年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教養教育 |
講義コード |
63601011 |
科目区分 |
領域科目 |
授業科目名 |
食文化論(アドバンストプレイスメント) |
授業科目名 (フリガナ) |
ショクブンカロン |
英文授業科目名 |
Food Culture |
担当教員名 |
上野 聡,長命 洋佑,三本木 至宏,島田 昌之 |
担当教員名 (フリガナ) |
ウエノ サトル,チョウメイ ヨウスケ,サンボンギ ヨシヒロ,シマダ マサユキ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 前期 集中 |
曜日・時限・講義室 |
(集) 集中:詳細はもみじ教養HP参照(東広島開講) |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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基本的にオンデマンド授業で実施。ただし、第1回目のみ、オンライン授業で行う。オンライン授業の実施日時等は、アドバンストプレイスメント授業全体のガイダンス時に紹介される予定である。 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
1
:
入門レベル
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学問分野(分野) |
26
:
生物・生命科学 |
学問分野(分科) |
01
:
農学 |
対象学生 |
大学の授業に興味を持つ高校生 |
授業のキーワード |
食品・食品素材・食品の歴史・食文化・商品作物・原産地・発酵・食料生産・農家の経営学・畜産物・6次産業化・農業経済学・食料市場論・実務経験 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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教養教育での この授業の位置づけ | 領域科目(自然科学系科目群) 分類:生物 |
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学習の成果 | 食について理解が深まり、毎日の食を、文化・歴史や経済的な観点など広い視点から俯瞰的に捉えることができるようになる。 |
授業の目標・概要等 |
食生活を営む上で、その文化的背景を「教養」として知ることは、食を豊かに楽しむことにつながる。本講義では、食文化に関する関心を高め、教養的教育にふさわしい基礎知識を身につける。 |
授業計画 |
第1回:(上野)イントロダクション:「いただきます」(ごはん学) 食事と人間、食事と文化との関わりを「ごはん学」の観点から解説を試みる。参考文献:いのちと心のごはん学(小泉武夫著(NHK出版)2012年)
第2回:(長命)我々の食を取り巻く環境について、世界の食料需給・食生活・食料生産などの変遷について、農業経済学的な視点から様々なデータを用いて解説します.参考文献:現代の食料・農業・農村を考える(藤田武弘・内藤重之・細野賢治・岸上光克[編著](ミネルヴァ書房)2018年) 第3回:(三本木)発酵食品概論 発酵食品製造に関わる微生物の営みを学ぶ
第4回:(島田)各国の料理にあった畜産物をつくる生産コストと価格決定 ハムやソーセージなど豚肉を加工して食する欧州,ポークチョップなどボリューム満点な北米,豚しゃぶ,ミルフィーユトンカツなどスライス肉を料理する日本,それぞれにあった豚肉を作る舞台裏とそれにかかるコストについて解説します.また, TPPに揺れる国産畜産物の生き残りについて,それぞれの食文化からの嗜好(需要)とその供給,価格決定理論から考えてみます.
第5回::じゃがいも(上野) 貧者のパン:ジャガイモ。このジャガイモが発祥地南米からどのようにして世界中で栽培されるほどポピュラーになったのか?各地でのジャガイモと人々との関わりを代表例を通してみていく。参考文献:ジャガイモの世界史(伊藤章治著(中公新書)2008年)
第6回:(長命)我々が食する肉に関して、肉用牛の生産の現状・肉用牛の歴史・食肉消費などについて、紹介します.参考文献:食べ物としての動物たち牛、豚、鶏たちが美味しい食材になるまで(伊藤宏著(講談社ブルーバックス)2001年) 第7回:(三本木)チーズ科学 欧米の発酵食品であるチーズと微生物の関係を学ぶ
第8回:(島田)畜産農家の6次産業化(食文化発信)による経営学 なぜ,6次産業化なのか,養豚業では,豚肉の各部位の需要量と供給量の差による不採算が6次産業化で利益に変わることを紹介します.
