広島大学シラバス

シラバスTOPへ
English
年度 2024年度 開講部局 総合科学部総合科学科
講義コード AHH07001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 比較文明論
授業科目名
(フリガナ)
ヒカクブンメイロン
英文授業科目名 Comparative Civilization
担当教員名 杉木 恒彦
担当教員名
(フリガナ)
スギキ ツネヒコ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   前期   1ターム
曜日・時限・講義室 (1T) 水1-4:総K110
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心、質疑応答 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 03 : 宗教学
対象学生 全学部生
授業のキーワード 宗教学理論、比較宗教・文明 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
文明形成の主要な要因である宗教について、比較宗教学の観点から理論的に学ぶ。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
総合科学プログラム
(知識・理解)
・個別学問体系の密接な相互関係とその重要性を認識するうえでの必要な知識・理解
(総合的な力)
・研究倫理と主体的な知的関心に基づき課題を発見し、解決に向けた方策を立案できる総合的な能力 
授業の目標・概要等 グローバル化が進むにつれ、宗教はますます重要な問題となっている。現代は、世界の様々な宗教に関する知識と理解を得ることが必要とされている時代と言えよう。本講義では、世界の諸宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、ヒンドゥー教、仏教、中国の伝統宗教、神道、ならびその他各地の主要な信仰)の様々な内容をとりあげながら、それらを理解するための宗教学の諸理論を学ぶ。 
授業計画 第1回:イントロダクション
本講義の方針と、「宗教学とは何か」を含めた講義内容の概要の説明を行う。
第2回:呪術と宗教
(1) 呪術をめぐる諸理論 (2) 呪術をどのように理解すべきか
第3回:宗教の諸類型
(1) 神の様態 (2) 宗教の原初形態 (3) 宗教の成立方法 (4) 宗教の倫理性
第4回:カリスマと宗教
(1) カリスマの類型、宗教の担い手と傾向 (2) 創唱宗教の展開のパターン
第5回:宗教と救済 (1)
(1) 救済宗教 (2) 救済論の事例:初期の仏教、キリスト教、イスラーム
第6回:宗教と救済 (2)
(1) 救済論の事例:初期のヒンドゥー教、道教 (2) 儒教と祖先崇拝
第7回:空間の聖なる秩序化
(1) 宗教的コスモス化論 (2) 空間のコスモス化論 (3) 世界の諸宗教の聖地
第8回:時間の聖なる秩序化
(1) 時間のコスモス化論 (2) 世界の諸宗教における年周儀礼(祭り)
第9回:人生の聖なる秩序化
(1) 人生のコスモス化論 (2) 世界の諸宗教における人生儀礼(通過儀礼)
第10回:宗教体験
(1)個人と(2)親密な共同体における個人の宗教体験の諸相
第11回:包括的な意味体系としての宗教
(1) 「聖なる天蓋」論 (2) 宗教的正当化 (3)世界の諸宗教における聖なる天蓋
第12回:機能分化(世俗化)と宗教
(1) 世俗化とは何か (2) 西洋における世俗化と宗教の変容 (3) 他地域の事例 (4)世界価値観調査の文化地図
第13回:現代社会における宗教の個人化
(1) 宗教の個人化論 (2) 欧米社会における宗教の私事化論・市場理論
第14回:現代社会における公共宗教
(1) 公共宗教論 (2) 公共宗教の諸事例:欧米圏、イスラーム圏、ヒンドゥー教圏 (3)進化論的近代化論
第15回:現代社会における文化的宗教
(1) 世界の文化と宗教の傾向 (2) 文化的宗教論 (3) 日本の「自然宗教」論

最終レポートの提出が求められる。 
教科書・参考書等 教科書は使用しない。資料を毎回配布する。参考書等については授業中に適宜指示する。 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料) 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回:授業の趣旨・目的と構成を理解する。
第2回:「呪術」という概念について理解する。
第3回:宗教をめぐる様々な類型(分類)を学習する。
第4回:世界の創唱宗教の形成と展開の様子を学習しつつ、カリスマとは何かについて理解する。
第5~6回:世界の諸宗教における救済論を学習しつつ、救済宗教とは何かについて理解する。
第7~9回:世界の諸宗教における聖地、年周儀礼、人生儀礼、日常道徳を学びつつ、宗教がどのように人々の生活世界を形作るのかを理解する。
第10回:宗教体験のいくつかの側面を理解する。
第11回:意味の体系としての宗教の側面を理解する。
第12回:世俗化と呼ばれる現象を理解する。
第13回~15回:現代社会における宗教の新しい形と機能について理解する。
 
履修上の注意
受講条件等
宗教に関心があることを受講条件とする。 
成績評価の基準等 ①平常点(授業への取り組み[毎回の授業中に作成する小レポート])60%、②最終レポート40%で総合評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 授業への積極的な取組みを期待する。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
シラバスTOPへ