年度 |
2024年度 |
開講部局 |
人間社会科学研究科博士課程前期人文社会科学専攻心理学プログラム |
講義コード |
WMC23000 |
科目区分 |
専門的教育科目 |
授業科目名 |
心理療法特講 |
授業科目名 (フリガナ) |
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英文授業科目名 |
Special Lecture on Methodology of Psychotherapy |
担当教員名 |
服巻 豊,上手 由香,波光 涼風,尾形 明子 |
担当教員名 (フリガナ) |
ハラマキ ユタカ,カミテ ユカ,ハコウ スズカ,オガタ アキコ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
2年次生 前期 1ターム |
曜日・時限・講義室 |
(1T) 火1-4:教A617 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義・演習中心、ディスカッション、ロールプレイ |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
6
:
大学院専門的レベル
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学問分野(分野) |
24
:
社会科学 |
学問分野(分科) |
06
:
心理学 |
対象学生 |
博士前期課程 |
授業のキーワード |
アクションメソッド,臨床体験の共有,知識と体験の融合と深化,個別・集団・地域支援,実践研究力 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | |
授業の目標・概要等 |
心理療法では,クライエントがこころの一部あるいは内的な問題等を言語,遊び,態度,表情や行動などの行為化されたメッセージをセラピストが受けとり,くみ取り,どのように扱うかという部分において行為を取り扱う方法として位置づけることもできる。こうした行為化を取り扱う方法をアクションメソッドという。本授業では,受講生自身が経験あるいは体験してきたことを言葉などで表現し,受講生同士で共有し,ときには,自らの行為として表現することで自己理解や他者理解,状況理解をしていくことを目指す。具体的には,受講生が体験してきた心理臨床教育研究センター及び学外実習での臨床体験ならびに事例検討会・発表会などの研修での事例をベースに,問題意識や体験的理解を言語化し,行為化して共有し,深化させることを目標とする。本授業の体験学習を通じて,心理療法家として重要な知識とともに倫理観を涵養する。 |
授業計画 |
第1回 オリエンテーション,心理療法概論(表現療法として) 第2回 臨床動作法について 第3回 やさしい精神薬理学 第4回 精神疾患患者から心理療法の可能性を探る ※処方箋分析から生活を読み解く 第5回 統合的発達理論 第6回 マインドフルネス 第7回 プレイセラピー1 第8回 プレイセラピー2 第9回 認知行動的プレイセラピー 第10回 ペアレントトレーニング:CARE 第11回 事例検討1 第12回 事例検討2 第13回 事例検討3 第14回 スーパービジョン1 第15回 スーパービジョン
レポートを課すことがあります。授業中に指示いたします。 |
教科書・参考書等 |
【参考図書】鑪幹八郎・ 名島潤慈編『心理臨床家の手引』誠信書房 大塚義孝著『心理面接プラクティス 臨床心理学シリーズ (3)』至文堂 前田重治著『「芸」に学ぶ心理面接法―初心者のための心覚え』誠信書房 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
パワーポイント配付資料,映像(ビデオ/PC/その他画像資料)を使用する場合があります。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
大学院生活での学習と体験を融合させ,深化させて専門性を高めるために積極的に言葉にしていくことを求めていきます。受講生同士での授業以外でのディスカッション,共有,共感の場が増えていくとより充実した授業になるものと思います。 |
履修上の注意 受講条件等 |
臨床心理学実践・研究コースで臨床心理士を目指す学生は必修です。 臨床心理士受験資格に必須科目です。授業内容で受講生と協議し,学内附属のこころの相談室の事例を取り扱うことがある。相談室の事例を取り扱うには,原則として相談室の相談員を委嘱されていることが必要である。 |
成績評価の基準等 |
総合評価は,体験重視型の授業ですのでグループディスカッションや心理劇体験における参与の仕方(態度ではなく,コミットの仕方)について教員が評価をします(30%)。また,最終的にはひとりの心理療法家としての自己理解が大切ですので,最終レポートで課された内容の個人評価(70%)とします。 |
実務経験 |
有り
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
学内附属こころの相談室ならびに病院臨床,学校臨床,産業領域での実務経験を有する教員が現場の心理臨床体験を基盤として講義,演習を行います。 |
メッセージ |
本講義は,受講生の体験を中心としてグループディスカッションを行います。ディスカッションで語られる個人的体験については,学習過程において変化していくものです。受講生同士が自分の個人的体験を共有することにより,相互に高め合えることを望んでいます。臨床に正答はなく,よりよくなるためにクライエントと試行錯誤をしていく姿勢を身につけていただきたいと思っています。よって受講生は,感じたことを自由に語りながら考え,反応する姿勢をこの授業で培っていただきたいです。当然,受講生の生の体験でまだ熟成される前の内容がでてきますので,受講生のモラルとして守秘義務の範疇として対応をお願いいたします。 |
その他 |
学期末に授業評価アンケートを実施します。回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力し,改善につなげていきます。 なお,受講者が著しく少ない場合などに,アンケートを実施しないときがあります。 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |