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年度 2025年度 開講部局 経済学部経済学科昼間コース
講義コード G6024215 科目区分 専門教育科目
授業科目名 日本経済史1
授業科目名
(フリガナ)
ニホンケイザイシ1
英文授業科目名 Japanese Economic History 1
担当教員名 勝部 眞人
担当教員名
(フリガナ)
カツベ マコト
開講キャンパス 東広島 開設期 3年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 火5-8:経B255
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
対面
講義中心 
単位 2.0 週時間 4 使用言語 J : 日本語
学習の段階 3 : 中級レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 03 : 経済学
対象学生
授業のキーワード 近現代日本、経済史、社会のあり方、歴史的特質、モノ作り 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
経済史,歴史的分析等に関する知識を応用して,現代的課題を抽出する能力 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
現代経済プログラム
(能力・技能)
・経済史,経済学史,政治経済学等に関する知識を応用して,歴史的分析を展開する能力 
授業の目標・概要等 この授業は“いちおう”歴史系の科目であるが、狙いとするところは受講生がそれぞれ「歴史を踏まえて今を、これからを考える」という意識を持つこと、および正解のない問いに対して自らの答えをアウトプットしていく挑戦にある。
“いちおう”と書いた所以は、通常日本経済史の講義では時代を追って緻密に論点を組み立てられていくが、ここでは「今を、これからを」に主眼を置くため、各論点から逆に歴史的ポイントを簡単に整理しつつ「今」につなげていく点にある。その意味では、大雑把な議論となる。かつ「未だ歴史になっていない」平成・令和期も視野に収めて、受講生にボール(論点)を投げていきたいと考えている。 
授業計画 1.オリエンテーション
2.「日本人」とは何か?―多様性の受容と経済展望―
3.家族のあり方と労働形態―歴史から見る女性の社会的役割―
4.社会の流動性・固定性と経済活動―日中の歴史的比較から―
5.発展類型論の展望―なぜイエ・ムラに注目するか―
6.日本社会の固定性とモノ作りアーキテクチャ―インテグラル型と伝統社会の視点―
7.意志決定のあり方とこれからのリーダー像―日本における伝統的指導者像と企業文化―
8.経済活動とヒト作り展望―人は何のために学ぶのか―
9.日本人の働き方―勤勉革命という視座とブラックな労働環境―
10.明治期工業化の位相―工業化プロセスの多様な姿―
11.大正期の工業立国化と「大衆社会」出現―経済的格差拡大がもたらす世相―
12.経済の二重構造と敗戦後のスタートアップ企業―フロンティアへの挑戦―
13.バブル経済出現の構造的要因―日本型経営方式の裏面―
14.“失われた30年”の過程で失われたもの―「人はコスト」の功罪―
15.DX化・AI化社会に向かって―“求められる人材”への道― 
教科書・参考書等 教科書はなし。参考書は、『日本の歴史』シリーズ近世~近現代編(小学館、集英社、中央公論社など)、『ゼミナール日本経済入門』(日経新聞社)など。いずれも中央図書館に架蔵。 
授業で使用する
メディア・機器等
配付資料, moodle
【詳細情報】 パワーポイント 
授業で取り入れる
学習手法
授業後レポート
予習・復習への
アドバイス
日本史に関する基礎知識を改めて説明することはしないので、高校で日本史を学習していない人は、とりあえず学習マンガ『日本の歴史』、あるいは石ノ森章太郎のマンガ『日本の歴史』(中公文庫:やや複雑)の江戸時代~現代編を読んでおくことを希望する。
受業前に簡単なレジュメを配布するが、授業内容はパワーポイントを中心とする。授業中「おもしろい」と思った点を中心に、すばやくメモを取る訓練をしてもらいたい。ただ念のため、授業終了後3日間はMoodleにパワーポイントのファイルを上げておくので、聞き漏らしたことなどを補足するなどしてほしい。
 
履修上の注意
受講条件等
授業後コメントにせよ試験にせよ、授業中に投げかけたボール(論点)をどう打ち返すかが勝負となる。「今を、これからを考える」ことに興味関心のない人・自分の考えをアウトプットする意欲を持たない人・単位取得のみを考えている人は、受講しないほうがよい。 
成績評価の基準等 毎週2コマの授業に対するコメントと最後の論述試験で評価する。
コメント25点満点(6回分の平均)と試験75点満点の合計で成績評価を行う。
コメント・試験の内容については、最初の授業(オリエンテーション)で具体的に提示することにしたい。
 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 本来ならば学生を含めた議論を授業中に実施してみたいという欲求はあるが、学生の大半はそれに慣れていないし、私もやりこなす自信がない。そのためパワーポイントに沿って、淡々と説明する講義形式になる。しかし、もし蛮勇をふるって授業中に質問・意見を述べたいという学生が現れたら、内容を多少削ってでも議論していくことにしたい。何より「今を、これからを考える」ことが大きな狙いであるから。 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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