medical Anthropology
担当教員名 松嶋 健
担当教員名
(フリガナ)
マツシマ タケシ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 木5-8:総K107
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義、グループワーク 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 11 : 文化人類学
対象学生
授業のキーワード 病い、癒し、呪術/妖術、シャーマニズム、精神医療、トラウマ、プラネタリーヘルス
SDG_01, SDG_03, SDG_8, SDG_11, SDG_16 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
総合科学プログラム
(知識・理解)
・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解
・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解 
授業の目標・概要等 病むということ、そしてそれを癒そうとすることは、生物としての人間の生にとって不可欠の一部である。この授業では、病気と医療をめぐる問題を人類の歴史と文化の多様性、そして社会の複雑なダイナミズムのなかで捉えようとする医療人類学の基本的な考え方について学ぶ。こうした考え方を理解することを通して、医療を医学や生物学だけの問題として捉えるのではない仕方で、医療と私たちの健康のあり方についての新たな視座を獲得することを目ざす。 
授業計画 第1回 イントロダクション〜病気と健康について人類学的に考える
第2回 生物医学とその病因論
第3回 医療人類学の誕生
第4回 医療人類学の基本概念
第5回 妖術・託宣・呪術①
第6回 妖術・託宣・呪術②
第7回 「信念」と「現実」
第8回 「治療」と「癒し」
第9回 シャーマニズムと文化結合症候群
第10回 グローバルな苦悩の慣用表現としての「トラウマ」
第11回 PTSDの人類学
第12回 日本とイタリアの精神医療
第13回 コレクティフと多様な健康
第14回 プラネタリーヘルス
第15回 マルチスピーシーズ・ヘルスケアシステム

期末レポート課題 
教科書・参考書等 参考書
澤野美智子(編) 2018『医療人類学を学ぶための60冊―医療を通して「当たり前」を問い直そう』明石書店
アーサー・クラインマン 2021『臨床人類学―文化のなかの病者と治療者』弘文堂
            1996『病いの語り―慢性の病いをめぐる臨床人類学』誠信書房
バイロン・J・グッド 2001『医療・合理性・経験―バイロン・グッドの医療人類学講義』誠信書房
E.E.エヴァンズ=プリチャード 2001『アザンデ人の世界―妖術・託宣・呪術』みすず書房
アラン・ヤング 2001『PTSDの医療人類学』みすず書房
松嶋健 2014『プシコ ナウティカ―イタリア精神医療の人類学』世界思想社
田中雅一・松嶋健(編) 2018『トラウマを生きる―トラウマ研究1』京都大学学術出版会
            2019『トラウマ を共有する―トラウマ研究2』京都大学学術出版会
浜田明範・西真如他(編) 2021『新型コロナウイルス感染症と人類学―パンデミックとともに考える』水声社
S.マイヤーズ・H.フラムキン(編) 2022『プラネタリーヘルス―私たちと地球の未来のために』長崎大学監訳 丸善出版 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】  
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1-2回 病気と健康について人類学的に考えるとはどういうことか、について考える
第3-4回 医療人類学が誕生した経緯とその基本概念について学ぶ
第5-7回 アフリカの妖術・託宣・呪術の三角形について考える
第8-9回 伝統社会における「癒し」について学ぶ
第10-11回 PTSDという疾患概念の発明が、国家および戦争といかに関係しているかについて知る
第12-13回 精神病院を廃止したイタリアと世界で最も精神科病床の多い日本の精神医療について学ぶ
第14-15回 人間にとっての健康とプラネタリーヘルスの関係について考える 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 講義への参加の度合(ディスカッションや授業後ペーパー含む) 70%
期末レポート 30% 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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