第9回:(上野)砂糖およびチョコレート 甘くて白い商品作物の砂糖。発見されてから奴隷制が支えたプランテーション農業、さらには産業革命により世界中に拡がった砂糖の歴史を紐解く。さらに、チョコレートについて、どのようにして今日どこでも見かけられる板チョコになったのか?起源からの歴史を振り返りながら、必要であればサイエンスの要素も採り入れながら解説を試みる。参考文献:砂糖の世界史(川北稔著(岩波ジュニア新書)1996年), カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン(佐藤清隆・古谷野哲夫著(幸書房)2011年), チョコレートはなぜ美味しいのか(上野 聡(集英社新書)2016年)
第10回:(長命)日頃飲んでいる牛乳や食べている乳製品に関する乳牛の生産・流通の現状について、紹介します.参考文献:食べ物としての動物たち牛、豚、鶏たちが美味しい食材になるまで(伊藤宏著(講談社ブルーバックス)2001年) 第11回:(三本木)食生産の場としての農家の経営戦略(三本木) 農家の経営について,一般的な経営学の視点から学ぶ
第12回:(島田)畜産業と大学発ベンチャー 日本の養豚業を支える広島大学発ベンチャーの事例紹介とニーズに応える技術開発,ニッチ市場での差別化戦略について紹介します.
第13回:プロジェクト学習(学生独自の食文化論リポート作成(その1)) 第14回:プロジェクト学習(学生独自の食文化論リポート作成(その2)) 第15回:プロジェクト学習(学生独自の食文化論リポート作成(その3))
毎回、リポート課題の提出を義務付ける。また、授業の最後の3回分(第13回~第15回)の時間を、第12回までの授業を聴講し、学生独自の食文化論リポートの作成(プロジェクト学習)に充てる。 |
教科書・参考書等 |
第1, 5, 9回 (上野):「いのちと心のごはん学」(小泉武夫著,NHK出版),「ジャガイモの世界史」(伊藤章治著,中公新書),「砂糖の世界史」(川北 稔著,岩波ジュニア新書),「カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン」(佐藤清隆・古谷野哲夫著,幸書房),「チョコレートはなぜ美味しいのか」(上野 聡著,集英社新書) 第3, 7, 11回 (三本木):「発酵食品礼賛」(小泉武夫著,文春新書),「チーズ文明」(ポール・キンステッド著,築地書館),「戦略的農業経営」(渋谷往男著,日本経済新聞出版社) 第4, 8, 12回(島田):経済学入門叢書20 農業経済学(土屋圭造著,東洋経済新報社) 第2, 6, 10回(長命):「現代の食料・農業・農村を考える」(藤田武弘・内藤重之・細野賢治・岸上光克[編著](ミネルヴァ書房)2018年), 「食べ物としての動物たち牛、豚、鶏たちが美味しい食材になるまで」(伊藤宏著(講談社ブルーバックス)2001年) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
毎回、パワーポイントを用いて解説する。 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回:予習・復習に「いのちと心のごはん学」を読むことを勧める. 第5回:予習・復習に「ジャガイモの世界史」を読むことを勧める. 第9回:予習・復習に「砂糖の世界史」「カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン」および「チョコレートはなぜ美味しいのか」を読むことを勧める. 第3回:予習・復習に「発酵食品礼賛」を読むことを勧める. 第7回:予習・復習に「チーズ文明」を読むことを勧める. 第11回:予習・復習に「戦略的農業経営」を読むことを勧める. 第4, 8, 12回:予習は,TPPや6次産業化に関する新聞記事に目を通しておくこと.さらに興味のある学生は,予習,復習に農業経済学の教科書を読むことを勧める. 第2, 6, 10回:教科書・参考書欄に掲げてある書籍に目を通しておくことが望ましい。 |
履修上の注意 受講条件等 |
オンデマンド授業のため何名でも受講可能であるが、そのために、もし受講希望者が100名を超える場合は、成績のチェックをきちんと行うために、抽選または何らかの方法により100名に限定する。 |
成績評価の基準等 |
授業の途中または最後に担当教員から出題される課題リポートや授業ならびに第13回―15回に実施予定のプロジェクト学習(学生自らがテーマを設定し、独自の食文化論リポートを作成する)により総合的に成績評価を行う。 課題リポート(それぞれの教員担当分):20点×4(人)=80点 プレゼンテーション:20点 計100点 |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
1冊でも良いので、教科書・参考書欄に挙げてある書籍の読書を勧めます。 |
その他 |
「履修上の注意・受講条件等」にも記載したが、受講生が100名を超える場合は、成績のチェックを保障するために、何らかの方法で100名に限定する。 【当該科目はアドバンストプレイスメント対象科目で,履修の対象学生は高校生です。在学生の履修登録は受け付けておりません。】 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |