年度 |
2024年度 |
開講部局 |
工学部 |
講義コード |
K6707020 |
科目区分 |
専門教育科目 |
授業科目名 |
意思決定論 |
授業科目名 (フリガナ) |
イシケッテイロン |
英文授業科目名 |
Decision Making |
担当教員名 |
西崎 一郎 |
担当教員名 (フリガナ) |
ニシザキ イチロウ |
開講キャンパス |
東広島 |
開設期 |
3年次生 後期 集中 |
曜日・時限・講義室 |
(集) 集中 |
授業の方法 |
講義 |
授業の方法 【詳細情報】 |
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講義中心: 状況によって対面授業あるいはオンデマンド形式となる |
単位 |
2.0 |
週時間 |
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使用言語 |
J
:
日本語 |
学習の段階 |
2
:
初級レベル
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学問分野(分野) |
25
:
理工学 |
学問分野(分科) |
11
:
電気システム制御工学 |
対象学生 |
第二類 令和4年度入学生及び過年度生 |
授業のキーワード |
不確実性,選好,期待効用,判断確率,多属性効用関数 |
教職専門科目 |
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教科専門科目 |
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プログラムの中での この授業科目の位置づけ (学部生対象科目のみ) | この科目は第二類専門科目の中で専門細目分野「システム」に属し,基礎的な科目で学習した内容を用いて,専門的な技術に関する知識や理解を深めることを目指す. |
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到達度評価 の評価項目 (学部生対象科目のみ) | 電気システム情報プログラム (能力・技能) ・電気,システム,情報分野の基礎となる概念,知識および手法 |
授業の目標・概要等 |
本授業科目では,不確実性下の意思決定問題を取上げ,そのような問題に当面した意思決定者が体系的に推論し,行動するのを助けるために,自分の判断と選好に整合する行動をどのように選択すべきかについて議論する.
なお,「知識・理解」,「能力・技能」の評価項目は,下記のとおりである。 本授業科目の受講により,システム工学の分野において共通して必要とされる応用的問題に対する定式化能力とその解決能力が得られるようになる. とくに, 学生は合理的な意思決定するための基本的な枠組みや概念(1.結果に対する効用の評価,2.判断の数量化,3.意思決定樹木の分析,4.ベイズの定理,5.多属性効用関数の評価)が理解できるようになる. |
授業計画 |
第1回:序論 第2回:効用理論 確実性下の意思決定 完全性と推移性,価値関数 第3回:不確実性下の意思決定 確率的優位,基本仮定 第4回:効用関数 効用の線形変換と定義,リスク態度 第5回:効用関数の同定 くじを用いた関数の同定,関数型の仮定 第6回:判断の数量化と確率 判断確率,意思決定における確率: 第7回:図的ツール 決定木 第8回:決定木の演習 第9回:図的ツール・定理 影響図,決定行列,von Neumann-MorgensternとSavageの定理 第10回:プロスペクト理論 期待効用最大化原理に関する反例,重みづけ確率に対する期待値,ランク依存効用,参照点依存と損失回避,事象重み関数 第11回:多属性価値関数(確実性下の多目的意思決定) 代替案および目的と属性の策定,支配関係と無差別曲線,限界代替率 第12回:多属性価値関数の同定 加法型価値関数の同定 第13回:多属性効用関数(不確実性下の多目的意思決定) 加法型効用関数,乗法型効用関数,多属性効用関数の同定 第14回:多基準意思決定手法 AHP 第15回:多基準意思決定手法 PROMETHEE
15回のレポート課題を実施します. |
教科書・参考書等 |
講義形式(講義中心) 使用する視聴覚教材の種類(パワーポイント) 教科書:意思決定の数理,西崎一郎,森北出版,(2017) |
授業で使用する メディア・機器等 |
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【詳細情報】 |
対面形式・オンライン授業 |
授業で取り入れる 学習手法 |
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予習・復習への アドバイス |
第1回はイントロダクションなので,本講義の全体の内容を把握すること. 第2回〜第5回は意思決定者の効用に着目して講義内容を理解すること. 第6回ではさまざまな事象に対して,意思決定者の視点で確率評価をすること理解すること. 第7回〜第8回では,これまで紹介した概念をもとに,決定木を構成して合理的な意思決定を行うことに注意すること. 第9回は公理的なアプローチに着目して講義内容を理解すること. 第10回は意思決定の記述的な側面に着目して講義内容を理解すること. 第11回〜第13回では,多属性効用分析にこれまで学習した期待効用の概念を拡張させることを理解すること. 第14回〜第15回はさまざまな意思決定手法の違いに着目して講義内容を理解すること. |
履修上の注意 受講条件等 |
原則としてすべての授業に出席し,課題を提出すること. |
成績評価の基準等 |
成績評価は15回の課題により評価する. |
実務経験 |
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実務経験の概要と それに基づく授業内容 |
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メッセージ |
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その他 |
世話教員:林田 智弘(研究室の場所:A1-243,内線番号:5267,Email: hayashida@hiroshima-u.ac.jp) |
すべての授業科目において,授業改善アンケートを実施していますので,回答に協力してください。 回答に対しては教員からコメントを入力しており,今後の改善につなげていきます。 |