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年度 2024年度 開講部局 総合科学部総合科学科
講義コード AHL05001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 統語論
授業科目名
(フリガナ)
トウゴロン
英文授業科目名 Syntax
担当教員名 金子 真,金子 真
担当教員名
(フリガナ)
カネコ マコト,カネコ マコト
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   セメスター(後期)
曜日・時限・講義室 (後) 火1-2:総K313
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心、板書多用 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 06 : 言語学
対象学生
授業のキーワード 言語の仕組み 句・文の構造  生成文法 英語・日本語・その他の言語の比較  統語論と意味論 統語論と語用論 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
人間の心の探究における言語の役割の研究,言語コミュニケーションの研究のための基礎的な知識のための科目 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
総合科学プログラム
(知識・理解)
・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解
(能力・技能)
・自らの研究成果をレポートや論文にまとめ、ゼミや研究会等で発表し、質問などにも回答できる能力・技能
(総合的な力)
・研究倫理と主体的な知的関心に基づき課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる総合的な能力 
授業の目標・概要等 この授業ではまず、文は単に単語が並んでいるだけではなく構造をなしていることを確認します。そして世界の様々な言語の構造は基本的には同じであるという生成文法の仮定に基づき、それではなぜ言語間で、語順、疑問文の作り方、冠詞の有無などに関して違いがあるのかを考えます。さらに授業計画に挙げている様々な現象について英語を中心に、日本語,フランス語など他言語についても考察しながら,言語構造を分析する基本的な能力を身につけることを、目指します。 
授業計画 第1回 導入:統語論と形態論・意味論・語用論;構成素分析:句・文の構造
第2回 英語のbe動詞と一般動詞の疑問文、否定文における違い:フランス語を参考に
第3回 動詞の意味役割(主題役割)
第4回 コントロール動詞と繰り上げ動詞:wantとseemの違い
第5回 副詞句におけるコントロール
第6回 二つのタイプの自動詞:非能格動詞(work等)と非対格動詞(come等)
第7回 非能格動詞・非対格動詞の区別と動詞の語彙的アスペクト
第8回 受動文、非人称構文
第9回 二重目的語構文・与格構文(to NP):英語とフランス語等との違い
第10回 数量詞句、同格的不定表現
第11回 代名詞、再帰代名詞などの照応表現
第12回 名詞句の構造:冠詞、類別詞の役割
第13回 統語論と意味論:構造化された句、文からどのように意味を得るか?
第14回 統語論と語用論:グライスの協調の原則は統語構造が意味解釈されるどの段階で適用されるか?
第15回 講義のまとめ

学期末にレポートを貸す予定です。 
教科書・参考書等 授業のハンドアウトはpdf資料などで提示します。
参考書
・マーク、C.ベイカー,M. (2010)『言語のレシピ』言語のレシピ―多様性にひそむ普遍性をもとめて (岩波現代文庫)
・中島平三(編)『[最新]英語構文辞典』大修館書店
・ラドフォード、A. (2000)『入門 ミニマリスト統語論』(研究社出版) 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 ノートパソコンを持参してください。 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
授業前に、ハンドアウトに目を通しておいてください。授業後に数回小課題を課す予定です。 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 授業後の課題等平常点(40%)程度+期末レポート(60%)程度 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 授業で提示する内容が、皆さんが知っている言語(初修外国語で習った言語等)にどの程度当てはまるか、考えてみて下さい。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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