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年度 2025年度 開講部局 人間社会科学研究科博士課程前期教育科学専攻教師教育デザイン学プログラム
講義コード WNB42050 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 科学・文化と学習材デザイン発展研究(社会・公民)
授業科目名
(フリガナ)
 
英文授業科目名 Advanced Course in Teaching Material Design for Science and Culture (Social Studies, Civics)
担当教員名 畑 浩人
担当教員名
(フリガナ)
ハタ ヒロト
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 火1-4:教員研究室
授業の方法 演習 授業の方法
【詳細情報】
対面, オンライン(同時双方向型)
演習中心、ディスカッション、学生の発表。
対面形式でも、必要な範囲でTeamsのテレビ会議・録画・ブログ・ファイル保存などの機能を活用する。 
単位 2.0 週時間 4 使用言語 J : 日本語
学習の段階 6 : 大学院専門的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 01 : 法学
対象学生 博士課程前期、Master course
授業のキーワード 法的社会化、法意識(法知識、法意見、法態度、法感情)の形成過程、法行動、法使用、法運動。 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 中学校社会科公民分野と高等学校公民科における教科指導の基盤となる,法律学の専門的内容を習得する。また,公民の教科指導における現状を論理的に認識し,その課題の克服を目指した学習教材の開発のための法律学および法教育の視点を養う。
 この授業では,法律学と社会心理学に由来する調査研究から教材開発が可能となるかをテーマとして,法社会学における高度な専門性に基づいた公民教育を実践できる基礎的能力を養う。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等  基礎研究で参照し検討した「文化の科学的探究」に関する知見をさらに発展させて,受講者は主に法律学の分野における制度や文化の社会科学的調査研究例を読解し報告したうえ,さらに,それらの学習材としての活用可能性や,さらなる調査研究の具体的な設計を受講者間で討論することにより,基礎法学の高度な知識と教材開発能力の獲得をめざす。 
授業計画  今期からはアメリカ合衆国の州裁判官選挙の実態調査を基に一般市民の法制度に対する評価の可能性を検討していく。なお、連邦裁判所の裁判官は大統領による任命制なので、日本の裁判官の内閣任命制とも比較可能である点も背景事情として想定しておく。

第1回 導 入:演習の目的と方法の確認。
第2回 第1部 裁判官選挙を現代アメリカ政治の文脈で分析しよう!
    1章 21世紀の裁判官選挙
第3回 2章 裁判官選挙をめぐって変貌する法曹界の風景: 
第4回 第2部 州最高裁の選挙
    3章 州最高裁選挙1946–2015での論戦と競争力
第5回 4章 州高裁判事をめざす選挙運動:
第6回 5章 州最高裁選挙での資金調達と使途
第7回 6章 裁判官の信任投票
第8回 第3部 州下級裁判所の選挙
    7章 中間上訴裁判所判事選挙の最新動向
第9回 8章 ホワイト判決後の事実審裁判所をめぐる選挙運動発言
第10回 9章 裁判官の勤務評定が信任投票結果に与える影響
第11回 第4部 裁判官選挙のインパクト
    10章 選挙結果が州最高裁評決に及ぼす影響度の測定
第12回 11章 裁判官選挙と州裁判所への支持
題13回 12章 選挙と裁判官の多様性
第14回 第5部 裁判官選考手続の改革 
    13章 改革提案:成功例と失敗例
第15回 14章 現行の裁判官選挙への理解をもっと洗練させる方策


期末試験はないが、課題が残った場合には簡単なレポートを求めるであろう。 
教科書・参考書等 テキスト Chris W. Bonneau & Melinda Gann Hall, eds, Judicial elections in the 21st century, Routledge, 2017 (Law, courts and politics / edited by Robert M. Howard; 7).
 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト, 配付資料, Microsoft Teams, Microsoft Forms
【詳細情報】 テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ,画像資料) 
授業で取り入れる
学習手法
ディスカッション, 小テスト/ クイズ形式, 授業後レポート
予習・復習への
アドバイス
テキストの該当箇所を読んできて、授業で要約を述べた後、質疑応答や討論を行い、課題や不明な部分を持ち帰って調べて相互に報告しあいます。 
履修上の注意
受講条件等
並行して進んでいるはずの「政治的社会化」にも関心や知識があると、理解を深める参考になるでしょう。 
成績評価の基準等 授業での報告内容(60%)と、質疑応答や討論に対する参加と貢献度(40%)により評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  その他にも「科学的社会化」という課題設定の領域もあるはずですが、算術や数学が壁になるのか、けっこう知らないまま過ごしているので、その政治的な意味についても考察してみましょう。 
その他  Wisconsin-based Lucy Burns Instituteが提供するサイト Ballotpedia の裁判官関連項目
①制度の概況 https://ballotpedia.org/Judicial_selection_in_the_states
②昨年度結果 https://ballotpedia.org/State_judicial_elections,_2024
③今年度の予定 https://ballotpedia.org/State_judicial_elections,_2025 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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