年度 |
2024年度 |
開講部局 |
総合科学部総合科学科 |
講義コード |
AHA14001 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
集団力学 |
授業科目名 (フリガナ) |
シュウダンリキガク |
英文授業科目名 |
Group Dynamics |
担当教員名 |
坂田 桐子 |
担当教員名 (フリガナ) |
サカタ キリコ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 前期 1ターム |
曜日・時限・講義室 |
(1T) 木1-4:総L201 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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基本的に対面形式で行うが,2回程度,オンラインもしくはオンデマンド形式になる可能性がある。初回のガイダンス時に確定したスケジュールを呈示する。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
3
:
中級レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
06
:
心理学 |
対象学生 |
3年次生以上 |
授業のキーワード |
SDGs_10, SDGs_16, 個人と集団,集団間関係,影響過程,リーダーシップ,ダイバーシティ |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 社会的相互作用と社会の構造的要因が人間行動に及ぼす影響についての理解を深めるための授業として位置づけられる。 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 総合科学プログラム (知識・理解) ・当該の個別学問体系の重要性と特性、基本となる理論的枠組みへの知識・理解 |
授業の目標・概要等 |
家族,職場,学校,サークルなど,人は必ず何らかの集団に所属して生活している。集団における行動と個人としての行動はどのように異なるのか,また,どうすれば集団を効果的に運営できるのであろうか。さらに,社会では不特定多数の人々が相互に関わり合い,ある一定の方向性の集合現象が生み出されることがある。このような集合レベルの人間行動に,何らかの法則性を見出すことはできるのであろうか。 本講義では,集団・集合レベルの人間行動を理解するための諸理論と科学的知見について学ぶことを目的とする。 |
授業計画 |
第1回 ガイダンス:集団とは 第2回 集団の基本的特徴 第3回 集団における影響と勢力構造1 第4回 集団における影響と勢力構造2 第5回 集団の生産性と意思決定1 第6回 集団の生産性と意思決定2(演習1) 第7回 リーダーシップの基本1:行動的・状況的アプローチ 第8回 リーダーシップの基本2:相互作用的・認知的アプローチ 第9回 集団とリーダーシップの倫理性1 第10回 集団とリーダーシップの倫理性2(演習2) 第11回 集団間葛藤とその解消1 第12回 集団間葛藤とその解消2 第13回 偏見のメカニズムとその低減 第14回 集団のダイバーシティを活かす 第15回 まとめ
毎回の授業の終了時にミニレポートの提出を求める。 期末試験を行う。
第6回と第10回の授業では,簡単な演習を行う可能性がある。 |
教科書・参考書等 |
教科書は使用しない。毎回の授業に関連するものを随時指示する。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
資料の配布やミニレポートの提出は全てmoodleで行う。資料は前日までに掲載するので,各自でダウンロードして授業に参加すること。必携パソコンを持ち込んで資料を表示させながら受講しても構わない。授業ではパワーポイントを用いる。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 集団における人間行動を理解するための2種類の視点について理解を深めること。 第2回 集団の基本的特徴について学び,集団をどのような視点から分析すべきかを理解すること。 第3回-第4回 集団内でどのようにメンバー間の勢力関係が決まってくるのか,勢力をもつことによって人がどのように変化するのかを理解し,集団内の影響過程の概要を理解すること。 第5回-第6回 集団の意思決定や生産性を非効果的にする要因について理解し,どうすれば集団活動が生産的になるかを考えること。 第7回-第8回 どのようなリーダーシップが有効なのかについては数多くの理論がある。行動的,状況的,相互作用的,認知的アプローチのそれぞれに含まれる代表的な理論を理解すること。 第9回-第10回 リーダーシップ研究の最新トピックである集団とリーダーの倫理性について理解すること。 第11回-第12回 集団間葛藤の発生原理とその解消法について理解すること。 第13-14回 偏見のメカニズムについて理解し,偏見を低減する方法について考えること。また,メンバーの多様性が高い集団に潜む危険性と,それを避けて生産性を高めるための方法について理解すること。 |
履修上の注意 受講条件等 |
・『社会心理学』を履修していることが望ましい。 ・心理学実験や調査研究への協力を求めることがあります。その際は,是非積極的に協力してください。 |
成績評価の基準等 |
毎回の受講態度(ミニレポート)(30%程度),および期末試験(70%程度)によって総合的に評価する。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
集団活動が好きか嫌いかにかかわらず,集団は人間にとって不可欠なものです。集団・集合レベルの人間行動は一見複雑に見えますが,複雑な現象を精緻に分析すると,必ず何らかの法則が見えてくるはずです。そのような法則に関する知識は,集団・社会における私たちの生活を豊かなものにしてくれるでしょう。集団が好きな人も嫌いな人も,法則を知ることで,集団との良い付き合い方を考えてみませんか? |
その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |