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年度 2026年度 開講部局 人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻マネジメントプログラム
講義コード WMF04200 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 マネジメント特講(地域活性化)
授業科目名
(フリガナ)
マネジメントトッコウ(チイキカッセイカ)
英文授業科目名 Special Seminar Management
担当教員名 柴田 浩喜,秋山 高志
担当教員名
(フリガナ)
シバタ ヒロキ,アキヤマ タカシ
開講キャンパス 東千田 開設期 1年次生   後期   セメスター(後期)
曜日・時限・講義室 (後) 木11-12:東千田第4演習室
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
対面
講義中心,ディスカッション,学生の発表 
単位 2.0 週時間 2 使用言語 J : 日本語
学習の段階 6 : 大学院専門的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 04 : 経営学
対象学生 人間社会科学研究科の大学院生
授業のキーワード 人口問題、定住、中山間地域、コミュニティ、エリアマネジメント、技術革新、カーボンニュートラル、エネルギー政策、地域政策形成、EBPM、経済効果、ジェンダー、社会調査 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等 地域の活性化を考えることは、そこで暮らす人々の幸福や豊かさを考えることであるとともに、地域の視点から一国あるいは社会全体の問題解決を考えることに通じる。ところが、人口減少社会の中にあって地域間の競争は否応なしに厳しさを増し、高齢化、財政制約、グローバル化、東京一極集中等、地域の活性化を困難にする変化が続いている。
これらを踏まえ、本講義では、多様なアプローチがある地域活性化について、各分野を専門とする講師により、地域の現状を分析し、課題設定から、社会調査の方法、方策を導く地域活性化の方法論と実践事例を学ぶ。 
授業計画 第1回 オリエンテーション(柴田浩喜)
講義の問題意識、目的、アプローチの方法のほか、評価や参考文献等について説明を行う。また、授業の全体計画・構成、講師等について説明する。
第2回 エリアマネジメント①(吉田実)
地域が自らまちづくりや地域経営を行うことで、地域の魅力や価値を維持・向上させるための手法として注目され、近年、各地で実践されている「エリアマネジメント」について、その概念や意義等について解説するとともに、各地の先行事例から具体的な取組手法や成果、課題等について考察する。
第3回 エリアマネジメント②(吉田実)
エリアマネジメントを実践するにあたっては、主体的に活動を行う組織の構築が重要である。大規模な開発が進み、地域の企業・団体が中心となってエリアマネジメント活動に取り組んでいる広島駅周辺地区をケーススタディとし、組織設立までの経緯や組織づくりの課題等について解説し、都市の中心部における「エリアマネジメント」実践の可能性について考察する。
第4回 エリアマネジメント③(吉田実)
各地のエリアマネジメント活動において公的空間を活用した取組が積極的に進められている。エリアマネジメント活動において公的空間を活用する意義や効果、公的空間を活用する上で課題となる規制等について、各地の先行事例をもとに解説するとともに、広島駅周辺地区における公的空間活用の可能性について考察する。
第5回 経済効果①(濱永健太郎)
経済効果は、施策や事業が地域にもたらす影響を表現するアウトカム指標である。経済効果を定量的に把握することは、地域活性化策を検討するための有効な手段である。そこで、産業連関表を用いた経済効果の算出方法を概説したうえで、算出結果を活用するための考え方を解説する。
第6回 経済効果②(濱永健太郎)
中国地域の自治体や連携中枢都市圏事業(高梁川流域圏、備後圏域)などの具体的な事例を取り上げ、地域特性に応じた経済効果の算出方法と算出結果についての考察を行う。
第7回 技術革新①(江種浩文)
「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、技術開発面と政策面の両面で動きが加速している。国内と海外での温暖化ガス削減の目標設定、排出の現状や削減に向けた課題を概観し、広島県経済にとってのカーボンニュートラルの影響について考察する。
