年度 |
2024年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科専門職学位課程実務法学専攻実務法学プログラム |
講義コード |
PA346713 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
刑法B |
授業科目名 (フリガナ) |
ケイホウB |
英文授業科目名 |
Criminal Law B |
担当教員名 |
秋野 成人 |
担当教員名 (フリガナ) |
アキノ シゲト |
開講キャンパス |
東千田 |
開設期 |
1年次生 後期 3ターム |
曜日・時限・講義室 |
(3T) 水5-6 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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刑法第1編総則におけるわずかな条文により、基本的構成要件を修正して、共犯や未遂を処罰するための理論が構築されるところ、共犯論や未遂論(併せて不作為犯論)は刑法総論に刑法各論が溶け込むなかで多様な理論が展開され議論も激しい領域なので、しっかりと受講生自らの基本書等を読み込むことが、授業の大前提となる。 1.予習 前期の刑法で培った条文解釈力と文献資料の読解力を活かして、まず自分自身の基本書を条文文言に照らしながらしっかりと読み、予習用に文献資料を事前提示するので、その論理と基本書等との異同を整理してください。 2.授業 条文では未解決の問題に対する法理論がどのような事案を念頭にいかなる結論を導き出そうとし、そのためにどのような理論的特徴を備えているのかを理解できるように質疑応答や対話の内容に十分に注意を払ってください。 3.復習 いくつかの文献資料を復習用に提示するので、それぞれの考え方のポイントを指摘し、その考え方に対する賛否を理由とともに説明することができるように論理的分析力を高めてください。 |
単位 |
1.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
5
:
大学院基礎的レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
01
:
法学 |
対象学生 |
1年次 |
授業のキーワード |
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教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 必修【a法律基本科目】 |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
【目標】 1.条文解釈によって解決できる問題領域を明確に把握できる。 2.条文と原則論とをヒントに例外領域を形成しその処理をするための理論を分析できる。 3.明文規定のない理論領域において、その解決の枠組みを構築し、具体的な成立要件を規範として定立できる。 【概要】 刑法Aでは、条文に基づき原理原則論を理解することを目指したのに対して、刑法Bでは、処罰の必要性・合理性によって構築された刑法理論が条文や原理原則論との整合性をいかに図っているのかを明らかにしつつ、刑法総論・各論における新たな問題を理論の拡張によって解決しようとする裁判例を取り上げて問題解決型思考プロセスの基礎を修得することとを目指す。 |
授業計画 |
第1回 正犯と共犯 正犯概念と正犯性基準+間接正犯 第2回 共犯論① 広義の共犯と狭義の共犯 第3回 共犯論② 共犯の処罰根拠と正犯への従属性 第4回 共犯論③ 共同正犯の正犯性と共犯性 一部実行全部責任
第5回 共犯論④ 承継的共犯と共犯関係の解消 第6回 共犯論⑤ 共犯と錯誤(共謀の射程) 第7回 共犯論⑥ 共犯と身分 第8回 共犯論⑦ 必要的共犯と任意的共犯
小テスト・レポート合計2回実施予定 |
教科書・参考書等 |
授業用テキストは特に指定しない。 なお、知識整理と判例事案を中心としたかシンプルな問題演習のために、参考として、以下の演習書を挙げておく。 嶋矢貴之他 徹底チェック刑法 有斐閣 2022年 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
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授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
各授業回の予習等の詳細はTKCで必ず確認すること。
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履修上の注意 受講条件等 |
本講義は、各科目の実施方法の「1(1)導入、基本(重要なこと)の重視」、「1(2)知識、論理の獲得」(特に論理プロセスの基礎的な検証力の修得)、「2(1)教員からの対話中心」に相当します。成績評価は「法的思考の基礎」、「基本、原則の正確な理解」を基に行います。 |
成績評価の基準等 |
授業時に適宜実施する小テスト・レポート(合計30%)及び期末試験(70%)。 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
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すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |