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年度 2024年度 開講部局 人間社会科学研究科博士課程前期教育科学専攻教師教育デザイン学プログラム
講義コード WNB24054 科目区分 専門的教育科目
授業科目名 学力・コンピテンシーデザイン発展研究
授業科目名
(フリガナ)
 
英文授業科目名 Advanced Study in Academic Ability and Competency Design
担当教員名 KABIR RUSSELL SARWAR
担当教員名
(フリガナ)
カビール ラッセル サーワー
開講キャンパス 東広島 開設期 1年次生   後期   4ターム
曜日・時限・講義室 (4T) 火5-8:講義室未定
授業の方法 演習 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心、演習中心、板書多用、ディスカッション、学生の発表、野外実習、作業、薬品使用 
単位 2.0 週時間   使用言語 B : 日本語・英語
学習の段階 5 : 大学院基礎的レベル
学問分野(分野) 24 : 社会科学
学問分野(分科) 08 : 教科教育学
対象学生
授業のキーワード SDG4、学力、コンピテンシー育成、創造的認知、インパクト思考、デザイン思考、ビッグデータ 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
 
授業の目標・概要等 すべての人に質の高い教育を受ける権利を保障し、教育が持つ変革の可能性を利用して私たちが共有する未来を創造するために、新しい「社会契約」が提案されている。しかし、これを現実的に実現するのは至難の業である。この目的のために、学力とコンピテンシーの設計の選択は、カリキュラムとコンテクストを横断する大きな交差点を形成する。21世紀の教育において、どのような考え方が生徒の達成に最も適しているのだろうか。教育管理コミュニティは、その実践を更新するために何を学んだのだろうか?日本ではどうだろうか?

「学力・コンピテンシーデザイン発展研究」では、認知とインストラクショナルデザインのトピックを通して、教育科学の現状を深く掘り下げることを前期より継続する。学生は、プロトコルの調和という観点から、自分の専攻や教育分野のフレームワークが互いにどの程度整合しているかを評価するよう求められている。

さらに、学習能力に関するデータを発見・操作し、現在進行中の研究プロジェクトやプログラム評価、教育方針との関連性を評価する。このコースだけのユニークな機会として、学力・学習能力、自分自身、創造性についての自己観や、人口統計学的変数と文法性判断による英語能力の大規模なオープンデータセットに特に注目することになる。定量的な分析ポイントだけでなく、コースを通して提示されるフレームワークに基づくルーブリックによる定性的なコーディングも含まれる。 
授業計画 第1-2回 コンピテンシー型教育の定義

運用上の定義、Gervais (2016)
ユネスコ「グローバル教育モニタリングレポート」(2020年)

第3-4回 日本の教育改革 21世紀型教育へ向けて

中央教育審議会「新しい時代の義務教育を創造する」、山中・鈴木(2020年)
「Another Japan is Possible」ディスカッション活動

第5-6回 不平等に関する研究と日本における調査データリソース

MIDUSとMIDJA、Ryffら(2015年)
オープンデータのためのリソース、データで見る私たちの世界、一般社会調査
ピュー・リサーチ・センター、ローパー・センター・フォー・パブリック・オピニオン・リサーチ
Hartshorne, Tenenbaum, & Pinker (2018)に基づく "Big Data Challenge"

第7-8回 学力・学習能力、自分自信、創造性

日常生活における自己観、Swann Jr, Chang-Schneider, & McLarty (2007)
発達資産、ポジティブ・ユース・ディベロップメント・ハンドブック(2021年)
創造的認知、Beatyら(2016年)
SCAMPERとDe BonoのSix Thinking Hats 活動

第9-10回 インストラクショナルデザインにおける低次・高次思考スキル

改訂版ブルーム分類法、Baghaei, Bagheri, & Yamini (2020)
ADDIEモデル、Molenda(2015年)
認知的順序付け、Clegg, DiGirolamo, & Keele (1998)
「どっちを選ぶか: スキルかコンピテンシーか?」 ディベート活動

第11-12回 望ましい難易度と最適な学習法

フレームワーク、Suzuki, Nakata, & Dekeyser (2019)
「自分の項目をデザインする 」アクティビティ

第13-14回 コンピテンシーデザインと学力における学際的イノベーション

インパクト思考、Carew & Magsamen (2010)
デザイン思考、Camacho(2016年)
「レッスンのプロトタイプ 」アクティビティ

第15回 プレゼンテーションとまとめ
 
教科書・参考書等 Baghaei, S., Bagheri, M. S., & Yamini, M. (2020). Analysis of IELTS and TOEFL reading and listening tests in terms of revised Bloom’s taxonomy. Cogent Education, 7(1), 1720939.

Beaty, R. E., Benedek, M., Silvia, P. J., & Schacter, D. L. (2016). Creative cognition and brain network dynamics. Trends in Cognitive Sciences, 20(2), 87-95.

Camacho, M. (2016). David Kelley: From design to design thinking at Stanford and IDEO. She Ji: The Journal of Design, Economics, and Innovation, 2(1), 88-101.

Carew, T. J., & Magsamen, S. H. (2010). Neuroscience and education: An ideal partnership for producing evidence-based solutions to guide 21st century learning. Neuron, 67(5), 685-688.

Gervais, J. (2016). The operational definition of competency‐based education. The Journal of Competency‐Based Education, 1(2), 98-106.

Molenda, M. (2015). In search of the elusive ADDIE model. Performance Improvement, 54(2), 40-42.

Ryff, C. D., Miyamoto, Y., Boylan, J. M., Coe, C. L., Karasawa, M., Kawakami, N., ... & Kitayama, S. (2015). Culture, inequality, and health: evidence from the MIDUS and MIDJA comparison. Culture and Brain, 3, 1-20.

Suzuki, Y., Nakata, T., & Dekeyser, R. (2019). The desirable difficulty framework as a theoretical foundation for optimizing and researching second language practice. The Modern Language Journal, 103(3), 713-720.

Swann Jr, W. B., Chang-Schneider, C., & Larsen McClarty, K. (2007). Do people's self-views matter? Self-concept and self-esteem in everyday life. American Psychologist, 62(2), 84.

UNESCO (2020). Global education monitoring report 2020: Inclusion and education: All means all. Publication No. 978-92-3-100388-2.

Yamanaka, S., & Suzuki, K. H. (2020). Japanese education reform towards twenty-first century education. Audacious education purposes: How governments transform the goals of education systems, 81-103. 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 コースHP 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
リーディングリストのアブストラクトや図をよく見て、前もって準備しましょう。初期の授業で大きな役割を果たす山中・鈴木の書籍章(2020年)は、出版社のウェブサイトからオンラインで自由に閲覧できます(オープンアクセス:https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-41882-3) 
履修上の注意
受講条件等
 
成績評価の基準等 ディスカッションガイドは、短いドキュメンタリーに付随して使用され、指示されたトピックに関する読み物より、形成的な小テスト(20%)で評価される。データの整理、操作、可視化のスキルは、最終レポート(40%)と研究発表(40%)で評価される。 
実務経験 有り  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
国内外の英語教育室で開発・使用されている教材。 
メッセージ  
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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