年度 |
2025年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻人文学プログラム |
講義コード |
WMBR2201 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
ドイツ文学語学特殊講義C |
授業科目名 (フリガナ) |
ドイツブンガクゴガクトクシュコウギC |
英文授業科目名 |
Special Lecture on German Literature and Linguistics C |
担当教員名 |
担当教員未定 |
担当教員名 (フリガナ) |
タントウキョウインミテイ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 ターム外(前期) |
曜日・時限・講義室 |
(外前) 集中:文B253 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
対面 |
講義中心、ディスカッション、学生の発表 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
|
使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
5
:
大学院基礎的レベル
|
学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
05
:
文学 |
対象学生 |
大学院博士課程前期・後期学生 |
授業のキーワード |
ドイツ文学、ケストナー、児童文学、おじさん文学、両大戦間期、ナチス時代 |
教職専門科目 |
|
教科専門科目 |
|
プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
---|
到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
両大戦間期からナチス時代のドイツ児童文学について、作品内在解釈と時代の流れに位置付ける手法の両面から考察します。エーリヒ・ケストナー(1899-1974)を中心に据えますが、彼と同時代に生きながら、いまや忘れられた作家についても言及します。加えて現代日本(児童)文学との比較にも取り組みます。 「おじさん」「クリスマス」「都市ベルリン」「父と娘」など、いくつかのトピックに基づいて講義します。そのような文学におけるモチーフ研究を、ドイツ語圏の他の時代の(児童)文学やドイツ語圏を離れて他の(児童)文学にも応用できるようになることがこの授業の目標です。 |
授業計画 |
第1回:導入、おじさん文学論に向けて 第2回:旅するおじさんの文学(1) 第3回:旅するおじさんの文学(2) 第4回:旅するおじさんの文学(3) 第5回:ドイツ語圏のクリスマス(児童)文学史(1) 第6回:ドイツ語圏のクリスマス(児童)文学史(2) 第7回:両大戦間期ベルリンを移動する子どもたち(1) 第8回: 両大戦間期ベルリンを移動する子どもたち(2) 第9回: 父なき家庭の母娘あるいはおばさん文学の(不)可能性 第10回: ロマの子の登場する両大戦間期ドイツ児童文学 第11回: ナチス前夜の父と娘の少女小説 第12回: ナチス時代の少女小説に描かれた父と娘(1) 第13回: ナチス時代の少女小説に描かれた父と娘(2) 第14回: 戦闘少女の系譜研究 第15回: 授業の総括、期末レポート課題の説明
大きなトピックが終わるごとに数百字程度の小課題を課します。 また、第15回の授業で期末レポート課題を発表します。 |
教科書・参考書等 |
教科書はありません。第1回の講義でハンドアウト資料を配布します。 事前に講読しておいてほしいテキストはMoodleに掲載する予定です。
参考書:佐藤文彦『聖家族の終焉とおじさんの逆襲 ―両大戦間期ドイツ児童文学の世界』晃洋書房、2022年。 その他の参考文献は授業時に紹介します。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
テキスト, 配付資料, 音声教材, 映像資料, その他(【詳細情報】を参照), moodle |
【詳細情報】 |
|
授業で取り入れる 学習手法 |
ディスカッション, ペア・リーディング, 小テスト/ クイズ形式, 授業後レポート |
予習・復習への アドバイス |
第1回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する20世紀初頭のドイツ児童文学における父親表象がその後、どう変化するのか、自身の仮説を立ててみること。 第2回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する旅するおじさん文学の事例を他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第3回:予習は不要です(が、もし可能なら、ケストナー『五月三五日』を通読しておくと、より理解が深まります)。復習は、ケストナー『五月三五日』の独自性について、第2回の授業で紹介した同時代の他の旅するおじさん文学と比較してみること。 第4回:予習はMoodleに掲載する短編小説を通読すること。復習は、授業で紹介する旅するおじさん文学の事例を他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第5回:予習は不要です。復習は、授業で紹介するクリスマスと小家族の関係の変化について、他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第6回:予習は不要です。復習は、小家族のクリスマスが描かれた文学作品を見つけ、授業で紹介された作品と比較してみること。 第7回:予習は不要です。復習は、授業で配布するベルリンの都市地図をもとに、主要な通りや広場などの大まかな位置関係を把握すること。 第8回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する都市型児童文学の事例を他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第9回:予習は不要です。復習は、授業で紹介するおばさん文学の(不)可能性について、他の作品にも有効かどうか、考えてみること。 第10回:予習は不要です。復習は、授業で紹介するマイノリティの描かれた(児童)文学について、他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第11回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する少女小説における父と娘の関係について、他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第12回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する少女小説における父と娘の関係について、他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第13回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する戦闘少女の事例を他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第14回:予習は不要です。復習は、授業で紹介する戦闘少女の事例を他の作品にも見つけられないか、考えてみること。 第15回:予習は、学期全体を振り返って学んだこと、今後の自身の研究に役立ちそうなこと、質問を考えること。復習は、期末レポートの執筆に向けて資料収集し、構想を練ること。 |
履修上の注意 受講条件等 |
学部生のドイツ語読解力は問いません。大学院生にはドイツ語の原文(Fraktur)を配布し、事前の講読を求めることがあります。 |
成績評価の基準等 |
ディスカッションでの発言を含めた授業への参加度(20%)、小課題(30%)、期末レポート(50%) |
実務経験 |
|
実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
|
メッセージ |
この授業は8月20日(水)から23日(土)までの4日間、集中講義として開講されます。 担当教員が数年前に刊行した著書の紹介にとどまらず、その後の研究成果も織り交ぜて講義するつもりです。 |
その他 |
|
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |