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年度 2024年度 開講部局 総合科学部総合科学科
講義コード ASA04001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 東アジア地域史
授業科目名
(フリガナ)
ヒガシアジアチイキシ
英文授業科目名 East Asian History
担当教員名 水羽 信男
担当教員名
(フリガナ)
ミズハ ノブオ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   前期   1ターム
曜日・時限・講義室 (1T) 火5-8:総K314
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心。現在のところ対面式での授業を前提としています。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 13 : 地域研究
対象学生 東アジアの近現代について深く考えたい人
授業のキーワード ナショナリズム グローバリズム 伝統 リベラリズム 国民国家 民主主義 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
「地域を科学する」という学習目的を実現するために、歴史学という研究方法を中心としつつも、政治学や哲学あるいは文学などに学びながら、総合的な視座から講義を進めます。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
総合科学プログラム
(知識・理解)
・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解
・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解
(能力・技能)
・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 
授業の目標・概要等 独裁政治の“伝統”ばかりが強調されがちな中国ですが、そうした常識を打ち破る授業を目指しています。具体的には民主化を求める20世紀後半の中国知識人の苦悩・苦闘を取り上げ、“自主的・主体的な考察力”を獲得することを目指します。 
授業計画 第1講 オリエンテーション
第2講 抗日戦争と中国のリベラリズム(1)
第3講 抗日戦争と中国のリベラリズム(2)
第4講 戦後の中国ナショナリズムと東西文化論争
第5講 東西文化論争の歴史的意味
第6講 中間派論をめぐる論争──革命と自由(1)
第7講 中間派論をめぐる論争──革命と自由(2)
第8講 中華人民共和国の成立
第9講 中華人民共和国と朝鮮戦争
第10講 社会主義改造
第11講 「百花斉放・百家争鳴」
第12講 「反右派闘争」から「大躍進」政策へ
第13講 プロレタリア文化大革命(1)
第14講 プロレタリア文化大革命(2)
第15講 「天安門事件」 
教科書・参考書等 教科書は指定しませんが、講義に関連した写真や地図・史料と授業のポイントを記したプリントをBb9を通じて提供します。参考書は,水羽信男『中国の愛国と民主:章乃器とその時代』汲古書院、2012年など。その他、講義中に適宜紹介します。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 moodleを通じてプリントを配布します。ダウンロードし予習・復習に活用してください。 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1講 授業のねらいと基本となる知識を理解しましょう。
第2講 1937年から始まる日中全面戦争の思想的意味を確認しましょう。
第3講 アジア・太平洋戦争の中国にとっての思想的意味を考えましょう。
第4講 1945年以後の中国の思想的な課題について理解を深めてください。
第5講 東西文化論争の歴史的な文脈の全体像を把握してください。
第6講 国共内戦の展開と第三勢力の活動について理解を深めましょう。
第7講 1949年革命と中国の自由主義との関係について考えてください。
第 8 講 共和国成立の意味を世界史のなかで理解しましょう。
第 9 講 朝鮮戦争が中国社会を大きく変えたことの意味を検討してみましょう。
第10講 社会主義体制とは何か。中国にとっての意味を検討しましょう。
第11講 一党独裁に抵抗したリベラリストの思想について考察してください。
第12講 言論の弾圧の要因を国内問題からだけでなく、国際的な観点から追究してみましょう。
第13講 プロレタリア文化大革命の実態について、事実に即して考えてください。
第14講 プロレタリア文化大革命の世界史的な意味を理解してください。
第15講 学生たちの民主主義運動の特徴を自分なりに整理してみましょう。 
履修上の注意
受講条件等
高等学校や教養的教育で、中国史について学んでいる必要はありません。 
成績評価の基準等 対面式ので期末試験とmoodleで随時実施する小レポートや小テストなどを総合して評価します。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 歴史的な事実が素材ですが、授業で一番伝えたいことは、「ものを考える」ということの楽しさです。授業をネタにいろいろなことを考えてみましょう。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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