年度 |
2024年度 |
開講部局 |
教養教育 |
講義コード |
62022001 |
科目区分 |
領域科目 |
授業科目名 |
アジア史B |
授業科目名 (フリガナ) |
アジアシB |
英文授業科目名 |
Asian HistoryB |
担当教員名 |
丸田 孝志 |
担当教員名 (フリガナ) |
マルタ タカシ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
1年次生 後期 3ターム |
曜日・時限・講義室 |
(3T) 月1-4:総K207 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心 |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
1
:
入門レベル
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学問分野(分野) |
23
:
人文学 |
学問分野(分科) |
07
:
史学 |
対象学生 |
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授業のキーワード |
民間信仰 宗教 民衆反乱 千年王国思想 儀礼 政治イデオロギー 伝統 近代 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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教養教育での この授業の位置づけ | 領域科目(人文社会科学系科目群) 分類:人類学・地理学・歴史学 |
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学習の成果 | 1.各学問領域について,その形成過程と発展過程及び現代的な課題について説明できる。 2.複数の学問領域にまたがる歴史的,現代的課題について,多角的な視点から説明できる。 |
授業の目標・概要等 |
中国の伝統的民間信仰の特徴を、歴史的に理解し、中国の政治・社会・構造に対応した政治イデオロギーと宗教・信仰の特徴を、日本史・西洋史との比較によって把握する。その上で、近代における民間信仰の変化と権力による民間信仰の統制・利用について考察する。 |
授業計画 |
第1回 中国民間信仰の歴史的構成(1)
第2回 中国民間信仰の歴史的構成(2)
第3回 他界観・祖先祭祀の形成と発展(1)
第4回 他界観・祖先祭祀の形成と発展(2)
第5回 民間信仰の神々 神々の序列と領域
第6回 民衆反乱と民間信仰(1)
第7回 白蓮教系の宗教結社
第8回 天地会系の秘密結社
第9回 扶鸞と宣講系宗教結社
第10回 義和団戦争
第11回 郷村自衛と紅槍会
第12回 民衆反乱と民間信仰(2)
第13回 中共政権の追悼儀礼と民間信仰 v 第14回 中華人民共和国成立初期における民間信仰
第15回 まとめ
期末試験を行う。
感染状況により、小テストを併用することもある。 |
教科書・参考書等 |
参考書 渡辺欣雄『漢民族の宗教』(第一書房,1991年), J.L.ワトソン・E.S.ロウスキ編(西脇常記・神田一世・長尾佳代子訳)『中国の死の儀礼』(平凡社、1994年), 山田賢『中国の秘密結社』(講談社選書メチエ,1998年), 山田勝芳『中国のユートピアと「均の理念」』(汲古選書,2001年),野口鉄郎編『結社が描く中国近現代史』(山川出版社,2005年),笹川裕史『中華人民共和国誕生の社会史』講談社選書メチエ,2011年,丸田孝志『革命の儀礼 中国共産党根拠地の政治動員の民俗』(汲古書院,2013年),壇上寛『天下と天朝の中国史』岩波新書,2016年など。その他講義中に適宜紹介する。 |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
講義形式(講義中心 講義レジュメ有) 使用する視聴覚教材の種類(DVD・接写カメラ) ビデオ・DVD使用の場合(3本×3分) ビデオ・DVDの文字情報(日本語字幕もしくは中国語字幕) |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回 中国の民間信仰の特徴をその構成要素から理解し、諸宗教との差異を把握する。 第2回 中国の民間信仰の特徴を中国社会の構成原理から理解する。 第3回 生者との関係で位置づけが変化する中国の霊魂観について理解する。 第4回 祖先祭祀が民間へ拡大していく歴史的過程を理解する。 第5回 現世利益的で相対主義的な民間信仰に対応した神々の構成について理解する。 第6回 民衆反乱における一神教的信仰の特質と、その担い手の生成過程を理解する。 第7回 白蓮教の成立過程とその特徴、白蓮教徒の乱の性格について理解する。 第8回 秘密結社の生成過程とその特質について社会経済の発展との関係で理解する。 第9回 清代以降の儒教道徳の基層への浸透と、これを利用した民間宗教結社の関係を理解する。 第10回 義和団戦争の展開過程とその信仰・組織形態の特徴について理解する。 第11回 中華民国期の郷村自衛組織である紅槍会の活動について理解する。 第12回 平時と反乱時の民間信仰のあり方を社会・政治の構成原理の中で理解する。 第13回 中共根拠地の革命運動を、伝統文化・イデオロギーとの関連で考察する。 第14回 中共政権の追悼儀礼の展開を、民間信仰および祭祀の伝統との関連で理解する。 第15回 中華人民共和国成立初期の民間信仰について、伝統の継承と新たな歴史段階における特徴から理解する。 |
履修上の注意 受講条件等 |
なし。 |
成績評価の基準等 |
平常点(30%)、期末試験(70%) |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
信仰、迷信、宗教、科学、儀礼、現世利益の希求と真理の追究……、複雑に絡み合うこれらの事象は、現代でもスピリチュアルブームや国家儀礼のあり方など、いろいろな問題を提起しています。これらについて、中国史独自の展開を見ていきます。 |
その他 |
【受講希望者が定員を超過したときは受講者抽選を行う可能性があります。】 |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |