年度 |
2024年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科専門職学位課程実務法学専攻実務法学プログラム |
講義コード |
PA114814 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
民事手続法1 |
授業科目名 (フリガナ) |
ミンジテツヅキホウ1 |
英文授業科目名 |
Advanced Civil Procedure 1 |
担当教員名 |
安永 祐司 |
担当教員名 (フリガナ) |
ヤスナガ ユウジ |
開講キャンパス |
東千田 |
開設期 |
2年次生 前期 セメスター(前期) |
曜日・時限・講義室 |
(前) 火5-6 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
|
1 受講者が指定された教科書・裁判例等を精読して,TKCに示す内容を検討していることを前提に講義を行う。 2 講義は,受講者との質疑応答を交えて行う。 3 受講者全員が理解すべき基本的内容は教科書・参考書に記載されているが,講義内容を深く理解するためには、各自の予習・復習が必要不可欠である。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
|
使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
6
:
大学院専門的レベル
|
学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
01
:
法学 |
対象学生 |
2年次 |
授業のキーワード |
民事訴訟法、民事紛争解決、裁判 |
教職専門科目 |
|
教科専門科目 |
|
プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | 必修【a法律基本科目】
処分権主義,弁論主義,証拠調べ,判決効等の事項について掘り下げた検討を行う。 |
---|
到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
【目標】 (1)民事訴訟の全体像を把握し、訴訟の諸原則を具体的事例に則して理解できること。 (2)民事紛争の事例に含まれる論点を抽出し、適切な処理方法を提示できること。 【概要】 民事訴訟の第一審手続の基本的な構造・流れを最初の数回で確認する。以後これを前提とし、処分権主義・弁論主義、訴訟における証明、証拠調べ(人証・物証)、既判力を中心とする判決の効力など、受講者の多くが難解と感じる事項について、民事訴訟法の判例百選等に取り上げられている重要な判例を教材として、掘り下げた内容を含む講義をする。 この講義は、受講者が、具体的な事例に含まれる民事訴訟法の基本的な論点を発見し、適切な対応策を考えることができることを目標とする。 |
授業計画 |
1:民事裁判手続概説 訴え提起前の段階から上訴・強制執行までの、民事訴訟を中心とした紛争解決(権利実現)手続の流れを明らかにするとともに、民事訴訟法の構造・基本原則について検討し、次回以降の授業内容について見通しを得られるようにする。 2:民事裁判手続の主体概説(裁判所・当事者・代理人) 裁判所の意義・構成について基本的な事項を確認した上で、裁判官等の除斥・忌避、管轄、移送等について検討する。また、当事者能力、訴訟能力、代理人等の規律について検討する。 3:民事裁判手続の客体概説(訴訟上の請求、訴訟物) 訴訟上の請求、訴訟物の意義・機能、処分権主義について検討する。その際、訴え提起の手続面や複数請求の基礎も取り扱う。 4:弁論主義 民事訴訟の審理における重要原則である弁論主義について、裁判例等を検討・分析する。民事実体法における要件事実論についても意識的に取り上げる。 5:弁論主義 民事訴訟の審理における重要原則である弁論主義について、裁判例等を検討・分析する。民事実体法における要件事実論についても意識的に取り上げる。 6:既判力の客観的範囲 既判力の客観的範囲について具体的な事例に基づいて検討・分析する。 7:既判力の客観的範囲 既判力の客観的範囲について具体的な事例に基づいて検討・分析する。 8:既判力の時的限界 確定判決の既判力の時的限界に関する裁判例を検討・分析する。時機に後れた攻撃・防御方法の却下にかかる規律についても取り扱う。 9:再審、判決の無効 確定判決に対する不服申立方法である再審手続について理解を得るとともに、確定判決が無効となる例外的な場合についても検討を加える。 10:裁判によらない訴訟の終了 訴えの取下げ、請求の放棄・認諾、和解に関し、その無効の争い方も含めて検討する。 11:一部請求と残部請求 いわゆる一部請求と残部請求の問題に関し、学説や主要な裁判例を検討する。 12:重複起訴の禁止 重複起訴の禁止に関する基本規律を検討する。 13:基準時後の事情変更 確定判決の基準時後の損害拡大といった事情変更をどのように考慮すべきか、という応用問題について検討する。 14:上訴 上訴の利益、不利益変更禁止の原則について検討するとともに、上訴審の手続の特色について概観する。 15:証拠調べ 証拠収集方法や各種証拠調べ手続を概観し、特に、文書提出義務、秘密保護方法について検討・分析する。
レポート及び期末試験を実施する。 |
教科書・参考書等 |
教科書=三木浩一・笠井正俊・垣内秀介・菱田雄郷『リーガルクエスト民事訴訟法(第4版)』(有斐閣、2023)、別冊ジュリスト『民事訴訟法判例百選(第6版)』(有斐閣、2023) |
授業で使用する メディア・機器等 |
|
【詳細情報】 |
配付資料、TKCに提示するレジュメ |
授業で取り入れる 学習手法 |
|
予習・復習への アドバイス |
詳細はTKCを参照すること |
履修上の注意 受講条件等 |
本講義は、各科目の実施方法の「2(3)事例、研究中心」に相当します。成績評価は、「原則、修正、例外等の思考の型、枠組みの理解」を基に行います。 |
成績評価の基準等 |
レポート20%、期末試験80% |
実務経験 |
|
実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
|
メッセージ |
|
その他 |
対面授業の回とオンライン授業の回を交互に行う予定です。詳細はTKCで指示します。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |