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年度 2025年度 開講部局 生物生産学部
講義コード L0015001 科目区分 専門教育科目
授業科目名 微生物学入門
授業科目名
(フリガナ)
ビセイブツガクニュウモン
英文授業科目名 Introduction to Microbiology
担当教員名 中山 達哉,島本 整,小櫃 剛人,長岡 俊徳,冲中 泰,船戸 耕一
担当教員名
(フリガナ)
ナカヤマ タツヤ,シマモト タダシ,オビツ タケト,ナガオカ トシノリ,オキナカ ヤスシ,フナト コウイチ
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   前期   2ターム
曜日・時限・講義室 (2T) 火1-2,木1-2:生C201
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
対面
講義中心、演習中心、板書多用、ディスカッション、学生の発表、野外実習、作業、薬品使用 
単位 2.0 週時間 4 使用言語 J : 日本語
学習の段階 1 : 入門レベル
学問分野(分野) 26 : 生物・生命科学
学問分野(分科) 01 : 農学
対象学生 生物生産学部の学生。ただし、他学部生でも、本学部の副専攻プログラムを取る者は履修可能である。
授業のキーワード 細菌、真菌、ウイルス、有用微生物、発酵、病原微生物、感染、食品安全性、増殖と代謝、DNA、RNA、遺伝子、薬剤耐性、免疫、物質循環、環境保全・浄化、ルーメン微生物,実務経験 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
水圏統合科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識を理解する。

応用動植物科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解
・動植物生産に関わる分子・細胞・個体レベルの生命現象や,それを支える生産環境についての知識・理解

食品科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解

分子農学生命科学プログラム
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解

Applied Biological Science Program
(知識・理解)
・専門分野を学ぶために必要な基礎的知識・理解 
授業の目標・概要等 微生物学の入門的授業であることを踏まえ,細菌やウイルスの生きる仕組みや人間生活とのかかわりについて基礎的事項を学ぶ。一方,微生物学側面からみた食の安全性や,多彩な機能を有する微生物利用の展開を紹介することにより微生物学への関心を高める。 
授業計画 第1~3回担当教員:中山 達哉(食品衛生学、t-nakayama@,生A517,内線7953)
第1回 微生物学の歴史、微生物の種類
(純粋培養、パスツール、コッホ、原核生物、真核生物、細菌、真菌、ウイルス)
第2回 微生物の細胞構造、微生物実験手法
(細胞壁、細胞質膜、べん毛、芽胞、グラム陽性菌・陰性菌、染色、培地、滅菌、同定と分類)
第3回 食品由来のリスクと微生物
(食品安全性、微生物危害、食中毒、食品媒介感染症、微生物制御技術、HACCP、リスク分析)
第4~6回担当教員:船戸 耕一(酵母代謝工学, kfunato@,生A706,内線7923)
第4回 菌類概論
(担子菌、子嚢菌、生活環、胞子、細胞構造、オルガネラ、細胞壁)
第5回 微生物の生育および代謝 
(増殖の仕組み、増殖曲線、エネルギー源、環境因子、TCAサイクル、ATP、β-酸化) 
第6回 微生物の応用
(アルコール、発酵調味料、うま味調味料、突然変異による育種)
第7~9回担当教員:島本 整(食品衛生学、tadashis@,生A506,内線7897)
第7回 微生物の遺伝学
(DNA、RNA、塩基、ヌクレオチド、セントラルドグマ、複製、転写、翻訳、コドン)
第8回 微生物の遺伝子の変異と遺伝子工学
(突然変異、変異原物質、遺伝子組換え、プラスミド、ファージ、制限酵素、PCR)
第9回 微生物の遺伝子の発現調節
(転写、翻訳、遺伝子、ラクトースオペロン、トリプトファンオペロン)
第10~12回担当教員:冲中 泰(水族病理学、okinaka@,生A506,内線7978)
第10回 ウイルス概論 
(ウイルスの分類、構造、レセプター、増殖過程、培養・検出法)
第11回 病原微生物学 
(水平感染と垂直感染、人獣共通感染症、日和見感染、病原性因子、自然免疫、獲得免疫)
第12回 共生と微生物 
(根粒バクテリア、トリコニンファ、細胞内共生、葉緑体、ミトコンドリア)
第13、14回担当教員:長岡 俊徳(植物環境分析学、tnagaok@,生B112,内線7969)
第13回 微生物と環境
(物質循環、環境保全・浄化)
第14回 農業と微生物
(土壌微生物、共生微生物、植物病原菌)
第15回担当教員:小櫃 剛人(家畜飼養学、tobitsu@,生B509,内線7955)
畜産と微生物 
(ルーメン微生物,フローラ、サイレージ微生物)

第16回 試験 
教科書・参考書等 微生物学、化学同人、青木健次 編著、ISBN: 978-4-7598-1104-9
基本的にこの教科書に沿って授業を行いますので各自購入してください。 
授業で使用する
メディア・機器等
テキスト, 配付資料, 映像資料, Microsoft Stream, moodle
【詳細情報】 テキスト,配付資料、映像資料 
授業で取り入れる
学習手法
小テスト/ クイズ形式, 授業後レポート
予習・復習への
アドバイス
第1~3回:「微生物学の発展に大きく貢献した科学者」「細菌、酵母・カビ、ウイルスの形態や増殖法の違い」「細菌細胞の形態構造とそれぞれの働き」「無菌的概念と滅菌法」「食中毒を起こす主要な微生物の特徴と予防法」など十分に予習・復習しておいて下さい。
第4~6回:復習を実施すること。各授業の最後に,各自,分ったことと分らなかったことを明確に文章化し,分ったことについてはさらに深く探求し,分らなかったことについては基礎のレベルから調べる。図書館の利用をアドバイスする。
第7~9回:配付資料や関連の専門書で復習をしておくこと。特に講義内で強調した点は重要である。
第10~12回:配付資料や講義だけでなく、他の書籍や文献からさらなる知識を積極的に得ること。
第13~15回:プリントを配付するので、予習復習を行うように。
第16回:試験は広範な分野から出題されるので、早めに各授業のポイントの整理を始めること。
 
履修上の注意
受講条件等
生物生産学部の主専攻または副専攻プログラムを取る学生のみ受講できます。なお、食品衛生監視員および食品衛生管理者の任用資格を取得するための必修科目になっています。 
成績評価の基準等 平常点(出席点)あるいはレポート作成(25点)、試験(75点)
授業2/3以上の出席で期末試験を受けれるものとする。 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
第10~12回、医薬品・食品関連企業においてシーズ探索研究に携わった経験を生かし、病原微生物の基礎的知識を解説する(冲中)。
第13~14回、食品メーカー企業において、食品の研究・開発に携わった経験を生かし、農業生産と環境に関わる微生物の基礎的知識を講述する(長岡)。 
メッセージ 講義の内容および微生物学関連事項について積極的な質問を歓迎します。 
その他 期末試験の追試は基本行いません。

 
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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