第8回 技術革新②(江種浩文)
カーボンニュートラルの実現に不可欠な水素エネルギーを取り上げ、その基礎物性について他のエネルギー資源と比較した特性を概観したのち、広島県や中国地方の産業集積や社会インフラ、エネルギー政策との関係を考察する。
第9回 技術革新③(江種浩文)
カーボンニュートラル時代の原子力発電について解説する。東日本大震災後の福島原発事故の実情と、それを踏まえた国策としての原子力発電の位置付けを整理し、電源構成の各要素のメリット・デメリット、海外主要国の原発政策との比較等を通じて、今後の脱炭素社会における原発を考察する。
第10回 中山間地域①(和田周大)
中山間地域の定義と国の対策の歴史。地方圏では、地理的条件が厳しい「中山間地域」と呼ばれる地域が多く分布している。この地域では、人口減少、少子高齢化の問題が全国に先駆けて進展し、1960年代から「過疎化」が大きな問題となっている。この問題解決に向けて取り組まれてきた国の対策等を概観し、その意義や効果について考察する。
第11回 中山間地域②(和田周大)
地方創生と中山間地域振興の新たな潮流。2000年代後半からの全国的な人口減少に対し、地方圏の新たな振興方策として「地方創生」の動きが活発化している。また、2011年の東日本大震災や2020年以降のコロナ禍など、社会情勢も大きく変化した。こうした社会潮流の変化を概観し、これらの変化が中山間地域の行政経営や地域運営に与えた影響や効果について考察する。
第12回 中山間地域③(和田周大)
中山間地域活性化のケーススタディと今後の集落対策。中山間地域の活性化の手法は、都市部と比較して限定的ではあるが、限られたリソースの中で取組事が可能な活動の類型を概観するとともに、広島県における中山間地域活性化の具体的事例を紹介し、その効果と限界について考察する。また、広島県が直面する集落の「無住化」懸念に対する政策課題とその対応方策を概観し、持続的な生活機能維持や地域活性化向けた方策のあり方について考察する。
第13回 地域とジェンダーに関わる社会調査(智羽美月)
近年では、ジェンダー平等な社会の達成に対して、都道府県版ジェンダーギャップ指数など地域とジェンダーの問題が交差した視点が重要視されている。本講では、ジェンダー学に関わる知見を解説するとともに、地域における問題点について考察する。また、受講者が今後、研究の一環として社会調査を行う際に有用となるような、社会調査におけるジェンダー問題の視点についても解説する。
第14回 人々の希望と地域選択(柴田浩喜)
地域への定住・移住を「人々が希望を実現させる手段」と捉えるとともに、「人々の希望は、地域との関わりの中で形成され、実現される」と仮説を設定し、進学、就業、結婚等のライフステージの選択と地域選択の関係を分析する。希望の構造化、希望の形成要因の探索、ライフステージごとの希望の関係等について人々の主観を定量化し、新しい視点から地域の定住・移住施策について検討する。
第15回 総括(柴田浩喜)
講義全体を振り返り、地域活性化について意見交換を行うとともに、レポート作成に対して指導を行う。

A4・2頁程度のレポート提出によって評価を行う。 
教科書・参考書等 関連文献を随時提示する。 
授業で使用する
メディア・機器等
配付資料
【詳細情報】 配付資料,画像資料 
授業で取り入れる
学習手法
予習・復習への
アドバイス
毎回の講義の前に、前回講義やディスカッションの内容について思い起こし、疑問点がないか、再確認してください。 
履修上の注意
受講条件等
特になし 
成績評価の基準等 授業における議論への参加意欲(50点)と、問題意識の深さ、視点の新規性・発展性等に基づきレポート内容(50点)を評価する。 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
本講義は、各回のテーマごとに、地域の政策形成支援において第一線で活躍する地域シンクタンク(公益財団法人中国地域創造研究センター)の研究員によって行われます。 
メッセージ 様々な地域問題の解決や地域の発展に直接関わる行政関係をはじめ、地域の活力強化に資する事業に携わる方とも、地域活性化とは何か、どのような方法があるのかなどについて一緒に考えたいと思っています。
SDGs_8 SDGs_11 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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