広島大学シラバス

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年度 2026年度 開講部局 文学部
講義コード BM207202 科目区分 専門教育科目
授業科目名 イギリス小説講義
授業科目名
(フリガナ)
イギリスショウセツコウギ
英文授業科目名 Lecture of the English Novel
担当教員名 担当教員未定
担当教員名
(フリガナ)
タントウキョウインミテイ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 木5-8:文B102
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
オンライン(同時双方向型)
講義中心、ディスカッション 
単位 2.0 週時間 4 使用言語 B : 日本語・英語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 23 : 人文学
学問分野(分科) 05 : 文学
対象学生
授業のキーワード イギリス、文学、歴史、文化 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
欧米文学語学・言語学プログラム
(能力・技能)
・イギリス・アメリカ、ドイツもしくはフランスの文学と語学、または諸言語のテクストを読解する能力の習得 
授業の目標・概要等 この授業では、イギリス小説がどのような歴史的・文化的条件のもとで作られ、読まれてきたのかについて考えます。前半では、ヴィクトリア朝から現代にかけての出版・編集・検閲の問題を取り上げ、小説が〈文化的構築物〉であることを学びます。後半では、語り手・視点・話法などの〈ナラトロジー〉の基本を学び、実際にテクストを分析する練習も行います。授業を通して、「なぜこの小説はこのように書かれて(活字化されて)いるのか」「私たちはどのように読むよう誘導されているのか」を「自分」の言葉で説明できるようになることを目標とします。 
授業計画 第1回 はじめに 
《コンテクストからテクストへ》
・授業の概要および注意点、Zoomの使い方、動作確認など
第2回 文化的構築物としての小説(1)
・「検閲官」としての編集者・読者
・ケーススタディ:日本のマンガとヴィクトリア朝小説
第3回 文化的構築物としての小説(2)
・「検閲官」としての編集者
・どこを、なぜ、編集者は修正したのか
・テクストはどのように読みうるものへ変貌したのか
・ケーススタディ:Thomas Hardy, “Barbara of the House of Grebe”
第4回 文化的構築物としての小説(3)
・「検閲官」としての読者:どこを、なぜ、読者は嫌悪したのか
・ケーススタディ: 作家・編集者の書簡等(読者の反応)
第5回 文化的構築物としての小説(4)
・どこを、なぜ、sensitivity readers(配慮版査読者)は修正したのか
・ケーススタディ:Roald Dahl, Matilda(第1章)
第6回 修正は正当化されるのか
・ディスカッション
第7回 文化的構築物としての小説とどう向き合うか
・エッセイ・ライティング
第8回 コンテクストからテクストへ
・Unreliable narrator(s)とは
第9回 1人称の語り手(1):「信頼できない」語り手?
・ケーススタディ:Kazuo Ishiguro, “A Family Supper”
第10回 1人称の語り手(2):「信頼できる」語り手?
・読者はなぜ「語り」「語り手」を信じてしまうのか
・ケーススタディ:Kazuo Ishiguro, The Remains of the Day (第1章)
第11回 3人称の語り手(1)
・「全知」の語り手は客観的なのか:語り手の「視点」
・ケーススタディ:Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge(第1・2章)
第12回 3人称の語り手(2)
・「全知」の語り手は「全知」なのか
・ケーススタディ:Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge(第3・4章)
第13回 3人称の語り手(3)
・話法の類型論:直接話法、間接話法、自由間接話法
・ケーススタディ:Oscar Wilde, Hardy, Virginia Woolfe
第14回 3人称の語り手の「死」:近代小説から現代小説へ(総括的考察)
第15回 まとめ

*レポート提出:詳細は授業中に説明 
教科書・参考書等 教科書:プリント使用
Thomas Hardy, “Barbara of the House of Grebe”, Graphic, 1890.
---. “Barbara of the House of Grebe”, 1891. Wessex Edition, Macmillan, 1912.
---. The Mayor of Casterbridge, 1886. Wessex Edition, Macmillan, 1912.
Roald Dahl, Matilda, 1988. Puffin, 2023.
---. Matilda, 1988. Penguin, 2024.
Rudyard Kipling, “The White Man’s Burden”, 1899.
Joseph Conrad, “Heart of Darkness”, 1899.
Kazuo Ishiguro, “A Family Supper”, 1980.
---.  The Remains of the Day, 1989.
参考書:上原早苗『大衆検閲の時代』名古屋大学出版会、2025年 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト, Zoom
【詳細情報】  
授業で取り入れる
学習手法
ディスカッション, 授業後レポート
予習・復習への
アドバイス
第1回:予習:シラバスを読み、授業の目的と進め方を確認する。
復習:授業全体の構成と到達目標を整理する。
第2回:予習:配布資料を読み、小説がどのような過程で成立するかを考えてくる。
復習:編集者・読者の役割について要点を整理する。
第3回:予習:指定されたテクストを読み、修正箇所に目を通してくる。
復習:編集によって何が変化したかを整理する。
第4回:予習:前回扱ったテクストを再読する。
復習:複数ヴァージョンの読みの違いを振り返る。
第5回:予習:指定箇所を読み、修正箇所を確認する。
復習:修正の意図とその効果について整理する。
第6回:予習:前回の内容を踏まえてテクストを再読する。
復習:修正の是非について自分の考えをまとめる。
第7回:予習:これまでの内容を振り返る。
復習:レポート執筆に向けて論点を整理する。
第8回:予習:配布資料を読み、語り手の概念を確認する。
復習:unreliable narrator(s)の特徴を整理する。
第9回:予習:指定された短編を読む。
復習:語り手の視点と語り方を振り返る。
第10回:予習:指定された章を読み、語りに注目してくる。
復習:読者が語りを信じてしまう理由を整理する。
第11回:予習:指定箇所を読み、語り手の位置を意識する。
復習:三人称語りの特徴を整理する。
第12回:予習:前回の内容を踏まえてテクストを再読する。
復習:「全知」の語りについて考えをまとめる。
第13回:予習:配布資料を読み、話法の違いを確認する。
復習:各話法の効果を整理する。
第14回:予習:これまで扱ったテクストを振り返る。
復習:語りの変化を時代的に整理する。
第15回:予習:これまでの授業内容を復習する。
復習:レポート執筆に向けて論点を整理する。 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 授業への貢献度(40%)、レポート(60%) 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  
その他 この授業では授業中に発声・発音を求めるため,オンラインで受講する場合は受講場所に注意すること。なお、教科書として英語の資料を用いるが,説明やディスカッションは日本語で行う。 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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