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年度 2025年度 開講部局 人間社会科学研究科博士課程前期教育科学専攻教師教育デザイン学プログラム
講義コード WNB06551 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 社会認識教育学特別研究(社会・公民)A
授業科目名
(フリガナ)
 
英文授業科目名 Special Study in Social Studies Education (Social Studies, Civics) A
担当教員名 畑 浩人
担当教員名
(フリガナ)
ハタ ヒロト
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   セメスター(後期)
曜日・時限・講義室 (後) 集中:教員研究室
授業の方法 演習 授業の方法
【詳細情報】
対面, オンライン(同時双方向型)
 演習中心、ディスカッション、学生の発表。 
 対面形式でも、必要な範囲でTeamsのテレビ会議・録画・ブログ・ファイル保存などの機能を活用する。 
単位 1.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 7 : 大学院発展的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 01 : 法学
対象学生 博士課程前期、Master course
授業のキーワード 法律専門職、職業内階層の形成、顧客・市民の法行動、法使用、法運動。 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 社会認識教育学や公民教育に関連した分野を中心として,これらに関連する高度な専門知識を獲得し,先導的な教育課程・指導・評価の理論と方法や,民主的な学習を促進するための学習空間や革新的な学習材をデザインできる人材の養成を目指す。受講者は,独自の研究課題を設定し,関連する内外の先端的な研究・先駆的な実践に対する批判的な検証を通じて,自身の研究内容を省察し改善するとともに,自らの成果を学校現場などで活かす方法について議論する。 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等  公民科の教育内容にかかわる今日的な課題について,現状の司法制度を担う専門職の職業構造上の変化と諸原因をフランス法曹の法社会学的な観点を入れた歴史的検討から実証的に理解する。また,日本での同分野の研究も渉猟したうえで,欧米での先駆的調査研究と比較可能な研究との比較検討を通じて研究設計の接続を試みる。
 基本的人権の擁護と社会正義の実現を担う弁護士層の現状と変容を国際比較を交えて認識することにより,より高度な教材開発や教育実践を行う公民教育の指導者としての基本的資質を獲得するであろう。さらに,実証的な調査研究に基づいた課題克服の方策を提案し討論する思索活動により,実践的研究者として公民教育の改善に向けた組織的な取り組みに参画できる素養を身につけるであろう。 
授業計画  今期より教材をフランスの法律家の歴史的な発展を数百年にわたり追って整理した研究例に切り替えます。

第1回 テキスト序文1-11頁。全体構成の確認:第一部 過去(7章迄)、第二部 現在(8~13章)。同時通訳の試行:語順通りに! 語感重視
第2回 1章 国家側の法曹:弁護、権力。
第3回 2章 古典的な法曹:独立性、専門職の統御。専門職文化。外界との連携。
第4回 3章 古典法曹2:政治的自由主義、穏健な国家と市民権。考察。
第5回 4章 団体の想定が喪失:危機。団体性の強度とは
第6回 5章 自由法曹:穏健な経済。不調和。公平無私。交換の特殊形態。古典的専門職
第7回 6章 自由法曹2:政治的な思惑。台頭。繁栄と没落。
第8回 7章 独立性、公平無私、政治:拡張。支配的な論理?
第9回 8章 市場社会:質の経済学。継続性と変化。無変化を装いつつも変動。
第10回 9章 階層化の出現:2つの樹状構造。移動可能性。
第11回 10章 仕事:専門職の実務。知識。各戦略
第12回 11章 日々の政治:「秩序」の統御機関。報酬と試合のルール。政治的秩序の有効性
第13回 12章 改革:意思決定の手続。考察。
第14回 13章 社交的な存在、仲間意識:強さと危機。親しみやすさ
第15回 14章 結論:リベラルな模範。委任の範囲。定式化。将来は?

期末試験はないが、課題が残った場合には簡単なレポートを求めるであろう。 
教科書・参考書等 テキスト  Lucien Karpik著, Nora Scott英訳,French Lawyers: A Study in Collective Action 1274 to 1994,Oxford Univ. Press,2000/3/9刊。
 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト, 配付資料, Microsoft Teams
【詳細情報】 テキスト,配付資料,音声教材,映像(ビデオ,画像資料), SPSS(社会科学系統計分析ソフト) 
授業で取り入れる
学習手法
ディスカッション, 小テスト/ クイズ形式, 授業後レポート
予習・復習への
アドバイス
テキストの該当箇所を読んできて、授業で要約を述べた後、質疑応答や討論を行い、課題や不明な部分を持ち帰って調べて相互に報告しあいます。 
履修上の注意
受講条件等
プロフェッションの形成や影響を取り扱う専門職論にも関心や知識があると、理解を深める参考になるでしょう。 
成績評価の基準等 授業での報告内容(60%)と、質疑応答や討論に対する参加と貢献度(40%)により評価する。 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ  理念は「法の支配」なのですが、現実は「人の支配」という Legal Realism の観点です。
その結果、実定法に盲従しがちな「法実証主義」というよりもむしろ、自由な仮説を経験的なデータにより検証する「論理実証主義」の科学的な立場と研究姿勢に傾きます。 
その他 日本弁護士連合会HOME>公表資料>統計・調査(弁護士白書等)
      https://www.nichibenren.or.jp/document/statistics.html
裁判所トップ > 統計・資料 > 裁判所データブック
      https://www.courts.go.jp/toukei_siryou/databook/index.html
法務省トップ > 白書・統計・研究 > 白書 > 法務年鑑 2018-2023年分
      https://www.moj.go.jp/housei/hourei-shiryou-hanrei/toukei_nenkan.html 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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