年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
AHL32001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
中国語学演習 |
授業科目名 (フリガナ) |
チュウゴクゴガクエンシュウ |
英文授業科目名 |
Chinese Language Teaching |
担当教員名 |
大嶋 広美 |
担当教員名 (フリガナ) |
オオシマ ヒロミ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 2ターム |
曜日・時限・講義室 |
(2T) 月5-8:総K206 |
授業の方法 |
演習 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心、板書多用、ディスカッション |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
06
:
言語学 |
対象学生 |
学部生(2年生から4年生まで) |
授業のキーワード |
中国音韻学、中国の方言、音声学、韻書、漢字音 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 中国語音韻学、漢字圏の言語の漢字音、中国の方言に関する基本的な知識を学習し、学問形成に必要な知識を身につけることを目指す。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 (能力・技能) ・個別学問体系に関する多様な情報源から必要な文献資料やデータを収集・解析する能力・技能 ・課題の考察のために必要な理論・方法を特定する能力・技能 |
授業の目標・概要等 |
・中国語の音節構造と漢字圏の言語の漢字音について理解できる。 ・中国語の音韻変化について知ることができる。 ・中国語(共通語)と中国の方言の音韻関係について理解できる。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス、現代中国語(共通語)の音声と音韻1(中国語の発音とピンイン) 第2回 現代中国語(共通語)の音声と音韻2 (中国語の声母、韻母) 第3回 現代中国語(共通語)の音声と音韻3 (中国語の声調) 第4回 中古漢語の音韻1 (『切韻』と『広韻』、『韻鏡』1) 第5回 中古漢語の音韻2 (『切韻』と『広韻』、『韻鏡』2) 第6回 中古漢語の音韻3 (『切韻』と『広韻』、『韻鏡』3) 第7回 中古漢語の音韻4 (中古音の声母) 第8回 中古漢語の音韻5 (中古音の韻母) 第9回 中古漢語の音韻6 (中古音の声調) 第10回 中国の方言1 (揚雄『方言』と現代中国語の方言の分布) 第11回 中国の方言2 (官話方言、晋方言) 第12回 中国の方言3 (呉方言、湘方言) 第13回 中国の方言4 (贛方言、客家方言、粤方言(広東語)) 第14回 中国の方言5 (閩方言(福建方言)、他の漢語方言) 第15回 漢語方言地理学 / 地名と方言
期末レポート
中古漢語の音韻では隋唐~宋代の韻書(主に『広韻』)を通して中国語の音韻について講義し、後半の中国語の方言では主に中古漢語の音韻と照らし合わせながら各方言の音韻について講義する。 |
教科書・参考書等 |
平山久雄. 中古漢語の音韻. 中国文化叢書1言語. 大修館書店、pp.112-166、1967年 董同龢. 汉语音韵学. (台湾出版、大陸出版共に可) Norman, J. 1988. Chinese. Cambridge University Press 李小凡、项梦冰. 汉语方言学基础教程. 北京大学出版社、2009年 陳彭年. 宋本広韻.(台湾の藝文印書館出版校正の版、あるいは大陸出版の周祖謨校注の版共に可) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
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授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
中古漢語の音韻の内容とIPA(国際音声記号)をよく復習をしてください。 |
履修上の注意 受講条件等 |
・この科目は中国語学習の内容を含んでいるため、履修者は中国語を母国語としない学生に限定する。 ・中国語の学習歴があることが望ましい。 ・この科目は学術的な内容であり、実用的なスキルの獲得を主眼に置いていません。授業の理解には欠席が影響する可能性があるため、欠席には十分注意してください。 |
成績評価の基準等 |
授業における課題への取り組みや期末レポートにより総合的に評価する(平常点50%、レポート50%)。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
中古漢語の音韻を理解することで、中国語(共通語)の発音だけでなく日本語の漢字音についても理解を深めることができます。中国の一部の(漢語)方言の発音は共通語と大きく異なり、特に中国東南地区の方言の一部の発音は外国語のように意味が通じないほどの違いがあります。中国音韻学を通してみると、それぞれの方言が音韻的に互いに深い関係を持っていることがわかります。 |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |