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年度 2024年度 開講部局 工学部
講義コード K8912040 科目区分 専門教育科目
授業科目名 河川工学
授業科目名
(フリガナ)
カセンコウガク
英文授業科目名 River Engineering
担当教員名 内田 龍彦
担当教員名
(フリガナ)
ウチダ タツヒコ
開講キャンパス 東広島 開設期 2年次生   後期   3ターム
曜日・時限・講義室 (3T) 金1-4:工107
授業の方法 講義 授業の方法
【詳細情報】
 
講義中心,Powerpoint ファイルを示しながら説明する。 
単位 2.0 週時間   使用言語 J : 日本語
学習の段階 2 : 初級レベル
学問分野(分野) 25 : 理工学
学問分野(分科) 13 : 土木工学
対象学生 第四類社会基盤環境工学プログラムの学生
授業のキーワード 河川法,流域,水循環,治水,利水,河川環境の保全,水文統計,河川計画,実務経験,SDG_11 
教職専門科目   教科専門科目  
プログラムの中での
この授業科目の位置づけ
(学部生対象科目のみ)
本授業科目は,社会基盤環境工学プログラム中の環境工学に関する基礎科目の1つであり,専門的な基礎知識を与えるとともに技術の目的や役割を理解させるものである。
・この科目と関連する科目:流体力学,流体力学演習,水理学,環境水理学など 
到達度評価
の評価項目
(学部生対象科目のみ)
社会基盤環境工学プログラム
(能力・技能)
・問題構成力
・問題解析力 
授業の目標・概要等 流域における水循環系の素過程とともに,治水計画の策定や河川生態系の保全に必要な基礎的事項を講義する。
なお,「知識・理解」,「能力・技能」の評価項目は,下記のとおりである。
1.水循環系を構成する素過程や都市化が水循環系に与える影響を説明することができる.(C:問題構成力)
2.河川構造物の整備において生態系に配慮すべき事項やその理由を説明することができる.(C:問題構成力)
3.降雨-流出解析,洪水流解析,河床変動を説明することができる.(D:問題解析力) 
授業計画 第1回 河川工学概論:水循環,河川の機能,河川法,治水,利水,環境保全
第2回 整備計画,河川構造物: 堤防,護岸,水制,堰,ダム,水門
第3-4回 河川計画・ダム計画,地域づくり,費用対効果,レポート
第5回 降雨・流出(降水:降雨システム,豪雨の特性,最近の豪雨災害,水文観測:降水観測)
第6回 河川構造物:堤防,ダム,水門,堰,遊水池,水制
第7-8回 河川景観,植生,環境,河川地形,レポート
第9回 洪水流と洪水流解析(1):水文観測と流出解析,洪水流観測と洪水解析
第10回 洪水流と洪水流解析(2):洪水流の流れ(湾曲・蛇行部),破堤メカニズムと氾濫流解析
第11回 河川の土砂輸送と河床変動解析(1):河川地形,河川形態,分級
第12回 河川の土砂輸送と河床変動解析(2):流砂形態,河床変動解析,限界掃流力,流砂量
第13-14回 川づくり・まちづくりの今,流域治水関連法案,コンパクトシティなど,レポート
第15回 水害と治水対策:氾濫の形態,水害・治水対策の歴史,ハード対策,ソフト対策,超過洪水,流域治水


講義のレポートで河川計画,河川景観・生態,川づくり・まちづくりに関して確認する.期末試験にて河川工学全般に関する知識を確認する. 
教科書・参考書等 参考書:「河川砂防技術基準 調査編」を以下からdownloadしてください.
http://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/gijutsu/gijutsukijunn/chousa/index.html
身近な河川の整備基本方針や整備計画などが参考になります.以下は太田川の例です.
https://www.cgr.mlit.go.jp/ootagawa/plan2/plan2.htm 
授業で使用する
メディア・機器等
 
【詳細情報】 テキスト,配付資料,Powerpointファイル 
授業で取り入れる
学習手法
 
予習・復習への
アドバイス
第1回 流域,水循環等の基本概念や河川の機能,管理,河川法の改正の背景を理解すること.身近な河川整備方針や河川整備計画がどのように作られているのかを見るとよいでしょう.
各回の内容にかかわるところを河川整備方針や河川整備計画を見るとよいです.
第2回 河川の計画がどのように考えられているのかの基本を理解しましょう.
第3-4回 河川計画の実務を考え,質問するようにしましょう.
第5回 雨からどのように川に流出し,豪雨が洪水を引き起こすメカニズムを考えよう.
第6回 河川にはどのような構造物がありどんな機能をもっているのかを理解しましょう.
第7-8回 河川の景観・環境・生態および河川地形がどのように考えられて川づくりが行われているかを考え,質問するようにしましょう.
第9回 水文観測と洪水観測がどのように,なんのために行われているか理解しましょう.
第10回 洪水時の河川内の流れ方や破堤氾濫がなぜ起こるか,またその対策を理解しましょう.
第11回 河川の地形特性を理解しましょう.
第12回 水流によってどのように土砂が動くのかを理解しましょう.
第13-14回 現在国土計画の中でどのように川づくり,まちづくりを行っていこうとしているのかを考え質問しましょう.
第15回 水害対策や超過洪水,計画・設計と想定の違いについて理解しましょう. 
履修上の注意
受講条件等
重要な用語や概念を記憶するのでなく,理解して使いこなせるように勉強して欲しい. 
成績評価の基準等 「授業の目標」の到達度はレポートと筆記試験に基づいて評価する。これらの評価点の配分は次の通りとし,成績は総合評価(100点満点)とする。
レポート等(60点満点),期末試験(40点満点) 
実務経験  
実務経験の概要と
それに基づく授業内容
 
メッセージ 河川工学は,流域の抱える課題や対策に直接関連する事項を多く含んでいる.このため,河川やダムをはじめ,ニュースに取り挙げられることが多い.しかし,マスコミが流す内容や議論の妥当性には疑問視すべきものも多いので,その内容を自分で考えることができるようにして欲しい. 
その他   
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。
回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 
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